ダイハツ ミラ 「TNPほぼ(笑)27 :  実燃費との解離が激しい10・15モードとはいえHVじゃないガソリン車で27㎞/Lを出したムーヴ。一足遅れでこれまた27を出」のユーザーレビュー

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ダイハツ ミラ

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評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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TNPほぼ(笑)27 :  実燃費との解離が激しい10・15モードとはいえHVじゃないガソリン車で27㎞/Lを出したムーヴ。一足遅れでこれまた27を出

2011.6.26

総評
TNPほぼ(笑)27
:
 実燃費との解離が激しい10・15モードとはいえHVじゃないガソリン車で27㎞/Lを出したムーヴ。一足遅れでこれまた27を出してきたMRワゴン。インパクトがあった。が実際に燃費がいいのどっちなんだ。両車の燃費テストはいくつかの雑誌で取り上げられるも、アイドリングストップ仕様同士の戦いは未だ見てないのだが、燃費偽装とその隠蔽の得意なダイハツと、メーターの走行距離が多めに表示されて燃費が甘く出るスズキ。どっちもどっちという感じだ。そこへダイハツ車ながらノーマークの地味車が実際の使用でほぼ(笑)TNP27を出してしまった―――
 この間赴任先から自宅への往復1000kmで、ヴィッツが23.2km/Lを出してしまったので、軽量高効率な3ドアMTの愛車ミラバンで同じような乗り方(行程の9割は高速で、ほぼ走行車線を走行、交通の流れは乱さない)で乗ったらどのくらい出るのか今回の帰郷で試してみた。するとあっさり26.57km/Lが出てしまった。恐るべきミラバン、というかこれこそが3ドアMT軽の持ち味であると思う。
 ガソリンエンジンの苦手な発進停車の多い渋滞路などではモーター発進ができ回生ブレーキのあるHV有利だろうが、郊外や高速道路では十分に戦えるのではなかろうか。
ちなみにフィットHVは10・15モードでは30㎞/L行くが、JC08では26、私が以前同じコースを乗った時の燃費は20㎞(ただし追い越し車線をより多く使っていた)。
 さすがに現行プリウスにはいかなるステージでも敵わないだろうが、向こうは205万円からという価格。対するこちらはエアバッグ標準で、ABSをつけても価格ほぼ70万円。乗員数にもよろうがコストパフォーマンスは圧倒的にこっちだろう。また製造・廃棄や走行中のロードインパクトまで考えれば、よりエコなのもシンプル・軽量なこっちではなかろうか。
:
満足している点
:
・燃費がいい。
 その主因は軽量とMTだと考える。
 重量は700㎏。5ドアになると10~30㎏増える。また、CVTもMTに比べ30~40㎏は重い。主流の5ドアCVTから3ドアMTになるだけで40~70kgの減量ができる。少しでも軽い物の方がを動かすのも止めるにもエネルギーは掛からない。
 さらにMTはエネルギーロスが少ない。CVTは変速比を多くとれるので高速巡航ではエンジンを回さなくても済む分燃費もいいが、常にプーリーでベルトを抑えつけてるからエネルギーを余計に使っている。
 ただ今回の値を出せたのも、イロイロ調べて少し大き目の低燃費タイヤと軽量ホイール・ナットを付けたこともあろうから、素のミラバンではもう少し燃費は悪いかもしれない。あと、乗り心地は硬くなるがタイヤの空気圧を1割弱高めに入れてる。
・運転が高速以外は意のままにしやすい。
 軽量・MTはトルクの少ない軽自動車には有利に働き、120km/hを超えることがなければ、狙い通りの加速が得られる。ブレーキングにも有利。カーブも、スタビライザーなくロール大きいが、想定の範囲内に収まる。何といっても920㎏のMC前のタントと同じ車台やエンジン(変速比はミラのほうが高いが)を持つので、性能に余裕があり乗っててストレスは溜まりにくいのかもしれない。
・少しいじるだけで快適性が大幅アップする。
コスト最優先の車種で、元々の快適性は最小限であったから、ちょっとイジるだけで快適性アップが実感できる。
 例えば元のタイヤは韓国製の80/145R12。またサイレンサーの使用量が乗用ミラの半分程度。何かとうるせー車だった。タイヤを変えたり、遮音材を敷いたりゴムやシリコンを下回り・ファイヤーボード内側などに塗布すると、ググッと静粛性は上がった。
 高過ぎて危険だったシートも、中の波状バネを調整して座面高を下げると右前方やメーターも見えやすく、ヘッドレストやエアバッグも有効に機能しやすいちょうどいい高さになり、腰の収まりのよさも得て、より安全で快適になった。(まあ軽くて小さい軽の受動安全性はたかが知れているが・・・疲れにくく視界がよくなった分、能動安全性は確実に上がったと言えよう。)
・低価格。
 この性能でこの価格はスゴイ。
 アルトバンもスゴイがABSはオプションでもつけられないなど不満な部分が多い。(どちらもサイドエアバッグやVSCが付けられないのが残念。)
:
不満な点
:
 ヒョーロンカは3ドアは売れないと言う。
 引き合いに出すのはトヨタIQやスバルR1。確かにこの2台は売れていない(いなかった)。しかしそれは3ドアによるのではなく、価格設定が高過ぎたからと私は考える。R1は私も買おうと思ってかつて店に行ったのだが、価格130万弱(初期)からと知って思わず引いた。IQも140万強からと高く感じてしまう。
 5ドアだって割高だと売れない。軽でいえばソニカや三菱ⅰ。性能は文句ないのに全く売れていない(いなかった)。
 一方ミラバンとアルトバン、売れているのはわずかに安いミラバンの方だ。3ドア(ミラバン)のほうが5ドア(アルトバン)より人気がある。さらにミラバンはプレオバンとしても売り出したので、購買客が分れるかと思いきや、逆で、ミラバンとプレオバンと合わせれば、アルトバンとの販売台数の差はさらに拡がる。3ドアだと売れないということはない。
 ただ、かつてあったスズキツインタイプAだけは別か。3ドアMTは49万円からなのに・・・売れなかった。しかし、3ドアMTが好きな私でも、ツインの購入には全く食指が動かされなかった。理由は全く作りが荒く、快適性や安全性が低すぎたからである。感覚としては屋根つきの原付。それだと49万でも割高に感じてしまう。プリウスは205万でも割安に感じるからこそあれだけ売れたのだと思う。
 ダイハツイースは3ドアでは売れないので5ドアにするという。う~ん、それで重く燃費が悪くなるならコンセプトがぼやけた中途半端な車になってしまわないか。原価も3ドアのほうが安くなるのだから、小粋でおしゃれでしかも極限まで安く、燃費のよい3ドアとして売り出してほしかった。3ドアでも「割安」であれば売れると思うのだが・・
 であれば、イースの短い軽い車台を使って、3ドアMTを次期ミラバンとして売り出してほしい。これなら安全装備を付けても、車重も十分軽く、燃費も期待できる。
 ミニカバンがなくなった今、3(2)ドア軽は、低燃費とは遠い位置のSUV・オープンカー・軽トラを除けば、ミラバン(含OEMのプレオバン)が唯一無二の存在になってしまった。どうか安全かつシンプルで軽く、燃費のいい車づくりをダイハツには継続していってほしい。
 3ドアMT、確かに不便だろうが、それを補っても余りある長所もあることを、知ってもらえればうれしい。
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