ホンダ インテグラ 「手放せば確実に後悔し、乗り続ければ苦労は増える」のユーザーレビュー

K20AVTEC K20AVTECさん

ホンダ インテグラ

グレード:TYPE_R(MT) 2001年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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手放せば確実に後悔し、乗り続ければ苦労は増える

2018.4.25

総評
まだまだ乗るよ。他に買える欲しいクルマも無いし、多分、コレを手放せば必ず後悔する。
問題は今後必要になるオーバーホールにかける金があるかどうかと、部品が入手できるかどうかだな。
満足している点
とにかく速い。普通の自動車と同じ感覚で毎分2000回転ぐらいで流して走ってると、時速40~45kmぐらいしか出ないが、その領域でも2リッターの排気量のおかげで普通に走る分にはトルク不足を感じない。このエンジンは常識外れなほど上(最高回転数8400回転)まで回るので、本気で踏むと凄いことになる。

警察に捕まらない限り、道幅の広い高速道路を走るのはなかなか楽しい。高速道路を闊歩する爆走プリウスや、誰も止められない右車線の常連プロボックスにも余裕で対抗できる動力性能がある。(排気量を考えると当然のような気もする)タマに見るスーパースポーツ車に対抗できるかどうかは、バトルしたことは無いから分からない。(勝負したらきっと負ける)
同様に、警察の大排気量クラウンと追いかけっこしたことも無いが、多分負けると思う。
とはいっても、NAなのに排気量の割に十分すぎるパワー、よりおとなしく、変貌がマイルドになったとはいえいまだ面白過ぎるVTEC、そしてVTECを前提に加速重視で組まれた6速クロスミッション、ポテンザのタイヤ、ブレンボのブレーキ、レカロシートにエアバッグの付いたモモのステアリング、そして、そのままサーキットにも持ち込める足回り。
もう、クルマ買ったら付けたいモノがみんな付いてる。正直に言うとポテンザなんていう1本で2万円もするタイヤは装着したことないから知らないけど。
一応4人乗れるし、トランクルームは大きいので、トランクに1本、後部座席に3本入れて、2シーター状態で良ければ、実は4本のタイヤを積んだまま走り回ることが可能。テンパータイヤも入れれば5本のスペアタイヤを積んで走っていける積載量の大きさはなかなか使い勝手がいい。
自分にとっていまだに、これに代わる自動車なし。後にシビックタイプRも出てるけど、実はインテグラのほうが軽いので、耐久レースではいまだに現役で走ってるそうで、長く現役でいる息の長さは特筆すべき点。
不満な点
このクルマまっすぐ走らないんだよ。
元々の設計からしてサスペンションジオメトリーが運動性重視でキャスター角が少なすぎるため直進安定性が悪い。(初期型は特にそう)それに加えて前オーナーが一度正面からブツける事故もしてるらしい。他に、トルクステアが酷くてアクセルのON/OFFで左右に進路がブレる。当然クラッチで連結が切れるギアチェンジの時も、VTECが作動した時も、トルクが変動したら修正舵必須。フル加速中にこれは危ない。日本のように狭い道路の上で道を踏み外さないようにするのは大変だ。
広い道でガンガン飛ばすならともかく、狭い道での細かいコントロールは無理。
当然ながら古い自動車なので維持は大変。どんどん値段が上がる純正パーツ、パワーステアリングなのに重たいステアリングホイール、当たり前だがお気軽に乗れるコンパクトカーより運転は大変。ガッツリハマるレカロシート、寝かせたフロントウィンドウと巨大なリアウイング、斜め後ろが絞り込まれたCピラーという何重苦もあって、実は乗り込むと周囲がよく見えない。だからバックギアで走るのは怖い。小回りが効かないからUターンしたくない。ナビもバックモニターもなく、後方確認は巨大なリアウイングのせいでよく見えない。スポーツカーとかソレ系の自動車って、なんであんなに運転しにくいんだろうな。(モータスポーツは、人間が機械に合わせないといけないからね)バケットシートは当然乗り降りも大変。老朽化してコキコキ言う足回り、ジャラジャラ言うトランスミッション(おそらくカウンターシャフトのベアリングが壊れかけてる)、始動時に時々ギョーンと音がするエンジンスターター(もっと酷くなったらリビルト品に交換しなくては)、純正ではない怪しいインテークとジムカーナ用非純正エキゾースト(これで本当に200馬力以上出てるのか怪しいが、昔はあろうことか直管が付いていたらしい、そんなの絶対却下だ却下!)、トランクに水漏れ、どんどんサビてくるボディ、白くチョーク化するボロい塗装、何度交換してもタイヤを巻き込んで潰れるフェンダーのインナーライナー、黄色く変色するヘッドライト、プラスチックが劣化してツメが折れて抜けてくるエアコンのツマミ、キーキー音がするアクセルペダル、いつダメになるか分からないクラッチまわり。
ああもう、挙げていくとキリがない。

一つの基準として、日常の利用を考えると、エアコンが壊れたら維持は難しそう。インテグラのエアコンコンプレッサーは特別仕様でポルシェとかに採用されるような高回転に対応したモノらしい。これが中古、リビルト品とも入手難で、故障したら安く直すのは難しい。この特別なコンプレッサも、VTECゾーンに入れてずっと高回転を維持する走りをしていると、やはり壊れやすいのだそうだ。
冬でもエアコンがないとガラスが曇るから、春と秋以外は意外とエアコンは必要なんだな。
多分、どっかから水が浸入してきて曇ってるのだと思うけど。
デザイン

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走行性能

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エンジンはパワフルだ。回して馬力を稼ぐ高回転型ユニットにもかかわらず、実用域のトルクもそれなりに確保されており、後に出たS2000の超高回転250馬力の2リッターよりも乗りやすく、おそらくホンダの乗用車向けエンジンとしてはベストなバランスで作られていると思う。
組み合わされるミッションも、いかにも加速重視のギアがクロスしたミッションで、巡航運転をあまり考慮してないところはさすがタイプRだ。実はこれだと燃費にも悪影響があるのだろうけど、もうタイプRなんだからそれは仕方ないとして許されるのだろう。むしろこんなに凄いのにナンバー付けて公道を走れるし、これで純正だからメーカーの保証もメンテナンスも付くというのは有難いのではなかろうか。

足回りはヘタってきた今ではお粗末な仕事しかしていないように感じる。パワーがあっても制御できなければ危ないだけだ。タイヤメーカーのピレリが言っている「Power is nothing without control」ってのは真実だよ。正直なところ、新車でサーキットに持ち込めばこのセッティングでもいいのかもしれないが、今のヘタった足で峠を走るのは恐ろしい。(自分のドライビングテクニックがしょぼいのはとりあえず棚の上に上げておく)もちろんタイヤが最初から付いてきた古いのしか装備してないというのも理由の一つだが、雨天を走るのは特に怖いし、積雪路なんてものがあったら泣いて家に逃げ帰るレベル。
足回りはスポーツカー、というかサーキットを前提にしてるからほぼレーシングカー、装備はプレリュードの後継として造られたこともあって高級なスペシャリティカーの扱いになるのだろうけど、正直に言うと峠はスピード控えめで走っているし、深夜の爆走トラックに煽られている。なんであんなに峠を走るトラックが速いのか謎なんだけど。(一般道で時速80km以上出してカッ飛んでるから怖くて怖くて(汗))
いかにもよく走りそうなクーペスタイルの自動車がこんな状態なのはとっても恥ずかしいのだけど、DC5が得意なのは高速道路やサーキットのような高速ステージであって、道幅が狭くて3ナンバー車には厳しく、スピードも出せないような峠は得意じゃないのだよ。(ということにしておこう)あと、タイヤがボロいしな。不満点のところでも書いたが、自分のインテグラは、まっすぐ走らせるのに苦労する。ベストなタイヤと組み合わせて「矢のようにまっすぐ走るインテグラ」ってのも見てみたい気はするのだが、少ない予算でどうチューンしたらいいのやら。フロント側のトーコントロールリンク・ストラットサスペンションはローダウンに向いてないから、簡単にイジれないという点でも難点が多い。自分はこれ以上下げるなんて考えられないのでノーマル車高で乗るつもりだが、わざとブッシュに穴をあけて積極的に力を逃がす設計がされているので、当然ブッシュが劣化するときちんと機能しない。自分のインテグラもご多分に漏れずブッシュにはヒビが入りまくっているようだし、本当は交換したいのだが、結局アフターパーツでは空間のないブッシュとか、わざと偏心させたブッシュが売られているあたり、純正品はいろいろ考えられてはいるし、限界も高いけど、経年劣化を考えるとあまり良い設計ではないのだろうと思う。
ブッシュそのものは安いのだろうけど、この交換部品はいつまで入手できるか、交換するコストはどれくらいか、今後のメンテナンスメニューに入ってくるだろうから、ちょっと不安だ。

確か、コストダウンだけでなく、衝突安全性基準に合格させるためにダブルウィッシュボーンをやめてこの足回りになった、という話もあったが真相はいかに。
実はリアサスのほうはダブルウィッシュボーンのままなのでローダウンは簡単らしい。そういえば、自分が入手した時、前オーナーに訊くと「ローダウンはしていない」と聞いていたのだが、どうもジャッキアップしてみるとダウンサスが入ってるとしか思えない挙動をする。
具体的には、フロントタイヤをジャッキアップすると、リアタイやも一緒に上がってしまう。
スプリングが遊ぶ、といった車検が通らないほどの致命的な欠陥は無いが、これ本当に純正なのか?(謎)
一気に前後2つのタイヤを外して交換できるので、タイヤ交換が楽なのは助かってるが、どうもこれはノーマルの足じゃないような気がする。
ヘアピンカーブをちょっと速めの速度で入ってすぐにABSが作動するのはおそらくリアが滑っているし、これを回頭性がいいとみるべきか、低いスピードからタイヤが滑る上にABSまで効くのでグリップが失われて怖いと見るかはユーザーの感じ方次第なのだが、自分は怖いと思った。
もともとDC5はリアサスのキャパシティが不足気味なんだそうで、社外品を入れるのならサブタンク式のショックアブソーバーを入れて容量を稼ぐのだとか。
足回りの話は「インパクトレーシング」さんのブログで見た話の単なる受け売りなので、本当にそうなのかは自分で足回りをイジってみるまで分からないというのが正直なところ。
https://ameblo.jp/impact55/entry-11626760524.html
トルクステアが酷いのは昔のハイパワーFF車の持病みたいなもんだが、インテグラも例外ではない。キャスター角を増やすアフターパーツってのを試してみるとマシになるらしいが、自分はまだ手を入れてないので何とも言えない。
フル加速は速いけど、コーナリングなんて恐ろしくて試したくないな。
ブレーキはブレンボが入ってるようだが、実は踏むと多少なりともジャダーが発生しているような気がする。なんだかきっとトラブルを抱えてるはずだけど、調べるのが怖い。
これだけの距離を走っていると、ハブのベアリングだっていつ壊れてもおかしくない。
乗り心地

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タイプRに乗り心地を求めてはいけない。
もっとも、レカロシートはそんなむちゃくちゃな自動車でもちゃんと乗れるように運転者をホールドしてくれる。優秀だ。
道路の路面が良い場所、荒れている場所、このインテグラに乗っていればすぐ分かる。
轍の酷い場所もよく分かる。そのせいで挙動が乱れて怖い思いをするからよ~く分かる。

もう一度言う、タイプRに乗り心地を求めてはいけない。
道路がどうなっているかよく分かるほうがきっと大事なんだ。スポーツカーは腰で車体の挙動を感じながら運転すると言われているじゃないか。
積載性

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ハッチバックはトランクルームが広くて凄いぞ。
いろいろ積めるぞ。後席なんて人乗せるにはあんまり向いてないが、荷物ならいっぱい乗るぞ。
本当にスポーツカーか?と思うこともあるが、いろいろ積めるしキャンプしたり車中泊したりするのにいいぞ。
もちろんキャンピングカー買ってる人にはかなわないけど、異様に積めるというのは使ってみて分かる利点。
燃費

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燃費記録見てくれれば分かると思うけど、普通に走ってると、ハイオク入れている時に1リットルのガソリンで12km台。レギュラーガソリンだとECUがそれを判別できるらしく、燃比は落ちてくる。
基本的に、よほどのことがない限りハイオクしか入れないが、エアコン入れてアイドリングを続けたりして最悪の時は9キロ台、12ぐらい走ればいいほうで。11だと悪いほう、15も走ったらとっても嬉しいがこれはもはや普通の走り方をしていない。
この時の値はガス欠寸前で高速道路を走っていた時に叩き出した値なので、「どうだすげーだろ」って自慢するにはいいが、長距離ドライブする時にはあまり参考にならないだろう。
価格

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故障経験
そういえば故障らしい故障をしたことがないね。
不具合はいっぱいあるんだけど、そこそこちゃんと走る。燃費も含め、維持費が安くて助かってます。

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