ホンダ ステップワゴンスパーダ 「ステップワゴンのマイナーチェンジ後の展示車を見た感想 」のユーザーレビュー

ステップワゴンのマイナーチェンジ後の展示車を見た感想

2017.10.14

総評

一部のクルマ好きには面白くはないが、成熟した社会では商品は市場が作るということであり、今回のマイナーチェンジがまさにそれを表している。ただRPステップワゴンに関して言えば、過去の例からしても最初は個性的なモデルとして出して後から市場（とステークホルダー）向けに修正する、というのが既定路線だったと捉えることもできる。ましてハイブリッドとなれば、2年半という期間からしても予定どおりだったのかもしれない（開発にどれくらい時間がかかるのかは知らないが）。

満足している点

マイナーチェンジ後の展示車とカタログを見た感想。最近ミニバンをいろいろ試乗してみた流れでたまたまマイナーチェンジとぶつかったので。
今回の変更はスパーダのハイブリッドの追加とスパーダの外見の変更で、内装とノーマルのステップワゴンの外見は全くと言っていいほど変更ナシ。機能やオプションの変更は極々僅かである。
ハイブリッドについてはメーカーにとってもユーザーにとっても最大のポイントだが、競合他車同様４WDはなく個人的に選択肢とならないため割愛。新型フリードは４WDで競合他車に差をつけただけに残念ではある。
となるとスパーダの外見の変更のみということになるが、これはかなり大幅な変更となっており、客観的には競合他車に近くかなりオーソドックスになった。個人的には変更前も個性的だと思うが、変更後の方が正直カッコいい。外見など所詮好みの問題だと思うのだが、販売不振の最大の原因と言われていたので、本気で対策をとったということになるだろう。
ちなみにノーマルに関しては、メーカーは完全に売るのをやめたと言える。一切改良されていない上に価格増となっている。しかもG/EX専用オプションの内装のアイボリーカラーはなくなった。

不満な点

気になるのは価格。ほぼ全てのオプションをつけたもので比較した場合、スパーダのCoolSpiritは外見の変更のみであるにもかかわらず３万ほど、ノーマルのG/EXは何も変わっていないにもかかわらず６万ほどの値上げとなっている（HondaSensingは若干機能が追加されてはいるが）。しかもマイナーチェンジ前は販売不振のためメーカー支援（値引き）があったが、マイナーチェンジ後はとりあえずなくなっている。もちろん、このタイミングしか選べない人にはどうしようもないし、マイナーチェンジでは値上げされるのがフツーだが、購入前提となれば個人的には重要な問題である。オプションの組合せなどにより変わってくるし、その組合せ自体も変わるので単純な比較が難しいが、例えば右側パワースライドドアがB以外のグレードで標準となり、逆にサイドエアバッグは多くのグレードで標準からオプションとなった。サイドエアバッグのオプション価格がかなりの値上げとなっており、最低限サイドエアバッグを付けたい場合、マイナーチェンジ前に比べスパーダで15万ほど、ノーマルGで２０万ほど値上げとなっている。ノーマルGに付けると、LEDヘッドライトとマルチビューカメラシステムがセットとなるが、標準装備が充実した上級グレードのG/EXと価格が逆転する。
このような設定はユーザーにはもはや理解不能だが、生産ラインの都合など合理的な理由ではなく、営業上の理由でしかないことは明らかである（メーカーにとっては当然それも合理的な理由だが）。価格表上の選択肢はあまり減らすわけにはいかないので、その中で結果として利益が最大となるようさまざまなデータを駆使して判断されているのだろう。当然と言えば当然だが、今やメーカーにとっての技術開発とは、クルマそのものよりも生産効率、経営効率の「技術」の方がはるかに重要なのである（もちろんそれもクルマそのものに全く繋がっていない訳ではないのかもしれないが）。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験