ダイハツ・・・
「ダイハツの新しい車台とエンジンを使った現行ミラ。長いホイールベースが作る後席のゆとりと前後の揺れの少なさ、そしてロングストロークエ
2010.2.11
- 総評
- ダイハツ・・・
「ダイハツの新しい車台とエンジンを使った現行ミラ。長いホイールベースが作る後席のゆとりと前後の揺れの少なさ、そしてロングストロークエンジンの豊かな低速トルクがもたらす乗りやすさが特徴だ。
現在主流のハイト系には室内空間は敵わないが足元は充分広く後席足元長さは46cm、しかもトンネルハウスがなくまっ平ら、余裕で足を組める広々感。車高は売れ筋のムーヴよりは10cmほど低いが、床も低いので室内高は1265mmもある(5cm低いだけ)。カップルディスタンスも車幅が20cmも広いマーチとほぼ同じ。これなら広さを謳っているムーヴはいらないというものだ。
エンジンはホンダのように気持ちよく吹き上がるタイプではないが、MTならば踏んだだけ加速してくれるし、高速域も静かな部類で、旧型ミラに比べ、同程度の室内騒音で10㎞/hは速い、というのが高速道で体感される。
サスペンションは柔らかめで、ロングホイールベースと相まって、乗り心地はいい部類だ」
・・・以上が総評ですが、今回、気になることがわかったので報告します 静粛性から広がることです。
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- 満足している点
- ○意外と静か
代車で借りたミラLだったが、普通のミラバンに比べ静かだった。エンジン音もロードノイズも建てつけの悪さからくるガタピシ音も少ない。構造上ボディ剛性の高いはず3ドアのバンよりなんで静かなのか疑問に思っていました。
そうしたら、最近手に入れた車種別にボディ構造を図解した本に答えが書いてありました。
サイレンサーシートが多めに使われていたのは予想していましたが、びっくりしたのは別の理由です。「短所」で挙げさせていただきます。
ちなみに、ミラバンにはないのにミラには、ファイヤーボードに1か所、後席下に2か所、荷室下に2(四駆は3)か所にサイレンサーシートが貼られています。
この辺りがミラがうるさくない理由の1つなのだろう。
○スーパーインテリジェント触媒の使用
長所として挙げなくてはならないのがこれ。しかしこれについては他のレビューでさんざん書かせていただいたので、省きます。
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- 不満な点
- ▼大事な部分を値段で変えていること
びっくりしたのは、構造材(人でいえば骨にあたる部分)が増やされていることだ。逆から言えば、ミラには使われている構造材がバンでは省かれているのだ。(少なくともロッカパネルアウター。他のところでもあるかもしれない。)外から見るとまったくわからないが、断面図を見て初めて分かりました。ダイハツと言えば、他メーカーと違って、安いグレードでもABSをつけられるなど、安全性には妥協しない良心的なメーカーと思っていたのですが、こんなところでコストカットしていたとは・・・
3ドアは剛性が高いから省いても大丈夫とメーカーは言うかもしれませんが、ミラになかったミシミシ、カタカタ音がするのは事実。省かなければ、もっと疲れにくい、0次3次安全性の高い車になっていただろう。
▼利便性を安全性より優先させたこと
ミラバンレビューでも書かせていただいたが、ドア開口部以外でも、トンネルハウスをなくしたことも、剛性を低下させている。
今、親会社のトヨタが対応のまずさで窮地に立たされている。早めに、真摯に対応できなかったのは、顧客を第一に考えていない企業風土が原因に思えてならない。そうした空気が最近のダイハツからも感じられてくる。改めないと大きな問題を起こしかねないぞ。
リコールで掛る莫大な費用が、これから売られる車の価格に上乗せするようなら大問題だ。マイナーチェンジを注視したい。ユーザーが被害を被るのはゴメンだ。
前回の投稿でも書かせていただいたが、ダイハツへの親近感がさらになくなった一件(二件?)になってしまいました。残念。
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