ホンダ ライフ 「分をわきまえてる軽自動車 雑誌のスクープ写真やホンダ公式サイトの写真を見て、先々代に先祖帰りしたような外観デザインがいまひとつ好きになれなかったのです」のユーザーレビュー

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ホンダ ライフ

グレード:-

乗車形式:試乗

評価

4

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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分をわきまえてる軽自動車 雑誌のスクープ写真やホンダ公式サイトの写真を見て、先々代に先祖帰りしたような外観デザインがいまひとつ好きになれなかったのです

2008.11.9

総評
分をわきまえてる軽自動車
雑誌のスクープ写真やホンダ公式サイトの写真を見て、先々代に先祖帰りしたような外観デザインがいまひとつ好きになれなかったのですが、実際に乗ってみると、現在のハイト系軽自動車の中では最も高い実力があるのではないかと感じました。
 ワゴンR・ムーヴなどは、どこか安っぽさというか動的性能などの目標レベルの低さや広い室内空間を実現するためのしわ寄せを感じる部分が多々あるのですが、新型ライフはそれを感じることが少ないです。
 リヤシートの収納方法やアレンジなど切り捨てた部分もあるのですが、動力性能や視界の確保など自動車の本質的な部分をできるだけないがしろにしないようにした努力が見られる車です。
 ここ最近の軽は、例えばタントカスタムのように、車高をできるだけ高くして室内空間は広く、前席も後席も荷室もアレンジできるようにし、使い勝手をよくするためピラーまで取り払い、重くなった車重をカバーするためターボを付けて、挙句に車重が1トンを超え燃費が悪い・・・・・と軽自動車の本質を忘れてしまったかのような車がある中、ライフは絶妙なところでバランスさせていると感じます。
 軽自動車は販売が激戦のため新型ライフがヒットするかどうかは不透明ですが、売らんがための過剰路線に走らず、程よさ・バランスの良さを持っていることは、軽自動車として大事なことだと思います。
満足している点
・視界がよく取り回しがしやすい
 最近の軽やコンパクトカーは衝突安全対策のためピラーを太く、窓を小さくしてサイドウインドウ下端を上げて・・・となった結果、視界が悪く、車の直近の死角が大きい車が非常に多いのですが、新型ライフは窓を大きく・ピラーを細くして視界が確保されているので、非常に運転しやすいです。
 最近はバックモニターやサイドブラインドモニターで視界の悪さを補おうとしている車が多いですが、それらの映像はあくまでもバーチャルのものであり、安全確認の基本はドライバーによる直接目視だと思いますので、目で見える範囲が広いことは自動車の安全にとって極めて重要なことです。
 また、ヘッドライト上に運転席から見える突起があり、身長の低い方でもボンネット先端の感覚が掴みやすいと思います。
・使い勝手の良さ
 ダッシュボード上方にオーディオ(ナビ)、エアコン操作部、シフトレバーが集められていて、走行中でも視線を大きく外さず運転でき、使い勝手がいいです。
 また、小物入れなど収納スペースも多いので、財布や携帯、iPODなどを散らかさずに収めることができそうです。
・意外と活発で安定した走り
 先代ライフは、軽自動車の枠を超えた質感と作りのよさでしたが、半面車重がかなり重く、正直ノンターボモデルは走っていてイライラするぐらい遅い車でした。
 新型は同等グレード比で約50㎏程度軽量化されている影響もあるのでしょうが、少なくとも街中では軽快な走りです。
 また、この種のハイト系の軽としては背の高さを感じさせない安定性があります。標準グレードでも155/65R13と比較的幅広の低扁平なタイヤを履いているお陰だと思うのですが、(ワゴンRやムーヴ標準車は145/80R13)ワゴンRやムーヴ標準車が腰砕けになってしまうような状況であっても走りに安心感があり、シャシー性能はライフが上だと感じます。
・広い室内空間
 全高1,610㎜とワゴンR、ムーブよりも低いのですが、室内高は3車のうちで最も高いです。窓の大きさと相まって、室内の広さ感・開放感はワゴンR・ムーブよりも圧倒的に上です。また、頭上がガラーンとだだっ広いタントよりも落ち着きのある室内空間です。
 後席にスライド機構は備わらないのですが、前席を後いっぱいに引いてもまだ後席足元にはかなり余裕があります。
不満な点
・少し固い乗り心地とロードノイズの大きさ
 長所のところに書いた走りの良さですが、反面乗り心地の固さを感じます。高めの車高で安定した走りを実現するために、どうしてもやや足を固くせざるを得ないのでしょうが、PASTELのほんわかしたキャラクターからすると、やや違和感がある乗り心地でした。
 またロードノイズの室内への透過量も、ワゴンR・ムーヴから比べると少し多めで気になります。
・燃費に不安が・・・
 軽にもCVT採用真っ盛りの昨今ですが、新型ライフは全グレードトルコンAT(4速)です。シフトスケジュールやショック、騒音など全く不満はないのですが、実用燃費に不安があります。
 ディーラーの営業担当者はCVTの追加があるかもしれないといっていましたが、燃費を気にされる方はCVT登場を待った方がいいかもしれません。
・バックモニターは必要?
 最下級グレードを除いてバックモニターが標準装備されていますが、長所のところで述べたように直接目視による視界が良好なため、バックモニターの必要性はやや疑問です。バックモニター装着車のリヤカメラはハッチゲートにポッコリと張り出していてあまりかっこよくないこともあり、レスオプションを設定して欲しいところです。
・リヤシートダイブダウンがなくなった
 先代までのライフはリヤシートを折りたたみ、さらに後席足元部分にダイブダウン収納できたのですが、新型はそれが省かれています。新型はリヤシートの厚みが増して座り心地がよくなっているのですが、それと引き換えにダイブダウンをなくしたようです。
 ダイブダウン収納できることにより荷室空間が無駄なく広大に使えていただけに、少し残念です。
・ディーバのタコメーター
 スポーティグレードのディーバ系には一応タコメーターが備わっているのですが、トリップメーターや燃費計を兼ねた小さい液晶式のもので、かなり見づらいです。タコメーターの優先順位って、今や燃費計以下になってきたんでしょうか・・・
・安定しないキャラクター
 車自体の出来とは関係ないのですが、新型ライフは先々代JB1~4系の外観デザインに逆戻りした印象です。先代JB5~8系はその作りの良さなどの実力が高かったにもかかわらず、スズキ・ダイハツ勢に押されて販売面で苦戦しました。その反省から大ヒットしたJB1~4系のデザインに回帰しているのかもしれませんが、やや迷走している印象は否めません。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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