ホンダ N-BOX 「抜かりない。」のユーザーレビュー

抜かりない。

2021.10.24

総評

M・M思想のホンダらしいというか、ペンシルハウス的発想が日本人らしいというか。

とにかく、多くの人が買って損しないクルマ。
普通車がHVに集約していくように、軽自動車はこういうトールワゴンに集約される運命を予感させる。

満足している点

さすが、日本で一番売れているクルマ。
今の多くの日本人が欲しているクルマ像を捉えている。

不満な点

「クルマ趣味やめました！」
と言わんばかりの薄っすい存在感。

あと、ECONモードにしないとアイドリングストップしないのは不満。
スロットルレスポンスはそのままで、アイストだけできるようになって欲しかった。

デザイン

3

ホンダらしく、2世代はキープコンセプト路線。
カスタムでない標準タイプ、ましてシルバー色を選ぶと、存在感を”消す”レベルまで到達します。
オーバーハング？なにそれ食べ物？？


インテリアはベージュ系の明るい雰囲気で開放感があり、ウィンカーやステアリング、ドアノブなど使用しているパーツも乗用車と同じなのでチープ感がありません。


ホンダがどうしても推しているステアリングホイール上から見るメーターはどうも慣れない・・・。

走行性能

3

セダンに乗っている人間からすると逆転した縦横比に不安になるが、その辺のオバちゃんが山道や高速ブッ飛ばしている通り、全く問題ない操縦性。
155/65R14という、細くて小さいタイヤでこの走り・・・いや、軽自動車で14インチは大きくなりましたね(^^;)
NA660cc3気筒で58PSと特筆すべきパワーはないが、霧降高原の山もアクセルベタ踏みまでせずとも登り切っており、エアコンON/OFFでも走りに違いを感じなかったので制御の効果でしょうか。
ただ、ターボの方がより余裕はありそう、特に高速道路とかでは疲労感に差が出ると思います。


また、この短いボンネットで走る・曲がる・止まるが詰まっているのがヤバい。
何がヤバいって、6気筒FRのクルマの存在意義ですよ。

乗り心地

3

背が高いからロールを抑えるべく、固めの足回り・・・かと思いきや、意外にもしなやかで、そして静か。
ステアリングに嫌な振動も伝わってこないし、下手な日産の直3より余程出来が良い。

ブレーキも同様で、恐怖感もなく普通に効きます。
スポーティとか、ワクワクするとか、全くそういう事はないのだけれど、生活に使うクルマとすると走りも”主張”がないのが美徳とされるのでしょうね。
各ドアの開口部も大きく、スライド機構の付いたシートなど可動部が大きいにもかかわらずミシリともしない各部品の取付剛性も大したもので、軽バンとの違いを感じました。

積載性

5

「大は小を兼ねる」
この手のクルマを選ぶ人が増えた理由が分かった。
燃料タンクも無い、スペアタイヤも無いから、コレだけ低床でフラットな荷室が作れるんですね。
で、それを何に使うの？軽バンで良くない？って思っちゃいけない。
「何か色々使えそー広くて便利そー」で良いのです。

リアシートはスライドするし、フィット譲りの跳ね上げ機構も付く。
ドリンクホルダーや小物入れがそこ彼処にあるのはステップワゴンやフリードから学んだ部分でしょう、人数以上あってどうすうんの？というのも野暮。

燃費

4

JC08モード燃費は25.6km/L。
山坂道を走り、ほぼ常時エアコンオンで21km/Lも走った。
燃料タンクがたった27L？！
でも単純計算で500km以上は走るので不満はないのでしょうかね、近所にスタンドあるだろうし。
にしても5000円しないで満タン出来るんですって、羨ましー。

価格

4

レンタカーに入っていたのは下から2番目のLグレード。

にもかかわらず、

ACC、オートハイビーム、自動ブレーキなどのホンダセンシング


オートエアコン


スマートキー

この他、助手席側オートスライドドア、USBソケット、シートリフター、前後LEDランプなどなど装備を付けて160万を切ります。
そして下取りだって良いのだろうから、買ってから手放すまでのコスパ考えたら相当良さそうです。

故障経験