シトロエン DS3 「不満はいくつもあるものの、長所に惚れて買う車でしょうか。 完璧で隙の無い美人よりも、ちょっと癖のある生意気な可愛い娘に惹かれてしまう方へ。」のユーザーレビュー

不満はいくつもあるものの、長所に惚れて買う車でしょうか。 完璧で隙の無い美人よりも、ちょっと癖のある生意気な可愛い娘に惹かれてしまう方へ。

2014.12.24

総評

不満はいくつもあるものの、長所に惚れて買う車でしょうか。
完璧で隙の無い美人よりも、ちょっと癖のある生意気な可愛い娘に惹かれてしまう方へ。

満足している点

何と言っても、2年連続WRCタイトルをセバスチャン•ローブ選手と共に獲得した、モータースポーツファンの記憶に刷り込まれたそのスタイルに心踊ります。そう、乗る前から嬉しくなっているのです。
エンジンをかけて乗り出せば、車が軽くてノーズの向きがひらりひらり。エンジンの回転もまた軽く、フリクションというものを全て取り去ってしまったかの様に6000回転レッドまでの一気に回ります。1.2LのNAと聞いてもにわかには信じ難く『えっ？じゃあフォード•フィエスタのエコブーストみたいに出来の良いターボ付き？』と勘違いしてしまった程です。
元々マイナーチェンジ(以下MC)以前の車に載っていた1.6L4気筒エンジンから1気筒カットして1.2L3気筒とし無段階バルブタイミング機構•バランスシャフト•アイドリングストップを備え燃費を5割り増しの18.6km/Lに改善した『EB2エンジン』は、ごく低速だけギクシャクするもシフト時アクセル抜きさえ出来る技量さえあれば直結したドライブトレーンのダイレクト感もたらしてくれるロボタイズドマニュアルミッション『ETG5』、どんなマジックを使ったかMC前よりも90kgもダイエットした1090kgシャーシと相性は抜群です。
車全体として、抵抗感がなく、車以外に例えるならiPhoneとかMacの動きです。
MCを機に、Bluetooth対応8スピーカーHi-Fiオーディオが標準になった為、ポケットに入ったままの自分のiPhoneと同期して音楽を楽しめるのもストレスフリーで良い点。
ドライヴィングの後、スルスル〜•ヒラリヒラリといった軽快感のみをドライバーの印象に残してくれる。そして、あぁ時代が変わったんだな〜と実感します。
この、新しい時代感が、一番満足な点なのかな〜と思いました。（ ￣∇￣)ノ♬

不満な点

不満な点、いくつもありますよ。(笑)
⚫︎回して気持ち良いエンジンなのは良いのですが、街乗りで高回転を使って走ると13km/L程度にガクンと燃費が落ちます。(滝汗)
⚫︎燃費が良いのは時速45〜55km/h位の郊外道巡航で18〜20km/Lも走ります。しかし時速70km/hを越えたあたりから燃費が徐々に悪化しますので、高速道路100km/h巡航では15km/L位に悪化します。この車は、街乗りに特化したエコカーなのです。
⚫︎収納は本当に少ないです。グローブボックスもヒューズBOXが半分占拠していて、CDケースも入らない狭さです。車検証を置くスペースはありません。
私はフリーサイズのトレーを買って車検証を入れ、それを運転席の下に置いています。
⚫︎シートベルトの設計が甘いので、助手席シートベルトが空席時にはカタカタカタカタ鳴って、音楽をかけて無いと意外と気になります。
⚫︎リヤサスペンションが簡素なトーションビーム式なので、接地性が低いです。走っている最中に後ろの片輪が路面の隆起を乗り越える時などに、乗り越えた側の後輪タイヤが一瞬空中でワタワタっと泳いでしまいます。すぐに落ち着きますけれども。
⚫︎せっかく良いドライブトレーンを導入したのに世間的にはちょっとテコ入れしたMC扱いなので、世の中に良い所が周知されていません。スペシャルティーカーなのに特集DVDさえ売っていません。素晴らしい車を買ったのに世間で話題にならないのは、意外と寂しい感じがするものです。シトロエンさん、今は台所事情が苦しいとは言え、もっと宣伝してイメージリーダーに育てましょうよ〜っという感じです。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験