ホンダ WR-V 「安さの理由を知ることが重要」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

瓜生洋明
瓜生洋明(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
4
燃費
3
価格
3

安さの理由を知ることが重要

2024.5.7

年式
2024年3月〜モデル
総評
「安いクルマ」の選択肢が増えることは、ユーザーにとっては大きなメリットだろう。WR-Vには値段相応と思える部分も少なくないが、堂々としたエクステリアデザインや意外なほどに軽やかな走りなど、値段以上という部分も多く見られる。そういった意味で、どこを重視するかによってWR-Vの評価は大きく分かれるかもしれない。
満足している点
迫力あるエクステリアデザイン、そして200万円台前半という価格はWR-Vの大きな魅力だ。また、ほかのホンダ車同様、足回りのセッティングが絶妙なのもうれしいポイントだ。そのほか、ラゲッジルームの広さもWR-Vの強みと言えるだろう。
不満な点
ハイブリッド車や4WD仕様の設定がないことにはじまり、オートホールドがないこと、エアコンが左右独立でないことなど、機能装備面の課題を挙げればキリがない。もちろん、それらはコスト削減のための割り切りなのであるが、それにしてもインテリアのデザインと質感についてはもう少し頑張ってほしかったというのが正直なところだ。
デザイン

3

エクステリアデザインは、近年のホンダにはめずらしい無骨なスタイル。ただ、クロームメッキのパーツをうまく使うことで全体のバランスを保ちつつ、適度な上質感を与えているのは見事だ。一方インテリアについては、価格相応の安っぽさを感じざるを得ない。手頃な価格を実現するためにはやむを得ないのかもしれないが、シートやインパネのデザイン、カラーなどにはもう少し「遊び」が欲しかった。
走行性能

3

いわゆる「タフ系」のルックスを持つWR-Vだが、その走りは意外なほどに軽やかだ。スポーツカーのようなクイックさはないが、しっかりと調整されたサスペンションが中高速でもしっかりとボディを支えてくれる。ただ、パワートレインがやや非力であることは否めない。特に、ハイブリッド車からの乗り換えの場合には、出足の遅さを感じてしまうかもしれない。
乗り心地

3

ホンダのSUVらしく、足回りはやや硬めだ。ただ、スポーツカーのような突き上げを感じることはなく、むしろ路面の凹凸をうまくいなしてくれているといった印象を受ける。またスクエアなボディの恩恵により、室内空間は想像以上に広く感じる。一方、静粛性に関しては価格相応といったところであるため、高速走行時にはやや耳障りに感じるかもしれない。
積載性

4

458リットルの容量を誇るラゲッジルームは、このクラスとしては必要十分以上のものと言えるだろう。また、シートアレンジを駆使することで想像以上に大きな荷物を積むことができそうだ。それ以外の収納についても過不足はなく、使い勝手も上々だ。
燃費

3

ハイブリッド車が主流となりつつあるコンパクトSUVにおいて、ガソリン車のみのWR-Vが燃費性能でライバルを上回ることは難しい。ただ、WR-Vの燃費性能は決して悪くない。走行距離がそれほど多くないユーザーであれば、車両本体価格も含めたトータルコストは同クラスのハイブリッド車と比べて、むしろ割安となるだろう。
価格

3

ガソリン車かつFFしか選べないといった制約はあるが、最上級グレードでも250万円以下というのは、ユーザーにとっては大きな魅力だろう。ただ、機能装備の面で「値段相応」と感じる部分も少なくない。WR-Vを検討する際には、求める装備が備わっているかどうかをしっかりチェックすることをオススメしたい。
瓜生洋明
瓜生洋明
自動車ジャーナリスト
1987年生まれ。大手IT企業や外資系出版社を経て2017年に株式会社ピーコックブルーを創業。現在では平均年齢25歳のメンバーとともに毎月300本超の記事を配信している。愛車のボディカラーを社名にするほどのエンスージアストだが、新しいテクノロジーへの関心も強く、最新モデルは常にチェックしている。
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