エコロジストの選択肢
間違って僕が「エコロジスト」ってやつになったとしたら真っ先にこの車を選ぶ。
今乗っているインプレッサの燃費は10km/l程度で、
2011.10.8
- 総評
- エコロジストの選択肢
間違って僕が「エコロジスト」ってやつになったとしたら真っ先にこの車を選ぶ。
今乗っているインプレッサの燃費は10km/l程度で、近頃の世間の風潮からすると、「燃費の悪い車」になってしまうらしい。
そして主婦層をはじめとする財布のひもを一番握っている人達が車について話すことは燃費の話ばかりらしい。
僕の車を指差して、「あーあ、こんな燃費の悪い車に乗って」なんて言うオバちゃんまで現れる始末。
個人的な話をすれば、昨年1年間の走行距離は1000kmに満たなかった。ガソリンスタンドには2回しか行っていない。
世の中のほとんどのプリウス乗りより純粋なガソリン消費量は僕のほうが圧倒的に少ないはずなのだが、なぜか僕のように、燃費の良い車を選ぶではなく走行距離を減らして環境負荷を減らそうとするアプローチは、この国では方法として認められないらしい。
日本人ドライバーの平均的な走行距離を走る人であれば、たとえプリウスを乗っていたとしても毎年僕の約5倍の量のガソリンを消費することになる計算になるわけだが、そっちのほうがエコだと扱われるのが今時の風潮ってやつなわけである。
あいつらととりあえず仲良くするにはなんだ燃費のいい車ってやつを買えばいいのか。
だとすればイースだな。あくまでセカンドカーだけど。
インプレッサにはカバーをかけておくしかないね。ああ面倒な世の中だ。
- 満足している点
- 間違いなくエコであるということ。
イースより燃費のいい車は現に存在するし、今後も出てくるだろう。
ただ、それがハイブリッドということであればちゃんと考えなければいけないことがある。
自動車は燃料を燃やす時だけ環境に負荷をかけるわけじゃない。
従来の車の数倍のエネルギーを消費して生産し、大型車並みの車重で道路をいためつけるあのプリウスについていえば、燃料を節約することはできても、環境負荷を減らすことはできないどころかむしろ増やしてしまう。
それは今後出てくるハイブリッドについても多かれ少なかれ言えること。
イースは間違いなく製造時も廃棄時も含めて省エネルギー。
軽量なので、燃費が良いだけでなく、道路へのダメージも軽減できる。
全ての局面で環境負荷が低い。
エコエコいいながら自分の財布の中身だけ気にするエセエコ信者ではなく、本当に環境負荷の低い選択をしたい人の選択肢とすればこれが最良であることは間違いない。
それは、トヨタとかいうメーカーからアクアとかいう車が出てきた後だとしても同じこと。
ていうかさ、いい加減「燃費だけ」競争はやめてくれよと思う。
・それはともあれ燃費は良い。とりあえず僕が試乗して、ストップアンドゴーが多い中で燃費計上31.0km/lにまでもっていっておいた。
ダイハツの燃費計は満タン法より1割程度良く表示される癖がある部分を差し引いても、エコランすればこれだけの数字をハイブリッドではなしに出せるのは驚異。
・思ったよりはちゃんと加速する。
周囲に迷惑かけない程度の加速はするし、この車を選ぶ層からすれば十分と思える。
価格の割にはボディ剛性も高く、直進性も高い。
一人乗りの買い物車としては必要十分な性能はある。それでこの維持費この燃費なら、十分欲しくなる。
- 不満な点
- 音。
3気筒エンジンが低回転でブロロブロロ。エンジンストップからの再始動時に盛大にブロロン。
おまけにウインカーがペッコンペッコン。てか、ウインカー五月蝿い。
・疑問の残る安全性。
後部座席に人を乗せようとは思えない構造。
ちょっとスピード出して曲がるととたんにアンダーステアになる特性。
・微妙なグレード展開。一番安いのは所詮商用車だとして。
Gはちょっと割高。Lくらいでいいのかな。でも横滑り防止装置つかないし。
・新しいものを見に行ったら懐かしかったでござる。
良くなってきているとはいえ、十分残る軽の乗り味とエンジン音。
デザインもちょっと古めの軽の感じ。モデルチェンジ直前のミラより懐かしい感じがする。
10年前のミラやアルトよりかは明らかに静かだし振動も少ないが、スカイアクティブデミオあたりの高い静粛性と素直な挙動からすると月とスッポン。
まあしかし、短所も可愛げと思えば、こういう車もありなんだろうな。
そもそも本当のエコってやつはダサいもんだしな。
穴のあいた靴下を履き続けるような行為が本当のエコなんだぜってことが理解できれば、この車の存在意義も理解できるってことなんだよな。
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