なんで08〜のインスパイアって2500ccないんですか！

Answer 1

初代のインスパイアは，アコードインスパイアと言って，アコードとレジェンドの間を埋める車種として誕生しました。今で言えば，DセグメントとFセグメントの間のEセグメントを埋めようとしたわけです。

よって，初代は2000ccと2500ccの直列５気筒縦置きエンジン（フロントミッドシップと呼ばれた）で，ラグジュアリーでスポーティなセダンという位置づけでした。

しかし，日本においては，初代登場後にバブルが弾けて，大型セダンよりミニバンが流行りだしたため，メインターゲットは北米に移行していきました。

アメリカでは，室内もエンジンも大きい車種が好まれました。排気量による税金区別がない国ならではの事情ですね。2代目には2000cc，2500ccに加えて3200ccも登場します。名前も，アキュラ・TLと付けられました。アキュラは北米でのスポーツホンダブランド名ですね。

そして，3代目ではとうとう生産工場が日本からアメリカに移ります。国内版は逆輸入車扱いとなりました。排気量も2000ccが消え，2500ccと3200ccの2本となります。

4代目からは再び国内製造となりますが，より高級車として位置づけられ，ついにエンジンは全グレードとも3000ccとなります。アコードとの競合を避けた意図があったと思われます。

それで，質問者の5代目が登場したのが2007年12月です。既に先代の4代目で2500ccはなくなっていました。5代目のインスパイアは，より大きくなって，エンジンも3500ccのみとなりました。

結局のところ，2500ccがなくなったのは，もともとアコードの上のセグメントであるEセグメントをコンセプトとした車種であり，ライバルは，トヨタ・クラウンや日産フーガであったことが挙げられると思われます。この頃のホンダの売りは，V6・SOHC・VTECエンジンでしたから，ライバルに勝つためには排気量を大きくしてよりジェントルな車種を目指した可能性があります。

しかし，その戦略は上手くいかず，2012年にアコードと統合する形でインスパイアは23年の歴史に幕を閉じました。もともと北米を向いたクルマであり，かつ時代がハイブリッドやダウンサイジングに向かう中，インスパイアの存在意義が薄れてしまったと言えます。

質問者からのお礼コメント

残念。。。。

Answer 2

メーカーの販売戦略です。