ホンダ レジェンド 「良い車だが日本的価値観と合わない FFミッドシップなる縦置きエンジンからごく一般的な横置きエンジンへと生まれ変わったKB1型は、ホンダの最高級セダンに」のユーザーレビュー

良い車だが日本的価値観と合わない FFミッドシップなる縦置きエンジンからごく一般的な横置きエンジンへと生まれ変わったKB1型は、ホンダの最高級セダンに

2008.3.4

総評

良い車だが日本的価値観と合わない
FFミッドシップなる縦置きエンジンからごく一般的な横置きエンジンへと生まれ変わったKB1型は、ホンダの最高級セダンに相応しいモデルチェンジを終え、世に出されました。
先代よりかなりスポーティな味付けがされており、国産乗用車初の280馬力オーバー車として記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
運転姿勢はとてもスムーズかつスポーティでこの巨体を少しも大きいとは感じさせてくれず、日本車離れしたハンドリングには驚きました。加えてエンジンが3.5Lとは思えないほど軽快で峠でも高速でもホイホイ進んでいき、ストレスなど一切感じません。絶対的なスピードはライバル車と大差ないでしょう。それでもこの車は走る面白さがあります。
現行モデルより新しく四輪駆動方式のSH-AWDが搭載されています。これは簡単に言うとカーブや高速域での進行の乱れを補う装置ですが、このレジェンドに必要があったのか、と思うほど基本がしっかり作られた車です。日常生活の範疇で使用するだけではこの装置の恩恵をどれだけ受けているのか分かりませんが、無かったとしてもこの車のパフォーマンスが大幅に下がることは有り得ません。
しかし、高くなりましたねこの車。レジェンドのライバルと言えばクラウンやフーガ、レクサスGS、ベンツE、BMW5あたりでしょうか。レジェンドの本体価格は525万円。それだけの金を出せる人がはたしてマイナーなレジェンドを選ぶかどうか。今までクラウンを乗り継いでいた人が乗り換えるにはあまりにも個性が強い気がします。ではフォーマルな車に仕立てれば売れるのかと言われても、それだけではとてもクラウンの牙城を崩すことはできないでしょう。
それならばと販売台数を諦めあえて運転の楽しさを追及した車に仕立て上げたのはホンダらしいといえます。事実ホンダのトップ陣が「この車は国内で売れなくても良い」と言っています。
クラウンのように「売れる車」を作るのではなく「分かる人には分かる車」を作ったレジェンドは、久々にホンダらしい高級車だなと思いました。

満足している点

ボディの大きさを感じさせない走行性能。特に峠ではかなりのハイスピードで走っても4輪がしっかり地面を捉えている感じがしてとても頼もしい。
クラウンとは似ても似つかないホンダらしいインテリアデザイン。
剛性の高さ。
運転してみると良い車だなぁと常々思わせてくれるところ。

不満な点

燃費が良くない。
ナビの使い勝手が良くない。目的地を設定するのにあっちこっち押してしまい、他の箇所の設定まで変わってしまい元に戻すのに苦労しました。
インパネの質感が悪い。クラウン、フーガ共に負けている。
値段設定が中途半端。高級車を謳うならば高くても良いのでＶ8エンジンを作ってほしかった。エリシオンと同じエンジンに525万円も出す気になれない

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験