ニックネーム非公開さん
ホンダ レジェンド
グレード:レジェンド_4WD(AT_3.5)
2004年式
乗車形式:その他
ホンダのV6。それだけで満足してしまいそうな響きがある。
それはNSXを連想させるからかもしれないが、スポーツ度という観点で見ればレジェンドは
2006.12.11
- 総評
- ホンダのV6。それだけで満足してしまいそうな響きがある。
それはNSXを連想させるからかもしれないが、スポーツ度という観点で見ればレジェンドはそれほどスポーツしているとは思えない。パーソナルな大人のセダンであると感じる。
ただ絶対的な性能が高いため中途半端な感じはしてしまうが、それもこれもオーナーの使い方次第だといえる。自分としてはスポーツセダンであるとは言い切れないと書いたが、時々スポーツ、普段は普通のセダンとしてクルーズする、、、マッチョでありジェントルでもある、そんな乗り方の似合う車は実はなかなか見あたらない。
SH-AWDの性能は素晴らしく、はじめは驚きの連続だった。
どんな状態にあっても常に全輪をコントロールしているところは、最新技術と言うより職人技を感じてしまう。何十年もかけて熟成されたこの技術、これから登場してくる車にも採用されるようなのでとても楽しみ。ホンダの技術を感じさせる部分でもあるが、ホンダとAWDには何となく違和感を感じてしまう。ホンダには4WDをウリにした車がなかったからそう思うのかもしれないが、これからそのイメージは徐々に塗り替えられていくものと思っている。
一時はトヨタにしようかと悩み、そして選択したレジェンドKB1。
今思えば正しい選択をした。本当に長く乗れるとそう思える車に出会えて良かった。
- 満足している点
- スタイリングは他にはない造形で面の張りが素晴らしく、遠目に見ても存在感たっぷりで、所有欲を満たされるもっとも大きな部分となっている。
SH-AWDのハンドリングは噂通りで、高度なコントロールをしていることは全く感じさせないが、自然に4輪がコントロールされている感じを受ける。誰もが驚くであろうコーナーの限界の高さ、ある領域まではアクセルを踏めば踏むほど曲がりやすくなり最初は驚いた。
燃費は一般道路7~8、高速のみでは12kmほど走り悪くない。
自分の走りでは平均8.5kmといったところ。4WDであればこの程度は必然だと思う。それどころかかなり良いんじゃないか?
装備は十分すぎるほど充実しているが、一つ一つ見ていくと詰めが甘い。しかし、装備に不足があるかといえば全くない。
安全装備は手抜かりナシ。衝突軽減ブレーキはお節介ながら安心感は絶大で、この装備の付いていない車には乗り変えられないかもしれないんじゃないかと思うほど。ただその反面、いざというときに本当に動作してくれるのかといういらぬ心配もないわけではない。
DVDが複数枚セットできるオーディーはかなり凝ったシステムになっている。チェンジャーの出し入れは煩わしい気がするが、音質は車の中であることを考えると必要にして十分だと思う。新車を試乗する際はトーンをフラットにして聞いてみた方が良い。Dによっては低音と高音を思い切り持ち上げている可能性が高い。その方が一般受けはするだろうからやむを得ないところ。
- 不満な点
- エンジンから振動を感じる。細かな振動ではあるもののスタート時に感じるもので、旧オデッセイのV6では感じなかった。実は現行エリシオン3Lも似たような振動を感じる。ドイツ車に感じるような振動なので剛性が高まったことの弊害なのかもしれないが、エリシオンは不快と感じるレベルを超えていたのに対し、レジェンドのそれは十分許容範囲ではある。
車内はともかくトランクが狭い。この車体を生かし切れていないのだと思うが、小物入れもあまり良くできているとは言い難い。センターコンソールもETCがセットされると使えるようで使えないうえ、メガネの収納さえ困ってしまう状態。コインポケットも薄すぎてカード類などを置く場所に困る。これは改善が必要な部分。
装備に不足はないが不満はある。まず、ご自慢のチェンジャーの音がうるさい。ディスク切り替え時だけではあるが高級な車としては失格。この手の装備はトランクに置くのが正解だと思う。一台あたり100万かかっているというBOSEサウンドシステムが値段を感じさせるほどの音質を満たしていない。DVDの音量が他のソースと違いすぎるのは当たり前のことなのでシステムの中で吸収して欲しい。他の車では出来ていることなのでこの程度は当たり前ではないかと思う。
気になる点は小さな事ばかりなので書いているほど悪いとは思っていない。ホンダの最高セダンとしてもっと頑張ってほしいと願えばこそ書きたくなる。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験