「維持費1/2、燃費2倍作戦」
前車から「維持費1/2、燃費は2倍」を目標に購入したのがこの車=フリードHVです。
弟夫婦がガソリン車に乗っていること
2012.2.17
- 総評
- 「維持費1/2、燃費2倍作戦」
前車から「維持費1/2、燃費は2倍」を目標に購入したのがこの車=フリードHVです。
弟夫婦がガソリン車に乗っていることもあり、以前から気になる車ではありましたが、待望のハイブリッド(IMA)が追加されたこと、装備面、安全面でも改良されたため、購入に至りました。ユーザーの意見を取り入れちゃんと進化させてきたのは「ホンダ」の本気を感じます。
仕様はハイブリッド、ジャストセレクション、6人乗り、Lパッケージなし、純正OP少々、社外ナビ、社外軽量ホイール装着となります。ガソリン車との差額約20万+Lパッケージを選択し、調子に乗ってOPをつけると300万円を超えてしまうこの車。グレードの選択では本当に悩みました。
色も迷いましたがコバルトブルーパールを選択。これは良い色で気に入っています。不人気色(全体の8%)らしいですが、小型車には鮮やかな色も似合います。カタログや色見本だけでは分からない良さがあります。気になる方は是非実車を見て下さい。印象が変わりますよ。
今回の車選びで外せなかったのは「維持費」「燃費」「居住性」「安全装備」でした。欲張りな要求ではありますが、数ある車のなかでこれらをバランスよく満たすのはフリードしか残りませんでした。同クラスではライバル不在というのも納得です。
ハイブリッドといっても、そもそもIMAとトヨタTHSⅡを比較すること自体間違っています。燃費を追求すればこの車は「期待はずれ」となるでしょう。
納車して約2週間、現状は「作戦成功」ですが、ガソリン車に対して圧倒的なアドバンテージがないのも事実です。この点を今後ユーザーがどう判断するかが、この車に対する評価の別れ道になると思います。
- 満足している点
- 「5ナンバー」+IMA、レギュラーガソリン仕様、維持費の安さは助かります。1500ccの維持費で1800ccに乗ると考えればお得感もででくると思いますがどうでしょうか?
IMA・・・2バルブヘッド+1.5リッターの新構成エンジンです。モータ出力は10kWと控えめで、エンジン出力も88PSとスペックだけを見るとガソリン車に見劣りしますが、街乗り、高速走行共に不満はありません。スムーズな走りとモーターアシストによる押し出しも十分体感できますのでご安心を。
燃費・・皆さんが一番気にされる点でしょうが、ECONオンで街乗り(通勤)で12~16kmといったところです。私にとってはありがたい値です。前車が8kmぐらいでしたので約2倍となり狙い通りです。背高で空気抵抗の多い形状のうえ、重量がかさむミニバンでこの数字は優秀です。
居住性・・・小柄のボディですが、高い目線が生む見晴らしの良さは狭さを感じさせません。頭上高も余裕があり、乗降も楽です。最小回転半径も5.2mと日常の取り回しも苦になりません。このクラス唯一のキャプテンシート仕様もお勧めです。カミさんと娘にも静かで快適だと好評です。くつろいでいる姿をみると買ってよかったと思いました。2列目はスライド量がもうちょっとあれば文句なしです。
シート・・・これはうれしい誤算でした。前車(トラヴィック)のシートが素晴らしかっただけに、最初は柔らかすぎるのが不安だったのですが、大ぶりで座り心地も良く2時間位の遠出でも腰が痛くなることはありません。国産車のシートも進化してますね。アームレストが全席に装備されたことは大歓迎です。
安全・・・法改正に先がけてVSAを全車標準化、坂道での発進をサポートする「ヒルスタートアシスト」装備した点も評価しています。シートリフター、チルト&テレスコピックハンドル、シートベルトアジャスターを装備。これらが追加されたのも購入の決め手となりました。正しい姿勢で運転するための調整機能は欠かせません。
その他・・・電動パワースライドドアは乳幼児がいる家庭では重宝すると思います。実際ユーザーになってみて片側は手動で開け閉めできる方が使い勝手がいいと感じました。電動の開閉動作の遅さにかえって不便を感じることがありますね。お子さんが小学校高学年ならばイージークローザーだけで十分です。
- 不満な点
- 1500ccの車で乗り出し300万は高額です。例えば「Gジャストセレクション」にIMAを積み、価格を200万以内に設定。これをベースグレードとすれば実用車としてもっと多くの人に選んでもらえると思いますがどうでしょうか?
IMA・・・他の方も指摘されていましたがアイドリングストップが止まるとヒーターが送風になってしまいびっくり。アイドリング時の振動が気になる時があります。アイドリングストップが完全に解除されてから発進しないとギグシャクします。これは慣れるしかないですね。
居住性は犠牲にならなかった代わりに3列目のシート下のスペースがIMAのニッケル水素電池で犠牲になったのは残念。頑張ってフラットにして欲しかったです。ガソリン車のフリードでは3列目シート下も立派な収納スペースなんです。
燃費・・・長所で述べた数字で妥当なところかと。頑張ってはいますがモーター発進ができないIMAは不利です。さらなる改良と開発中とされる2モーターハイブリッド+リチウムイオン電池搭載に期待したいと思います。
居住性・・・フタ付き収納がグローブボックスしかありません。照明が(OPでも)無いのも不便です。メーターとその他照明の色がアンマッチです。これ初期型のアンバー照明から変更されていないんですね。トップグレードなんですから、白LED等に統一して上級感を出して欲しいです。
シート・・・ヘッドレストに不満あり=多くの国産車がそうですが支柱が短いです。もっとコストをかける箇所だと思います。調整範囲が限られるのは残念です。
安全・・・サイドエアバックは単品OPとして設定すべきです。ホンダに限った話ではないですが、高額車=安全デバイスフル装備という売り方はやめて欲しいですね。
3列目を跳ね上げた状態での後退は死角が増え見にくいです。バックカメラは必須です。
その他・・・標準でシングルホーン、オーディオレス車は2スピーカー(フロントのみ)となり装備は貧弱です。気になる方は予算を組まれた方が無難です。
フィットベースのこの車に多くを望むのは酷かもしれません。しかし、もっと良くなって欲しいという期待の現われなんです。批判が多いというのもそれだけ注目されている証拠です。
ホンダにはこの「ちょうどいい」フリードシリーズを大事に育てていって欲しいと思います。
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