ホンダ N-BOX 「祝☆2016年上半期 軽販売台数No.1」のユーザーレビュー

Forest-Shadow Forest-Shadowさん

ホンダ N-BOX

グレード:G・Lパッケージ(CVT_0.66) 2015年式

乗車形式:レンタカー

評価

4

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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祝☆2016年上半期 軽販売台数No.1

2016.8.28

総評


ホンダはN-BOXを、若い夫婦+幼い子供といった家族のファーストカーとして使って下さいとテレビCMで訴求していましたが、平成5年から運転免許を取得し、登り坂で失速して下がり出すような(笑)軽自動車なども乗ってきた私としては、正直N-BOXにそこまで求めていいのか不安でした。

そしてこの機会に2泊3日、約300kmではありますが様々なステージにN-BOXを持ち込み、家族のファーストカーとしての実力をいろいろと試すことができました。



結論から言うと、常に3~4名乗車してエアコンを効かせてあっちこっち遠出する使い方は、○でもなく×でもなく△…かな。
厳しい採点でスイマセン(^-^;)


室内空間は広いので大人4人でも余裕でくつろげますが、運転手は1名乗車の時と同じスタイルで運転するとストレスが溜まるかもしれません。


大人4人乗ると1200kg近くなる重量を58馬力のエンジンで転がそうとすると、DレンジとLレンジしかないCVTでは、エンジンをめいいっぱい吹かして加速をしなければならず、欲しいときに欲しいだけの加速をリニアに得ることが難しくなってきます。


曲がるときもカーブのだいぶ手前からしっかり減速して、車体を傾けないようにハンドルを切らないと、頑固なアンダーステアに押し出されてしまいます。


コーナーリング性能は、新車装着タイヤから軽ハイトワゴン専用のタイヤに履き替えれば欠点を補えると思いますが、エンジンパワーに関しては自然吸気のモデルではなくターボモデルを最初から選ばないといけません。


…となると家族のファーストカーとしてN-BOXを考えておられる方にオススメするグレードは、充実装備のN-BOX G 特別仕様車 ターボSSパッケージとなりますが…、車両価格が税込みで162万円となってしまいます^_^;


ふとホンダのディーラーで新車のN-BOXの隣に並んでいるフィットに目を移すと、N-BOXと同じ360° スーパーUV・IRカット パッケージを採用したフィット 13G 特別仕様車 Fパッケージ •コンフォートエディションが税込み145万5千円で売り出されています。


軽自動車と普通車の税金や保険の差額を考えると、N-BOXターボが2回目の車検を受ける頃にはフィットとの価格差は取り戻せる計算にはなりますが、およそ2倍の排気量がもたらす余裕と、ゆとりあるブレーキの制動力はお金では計算出来ません。


もちろん、家族の中には軽自動車しか乗れないって制約もあるでしょうし、スライドドアの便利さもお金では計算できない魅力です。


最後に答えを丸投げしますが、家族のファーストカーとしてN-BOXを検討されてる場合は、しっかり試乗を繰り返して検討してみて下さいね。
満足している点
N-BOXと言えば「快~適だコローン♪」で話題の360° スーパーUV・IRカットパッケージですね。

残念ながらこのN-BOXは2015年9月登録なので、11月の一部改良から採用された360° スーパーUV・IRカットパッケージはありませんが、フロントガラスには遮熱とUVカットのガラスが採用されています。



そんなハイテクガラスなんか私は最初信じていませんでしたが、7月初旬の真夏日にN-BOXを1時間ほど放置した後に乗り込むと、ガラスエリアの大きなクルマにもかかわらず、日除けのサンシェードをしておいたくらいの効果がありました。
不満な点
●頚部衝撃緩和フロントシート

今まで代車でN-ONEやN-WGNを借りた時も不満に思っていましたが…、N-BOXも一緒でした(^^;)
私が座ると首が前におじぎするような姿勢になり、首筋が凝ってツラかったです。



ネックピローが欲しくなりました(*_*;

こればっかりは体型によるものだと思いますが、Nシリーズを検討されてる方がおられましたら、一度首筋を気にしながらフロントシートに座ってみて下さい。


●アイドリングストップシステム

2カ月前に代車で現行のアルトを借りた時は、アイドリングストップからのエンジン再始動の早さにビックリしたのですが、N-BOXはアルトと比べると再始動はほんの少し遅いかな~と感じました。

ただ、赤信号などで停止直前にアイドリングストップがかかる時は、アルトよりも上品にアイドリングストップをしてくれるので、停止する度に車体がギクシャクすることも少なくなった気がします。

もう一つ付け加えると、N-BOXは軽自動車の中では重い方になるので、長年普通車を乗り続けている方はN-BOXのブレーキが頼りなく感じるかもしれません。

最初からブレーキが弱いと思い込んで踏むとちょうどいいと思います。
デザイン

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走行性能

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愛車フィットの車検の代車で私の手元にやってきたN-BOXです。
平成27年9月登録で走行距離は約3700km。
グレードはG•Lパッケージになります。

さらにこのN-BOXにはメーカーオプションとして自動ブレーキにサイドエアバッグ•サイドカーテンエアバッグ、スライドリヤシートにシートバックテーブルとラゲッジアンダートレイ。

さらにさらにリヤ右側パワースライドドアやドアロックで閉じるオートリトラミラー、ディスチャージヘッドライトにインターナビとリヤカメラまで付いたフル装備の豪華仕様です。


なので車両重量もちょっと重めの960kg(^^;)
マツコが乗れるパッソの4WDと同じ重量です(^^;)



そんなゴージャスバティを動かすのはPOWERED by HONDAのDOHCエンジンS07A!
最高出力 58ps/7300rpm
最大トルク 6.6kgf•m/4700rpm
…の自然吸気エンジンです。


車両重量に対してパワー不足なのは数字で比べる限りハッキリ現れてますが、ホンダのパワーユニットがどれくらい頑張ってくれるのか注目してみたいと思います。


1名乗車+エアコンの状態で街中をエコ運転している限りは、後ろの車に迷惑をかけるような遅さはありませんでした。
平坦な市街地において、およそ60km/hくらいまではストレスなく走ります。

ただ、平坦な道でも国道バイパスのような複数の車線でノロノロ渋滞が続くようなシーンでは、ECONボタンONの状態ですと加速が遅いので隣の車線から前に入られるかもしれません。
加速のレスポンスを求めるときはECONボタンをOFFすると少しは改善されます。

自動車専用道路を60km/h以上で走りたいときは脳内のエコ意識をかき消して、右足にかける力を強めにしないとちょっと後続に詰められるかもしれないですね。


平坦な道路を100km/hで走ったときのエンジン回転数は、およそ3000rpmでした。
以前は軽自動車で100km/h出すと、車内で蝉が鳴いているくらいのエンジン音が響いてましたが、N-BOXは遮音がうまく効いているのでとても静かです。
エンジン音より風切り音の方が目立っていましたね。


次に登り坂でのN-BOXの実力を試してみます。

どれくらいの坂かというと、先にN-BOXでこの坂を下った時は、Lレンジでエンジンブレーキをかけても4000rpmくらいまで回り、70km/hくらいまでスピードが上がるようなキツい坂と言えば伝わるでしょうか?

そんな壁のような坂をふもとから60km/hくらいでチャレンジしてみますと、無駄な抵抗はせずに正直に失速していきました(^-^;
そこから今度は栄養ドリンクのCM並みに気合いを込めてアクセルをドカーンとくれてやると、キレイなホンダのDOHCサウンドを奏でながらジワジワと速度を上げてくれました。


こうして負荷をかけたときの自然吸気のS07Aエンジンって、工作精度の高そうな部品同士が噛み合う気持ちいい音を奏でますよね~
S660に搭載して「ビート」って名前で復活して欲しいくらいです(笑)


そんなS07Aエンジンに組み合わされるCVTのクセについてですが、加速や減速を繰り返しても車体が不自然にシャクることもなく、よく調律された素晴らしいCVTだと感じました。


2014年に代車で借りたN-WGNは最終減速化が4.318だったので、ブレーキを踏んだ後にアクセルを踏むようなストップ&ゴーを繰り返しても、エンジンブレーキが弱めなので車体がシャクることはありませんでしたが、今回のN-BOXは最終減速化が4.894なのでストップ&ゴーを繰り返すとエンジンブレーキが強くかかってしまいそうな心配がありました。

ですが、960kgの車重が生み出す慣性モーメントと4.894のファイナルギヤとのバランスがちょうどいいところでとれているので、すごく自然でクセのないCVTに感じました。
乗り心地

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ハンドリングうんぬんを語る前に、N-BOXのスリーサイズを確認します。


全長と全幅は軽自動車なのでお馴染みの3395mm×1475mm。
この全長と全幅はS660もコペンも共通ですよね。

一方、N-BOXの全高はFF車で1780mm。
3代目ステップワゴン(RG型)とほぼ同じ高さです(°°;)
タントやスペーシア、デイズルークスといった直接のライバルと比べても、N-BOXの方が背が高いです。


一方、ホイールベースは現行フェアレディZより3cm短いだけの2520mm(笑)

こちらもタントやスペーシア、デイズルークスと比べても8~10cm程長いです。



そして新車装着タイヤはヨコハマのブルーアース A34。

第3のエコカーと言われたミライースにも採用されるくらい、転がり抵抗の少ないエコタイヤです。


そんな背が高くてホイールベースが長く、さらに転がり抵抗の少ないエコタイヤを履いたN-BOXのハンドリングは、頑固なアンダーステアとの戦いでした。


N-BOXで攻めるなよ~って声も聞こえてきそうですが、私も運転が好きなので、街中の交差点をひとつ曲がるだけでも、ステアリングを通してクルマと対話をしようとしてしまいます(^-^;)

コーナーに進入するまでに十分な減速を済ませステアリングを切り込むと、コーナーリング初期の反応は鈍く、車体はダラーッと真っ直ぐ進もうとします。
そしてそのまま狙ったラインに対し外に外に膨らみ、オーバーな言い方になりますがダルビッシュのスライダーのようにコーナーの奥でカクッと曲がります。


これは私の方がまだN-BOXに慣れていないせいなのかな~とも思い、走り慣れた岡山空港周辺の山坂道をドライブしてみましたが、コーナーリング中に後ろから押されるようなアンダーステアを消すことは出来ませんでした。

これは私の個人的な感想ですが、N-BOXって前輪と後輪との一体感があまり感じられなくて、なんか手押し台車で荷物を運んでいる感覚なんですよね。
(N-BOXにお乗りの皆さん、ゴメンナサイ)

なので、最初から弧を描くようなコーナーリングをしようとせずに、トラックが狭い交差点を曲がる感覚で、内輪差を気にしながら後輪を軸に前輪を振る気持ちで曲がると、一番N-BOXに合った運転ができた気がしました。


市街地走行がメインだとN-BOXは高いアイポイントでゆったりと走ることができますが、やむを得ず急ハンドルを切るようなシーンに出くわした時はこの頑固なアンダーステアを思い出して下さい。
積載性

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シートスライドを使って足元のポジションを合わせると、若干ハンドルが遠いかな~って感じますが、目線も高くて見晴らしも良かったです。



カローラの屋根が見えるくらいと言えば参考になるでしょうか?



運転席のポジションを合わせると、後部座席のスペースはリムジン級です♬



その分、ラゲッジスペースは狭くなりますが、この代車はメーカーオプションでスライドリヤシートが付いているので自分の使い方に合わせて前後に調節してみて下さいね。
燃費

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代車を借りたときからガソリンは減っていたので、正確な満タン法の燃費は計測出来ませんでしたが、N-BOXを借りてすぐに満タンにしてトリップメーターをリセットしてから代車を返却するまで約300km走った結果です。



車両の燃費計では18.0km/lと表示しています。
N-BOXのガソリンタンクの容量は35リットルなので、デジタル表示の燃料の残量を見る限り、約16リッターほどガソリンを使ったことになると思います。

なので、燃費計の表示と同じく実際の燃費も18km/lくらいだと思います。


ちなみにN-BOXを借りたのは7月の上旬、1名乗車でエアコンON、アイドリングストップを活用しつつ、山道を駆け上ったり渋滞にハマったりいろんなモードの走行を重ねた燃費と思って下さい。
価格

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