車選びでどこに重点を置くかを見極めてから
トゥアレグ(2007年式 MC後モデル)からの乗り換えを検討するため、試乗してきました。
トゥアレグとの比較
2012.6.22
- 総評
- 車選びでどこに重点を置くかを見極めてから
トゥアレグ(2007年式 MC後モデル)からの乗り換えを検討するため、試乗してきました。
トゥアレグとの比較も含めた評価です。
車を選ぶ際、どこに重点を置くか?を深く考えさせられた車です。
そのどこを重視するか?によって、高評価にもなり、低評価にもなりうる車です。
車両価格から考えて(十分に安いので)、機関、内装、機能・・など様々なところに十分にコストがつぎ込まれている・・というよりは、コストをかけるところにはかけて、省くところはとことん省いている、という印象です。コストを省いている部分が自分にとってどう感じるか?がポイントだと思います。
(自分は、内装や、造りの品質、走りの質の高さを車に求めてしまった結果、エクスプローラーをあきらめる結果になりました。しかし、性能を考えると、この値段でこんな車が作れるんだ・・と感心させられました)
- 満足している点
- ・デザイン →今までにない新しいデザイン。アメ車っぽくない見た目ですがかっこいいです。
・サイズ →このクラスでは最大ですが、所詮、各車数cm~十数cmくらいの差でしかないので、このクラスを選ぶ人にとっては、大きすぎると感じることはないはずです。むしろこの堂々たるサイズが魅力です。
ただし、大きい車を運転したことがない方は、試乗して感覚を確かめたほうが良いです。
・取り回しの良さ →Eco Boostですので2WDです。軽いこともあり、小回りが利く方だと思います。
・出だしの軽さ →ターボが低回転から利くので出だしは重さを感じません。
・シートアレンジのしやすさ →座席を倒しやすいです。よく考えられています。ただし、Eco Boostでも電動シートアレンジを装備してほしかったです。
・静寂性 →水準レベル以上と思います。高級車の部類に入るくらいノイズや雑音がよく抑えられていると思います。
・メーター機能&マイ・フォードタッチ →すぐに飽きるかもしれませんが、先進的で自分は好きです。いろいろなものがディスプレイにフルカラーで表示されます。同乗者はあっと驚くと思います。(見た目重視!)
- 不満な点
- ・内装の造りがチープ →シートの裏側(フルフラットにしたときに、表面になる側)の処理が雑で、よく見ると端っこの方が上へめくれていたり、隣のシート(パーツ)と位置がずれていたりします。また、ダッシュボードのシボの入れ方もややチープさを感じさせます(ドイツ勢と比較して)。トゥアレグとの比較では価格的にしょうがないと思いましたが、どうしても価格以上の差を感じてしまうほどです。
・凸凹を乗り越えた時のバタつき →道路の凸凹を乗り越えた後の上下の揺れがなかなか収まらない時があります。多少の段差での突き上げは我慢できますので、もっと揺れが早く収まるセッティングの方が好感が持てます(ドイツ勢と対称的)。
・コーナリング時の踏ん張り感 →コーナリング時にハンドルを切ると回頭性がよく、スパッと曲がってくれる感覚は十分にあるのですが、不安定に感じさせる場面も多くありました。もうちょっと踏ん張ってくれるとコーナリングも安心です。恐らく前荷重が軽いので、それに合わせてあまりグリップしないセッティングなのかもしれませんが、もうちょっと踏ん張り感はほしかったです(もうちょっと重さを感じてもよい)。
・音関係 →メーターから鳴るブザー音(ポーンという音)がチープです。ブザー音が鳴るときに、周りの樹脂パーツが共鳴してビビり音がしてました。この音だけで高級感ゼロです。(興ざめです)
ドアの閉まる音やトランクが閉まる音も、もうちょっと静かな方が良いですね。
・加速の伸びがいまいち →トルクとパワーは、カタログスペック上、十分なものと思っていましたが、実際、高速道路での体感では、中間加速や高速域での再加速には、ややもたつき感があり、モア・パワーがほしくなります。こういうときは2Lの辛さが出てしまいます。3.5L車を選ぶか2L車を選ぶかは、この加速をどうとらえるかを吟味してから選んだ方がよさそうです。
・左ハンドルしかない →今回のモデルは左ハンドルしかないようです。自分は20分くらいの運転で慣れましたので、運転自体はそう問題にはならないと思いますが、料金の支払い(駐車場など)などでは犠牲を払う必要がありそうです。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験