ホンダ シャトルハイブリッド 「大きくないけど「積むのは得意」」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
4

大きくないけど「積むのは得意」

2021.3.10

年式
2015年5月〜モデル
総評
「新鮮味を感じない」とは言いましたが、それでも「取り回しが良くて気軽に乗れるサイズなのに、積載性は抜群」という車はそう多くありません。「便利に使えるやや小ぶりな車」を求めている人には、ハイブリッドのシャトルは悪くない選択でしょう。
満足している点
先代フィットをベースとする車なのでサイズ的にはやや小ぶりですが、サイズを感じさせない「抜群の積載力」は、この車の大きな魅力です。
不満な点
デビューから約6年が経過しているということで、「古さを感じる」とは言いませんが、「新鮮味をあまり感じない」とはいえます。またガソリン車のほうは、走りの質感が正直今ひとつです。
デザイン

3

先代のホンダ フィットと基本的に似ているそのデザインは、率直にいって「どうということもない」というニュアンスでしたが、2019年5月のマイナーチェンジで新しいデザインの前後バンパーとフォグランプ、よりシャープなリアコンビランプなどを採用したことで、ちょっとカッコいい感じになりました。
走行性能

3

パワーユニットはハイブリッドと1.5Lガソリンエンジンの2種類。1.5L直4ガソリンエンジンに、モーターを内蔵した7速DCTを組み合わせたハイブリッドの走りはややEV的で、走り出しはスムーズかつ力強く、高速域でも十分以上の力感があります。1.5Lガソリンエンジン車のほうは「一般的」といったところですが、悪くはありません。
乗り心地

4

ガソリン車もまずまず良好ではありますが、乗り心地の良さに関してはハイブリッドに完全に分があります。特にハイブリッドの「Z」と「X」に採用される振幅感応型ダンパーは、クラスを超えた良好な乗り心地をもたらしてくれます。
積載性

4

荷室は広大で、通常時でも容量は570L、後席を格納すれば1141Lまで拡大できます。また「センタータンクレイアウト」によるフロアの低さもあって、使い勝手は大いに良好。さらに後席の背後に格納された「マルチユースバスケット」も便利で、荷室下にある汚れに強い収納スペースも、実生活では重宝します。
燃費

4

2WDの場合、WLTCモード燃費はハイブリッドが22.8〜25.2km/Lで、ガソリン車は22.0km/L。乗り方次第ですが、実燃費もこれにまあまあ近い数字にはなるはずです。
価格

4

ガソリンエンジンの「G・Honda SENSING(2WD)」は車両価格180万8400円と、近年の車としては格安。そしてハイブリッドの上級グレードである「HYBRID Z Honda SENSING(2WD)」でも260万7000円。最近の新車としては「安い」といえる部類に入ります。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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