ホンダ WR-V 「ファミリーユースとしても使える実用性の高さ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
5
燃費
3
価格
5

ファミリーユースとしても使える実用性の高さ

2024.8.28

年式
2024年3月〜モデル
総評
実用性の高さを重視したコンパクトSUV。コンパクトでありながら室内空間は広く、ラゲッジルームもクラストップレベルの容量を確保する。エンジンは1.5リッターのガソリン車のみ、駆動方式が2WDのみと割り切っているのも価格設定に少なからぬ影響を与えている。普段の足としてちょうどいい大きさなのもWR-Vの魅力だ。
満足している点
全幅は1790mmとワイドだが、運転席からの見晴らしがよく、スクエアなボディのおかげで車両感覚が把握しやすい。最小回転半径も5.2mに抑えられている。室内空間は見た目から想像するよりも広く、後席も大人がゆったりと座れる広さがある。後席用エアコン吹き出し口があるのもこのクラスではありがたい。最低地上高が195mmと高いおかげで道路が冠水するようなゲリラ豪雨に見舞われても、背の低いハッチバックより余裕があるのもいい。
不満な点
電動パーキングブレーキは設定されず、ACC(アダプティブクルーズコントロール)は30km/h以上にならないと作動しない旧タイプだ。インテリアカラーがブラックのみの設定で、最新の国産モデルからすると、内装のデザインや質感がやや物足りなく感じられる。価格を踏まえると納得は出来るのだが……。
デザイン

3

気兼ねなく使えそうな実用性重視のスタイリング。Z+はベルリナブラック塗装が施されたフロントグリル、シルバー塗装のルーフレールやドアロアガーニッシュ、クロームメッキのドアハンドルなどで加飾され、17インチのアルミホイールを装着。上質なイメージで仕立てられているが、ベーシックなXもシンプルでいい雰囲気だ。
走行性能

3

パワーユニットは4気筒の1.5リッターガソリンにCVTの組み合わせ。ボディは1.2トン強に抑えられており、動力性能は必要にして十分。アイドリングストップ機構は持たず、加速時もエンジンの存在を意識させるノイズを発するので、e:HEVなどのハイブリッドに慣れているとエンジンノイズが耳障りに感じることもある。操舵フィールも自然で違和感はなし。タイトコーナーでのロールはうまく抑えられているが、路面の段差によってはゴツゴツとした感触が顔を出す。
乗り心地

3

17インチタイヤが装着されるZとZ+は安定感があり、ワインディングでも安定した走りが確かめられる。乗り心地はタイヤが硬質な印象を受けるが、不快な乗り味ではない。フロントシートはサイズが大きめでサポート性は良好だ。
積載性

5

リヤゲートの開口部は大きく、荷室は458Lとクラストップの容量を誇る。ヴェゼルやヤリスクロスよりも容量があり、後席は6:4の分割可倒式を採用する。フロア下にも小物が収納できるスペースを確保。フロアボードの裏側はベニヤ板がむき出しで安っぽい。
燃費

3

このクラスのガソリン車としては平均的なレベルにあり、高速を主体に走行すると15km/Lの燃費は期待出来る。ただし、タウンユースではハイブリッドとの差は大きく、道路状況によっては10〜12km/L程度になることも考えられる。
価格

5

最上級グレードのZ+でも250万円未満に抑えられており、ベーシックなXならばほぼ210万円とリーズナブル。ホンダセンシングは旧タイプながら全車に標準で装備されている。最大のライバルとなるヤリスクロスのガソリン車も同価格帯に入るが、広い室内空間とラゲッジルームの大きさを求めるユーザーにはWR-Vがオススメ。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
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