ダイハツ ミライース 「ものまね師」のユーザーレビュー

ものまね師

2017.5.20

総評

旧型のイースでも、プログラム変更だけで (ブレーキ以外は) 新型イースと同様の制御が可能と思われる。

デザインや制御の方向性など、各所にプリウスの影響を見る事ができる。
というより、プリウスからハイブリッド構造を省いた物を軽自動車化した印象を持った。

アクセル操作の微調整は受け付けず、ブレーキは少しでも操作が認められれば回生ブレーキをガッツリ利かせる。
ルーフ形状や空力パーツも、プリウスの技術をフィードバック。
ドライバーに操作をさせたくないという思いがひしひしと伝わってくるが、実際、操作をしたくてもできない。
完全に個人の好みの問題ではあるが、私は車を運転したいタイプなので、とても乗りたいとは思えない。

旧型はエンジンへの負荷を抑える事により燃費を稼ぐ事が出来たが、その反面、エンジンが空転している印象を与えてしまった。
新型は、エンジン回転数を低く抑える事によりNAエゴエンジンの特性を活かす事に成功しているが、エンジンへの負荷が高くなる傾向により、結果として燃費が伸びなかったものと思われる。

NA軽自動車の最低グレードしか乗った事がない方であれば、我慢できると思われる。

満足している点

・昔のよしみで試乗させてもらえた。
・旧型と違って、エンジンが空転している感覚が薄れた。
・回生ブレーキが強化されているのか、初期制動力が意図しない形ではあるものの、強めである。
・グレードの差があるとは思えるが、旧型より車室内が静かに感じる。
・LEDヘッドライトが標準装備。
・ネームバリュー。
・Dマークの他に Tマークを選択可の為、流行りの白ナンバーとの組み合わせで自己満足できる場合がある。
以上。

不満な点

・私の運転の仕方では、旧型ワゴンRと違ってアイドリングストップを継続できない。
・一度再始動してしまうと、少し走行しなければ再度アイドリングストップ制御が働かない。
・アイドリングストップを成功させても、零コンマ数秒で再始動し、クリープ現象が再発する為、再度ブレーキを踏み直すまで押し出される。
普段MTばかり乗ってみる身としては、非常に恐怖を覚える。
・無理矢理エンジン回転数を抑えている為、エンジンに負荷が掛かり、結果として燃費を悪化させていると思われる。
・一定速度からの再加速の反応が、旧型より劣る。
・カックンブレーキになりやすい。
・エンジンの慣らし状態の影響もあり、速度表示を見る限り、旧型と比べて走り出した後の加速力は弱く感じる。
・ウインカーレバーが勝手に元に戻る為、交差点で操作したつもりなのにウインカーが停止した事が複数回有った。
レバー位置で認識する事が出来ない為、ウインカーを出し忘れる操作ミスが多発すると思われる。
・プリウスの設計思想が故、後部座席の頭上スペースが狭くなった。
・星マークの車に、このグレードが存在しない。

デザイン

-

走行性能

-

・旧型に比べ、エンジンが空転している印象は抑えられている。
一定速度からの再加速時に於いても、エンジン回転数だけが上昇するイメージは抑えられたものの、速度表示を確認する限り、応答性は悪化している。
・アイドリングストップ制御について、能力向上は認められない。
・少しでもブレーキを操作した場合、強めの制動が開始されるが、そこからの踏力調整に対する反応に乏しい。

乗り心地

-

・グレードの違いがあるとは思われるが、旧型よりは静かになったように感じられる。
・自動ブレーキが採用されている以上、足回りはグンニャングンニャンではないものの、軟らかい。

積載性

-

・旧型と比べ、後部座席の頭上スペースが低くなったので、営業さんは背中を丸めて乗っていた。
(試乗時、助手席には親父が乗っていた為、営業さんが後部座席に追いやられていたので、可哀相でした。)
・積載性は、今時の軽として一般的と思われます。

燃費

-

カタログ値では、旧型と大差なし。
実燃費については、まだデータが無いとの事。

価格

-

故障経験

試乗の為、まだ何も起こりませんでした。