2019年12月
■2019年12月
BMWは、クーペスタイルのSUV「X6」を2019年12月23日に発表、同日より販売を開始した。
3代目となったX6は最新のデザインコンセプトを盛り込んだ。BMWとして初めて採用されたキドニーグリルのライトアップ機能「キドニーグリルアイコニックグロー」は、グリルを輝かせることでより立体的に見え、夜間のドライブなどではかつてない存在感を演出するという。ヘッドライトデザインも直線的で鋭いデザインとなり、グリルから独立させることで低重心かつワイドな印象を持たせている。リヤコンビランプも細長く伸びたL字型のデザインとなった。ボディサイズは全長4945mm×全幅2005mm×全高1695mm、ホイールベース2975mm。先代に対して全高は5mm低くなったものの、それ以外はわずかに大きくなり、ホイールベースは40mm延長されている。
パワーユニットはディーゼルとガソリンの2つを用意する。「X6 xDrive35d」には、最高出力195kW(265ps)/4000rpm、最大トルク620Nm/2000~2500rpmを発生する3.0リッター直6ディーゼルターボを、「X6 M50i」には、最高出力390kW(530ps)/5500rpm、最大トルク750Nm/1800~4600rpmを発生する4.4リッターV8ガソリンターボを搭載する。いずれも4輪駆動システム「BMW xDrive」が採用され、Mディファレンシャルによって悪路でも安定した走りが可能という。M50iは0-100㎞/h加速4.3秒の実力を備えたハイパフォーマンスモデルだ。
運転支援システムではBMWが国内認可取得モデルとして初めて導入した「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」をはじめ、「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)」、「レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)」、「レーンディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」、「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト・サイド・コリジョン・プロテクト」および衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、「クロス・トラフィック・ウォーニング」を装備する。さらにパーキング・アシスタントには「リバース・アシスト」を採用。車両が直前に前進したルートを最大50mまでを記憶、同じルートをバックで正確に戻る機能も盛り込まれている。
AI技術を活用し、音声会話で車両の操作、情報へのアクセスが可能な「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を搭載。これまでの音声入力とは異なり、より自然な会話に近い言葉でドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にするほか、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習する。総合テレマティックサービスの「BMWコネクテッド・ドライブ」も標準装備されている。
2020年4月1日には価格改定を実施した。