第一印象重視の作りこみには反対です
この種のトールワゴンとしては後発なのでデザインはかなり洗練した印象を受け、興味を持ちました。長期で使用する機会があ
2011.8.13
- 総評
- 第一印象重視の作りこみには反対です
この種のトールワゴンとしては後発なのでデザインはかなり洗練した印象を受け、興味を持ちました。長期で使用する機会があったのでその際の感想です。
◆総評としては、普通乗用車からの乗り換えや、軽自動車でも上質感が欲しい方にはとっておきの軽自動車。コンセプトがハッキリしていて良いと感じます。しかし、走り込んで使い込むと作り込みの上っ面感が顔を出し、メーカーの車への考え方が心配になってきます。試乗レベルでは好印象なセティングですが、いざ緊急回避が必要な限界性能の低さ(不安定)は、ライバルメーカーS社の同格パ○ットSW ターボに大きく溝を開けられます。S社は逆に、試乗ではゴツコツとした乗り心地を受けやすくやっぱ乗り心地が良くて いいのはダイハツだ・・・って思われやすいかも。しかし、欧州で好評化を受けている足回りのセティングは軽自動車にも受け継がれ限界付近の相応性はしっかり考えられているようです。自動車は便利で良いものですが、大切なのは自分やまわりを守る本来の安全性です。見た目のデザインや装備で気を引かれるのは仕方ないですが、日本の多くのメーカーはもう少し踏み入った選び方(考え方)をユーザーに教えなくてはいけないと思います。
- 満足している点
- ●プレスラインの奇麗な外装デザイン
●インパネのデザインも無理な盛り付けが無く、スッキリしていて好印象
●スペヤタイヤが着いています。(近頃はスペースの都合などでスペヤタイヤが装備されず、パンク修理キットが標準装備の車が多くなっています。しかし、特にこの種の車に多く乗られるユーザーは女性の割合が高く遺物を踏んでのパンクより、縁石にタイヤ側面を当ててカットしてしまう様なパンクが多くこの場合は修理剤では修復不可能!やはりスペヤタイヤは大切です)
●さすがに現代トールワゴン、室内は軽自動車としては十分広い。
●近頃の軽自動車には無くなったリヤシートのセンターアームレストが標準、その他装備も充実しています。
- 不満な点
- ▲大切なのは・・・おそらくみなさんはディーラーで試乗した場合、お店の周辺(市街地)をグルっと数キロ走らせる程度がほとんどかと思います。この車は、その試乗で最も好印象を受ける様にセッティングされているかのようなに感じました。親会社T社もその様な印象を受けますがダイハツも同じ傾向になってきたのでしょうか。まず、この車に乗るとクッションの厚めなシートに「おお、軽もここまできたか・・・」とちょっとした感動を受けます。そして走らせるとシートの印象と同じくソフトで普通乗用車風な乗り心地で更に好印象、ブレーキのタッチもソフトで反応良く・・・多くの方は、外・内装デザインが気に入ってしまったらこの時点で購入を決意するでしょう。おそらくメーカーはそれを考えて作り込んでいる感じが強く感じました。しかし、カーブの連続するUp Downのある山坂道に連れて行くと変貌します。ゆったり感を出す為に中立付近を多めにとり初期反応をマイルドにしたハンドリングはカーブを曲がるにはアンダーが強め、高速のレーンチェンジも苦手です。車高が高いので仕方ないかもれませんが乗り心地重視の足をスタビライザーでロールを抑え込もうとして高重心とのアンバランスさもあってフロントの足のバタつきが収まりません。そうゆう使い方をする車でないから関係ない、と思われる方がいるかもしれませんが大切です。いざ緊急回避を必要とした時の車の応答性は、車の日常性能より自分の命を守る役目を果たします。ふところの浅いセッティングにはガッカリしました。▲CVTのセッティング・・・最新CVTですが副変速機の無いCVTは出だしが悪くスピードが後から追いついて来る感じです。ジャトコ性の副変速機付CVTを持つS社の方が断然フィーリングが良い▲小道具が多すぎる・・・この様な装備でユーザーの気を引く必要があるのでしょうか、オーバーヘッドコンソールやイルミの着いたセンターコンソールなど。他メーカーとの差別化は必要かもしれませんが言い方は悪いが子供騙し的。また、この様な多くのコンソール類の蓋の付け根は簡素で細く、多く物を入れ無理に閉めたり子供が強めに開け閉めしたりすると付け根がすぐ割れ易いです。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験