BMW 5シリーズ セダン 「スカッと胸のすく走りを求める人にはもって...」のユーザーレビュー

スカッと胸のすく走りを求める人にはもって...

2004.12.6

総評

スカッと胸のすく走りを求める人にはもってこいの車。
私が今回車の買い替えにあたって、1年間じっくりと次の車に求めるプライオリティを検討し続けた。RV乗りだったこともあり、始めは車高の高い４WDであることがプライオリティの１番目にあったので、X5、X3、XC90、トゥアレグ等が検討対象だった。しかし、実際に４WDを必要とすることが年に一度あるかどうかだったし、２ｔを優に超える車重に疑問を感じ、プライオリティを考え直した。その結果は最終的に以下のようなものだった。
１） 運転することが楽しくてたまらないこと
２） 内装の質感が高いこと
３） それなりに大きくて安全性が高いこと
　１）でBMW１本に絞られたが、同じ3.0Lエンジンで2.2ｔもあるX5は除外された。２）でチープな内装のX3も外れ（X3は最有力候補だったし、今でも愛着がある）、３）で530となった。1年かけて絞り込んだので、自分にとっては最も良い選択ができたと思い、とても満足している。
　i-driveも使い慣れると問題ないのでは？少なくとも日頃パソコンをいじっているあなたには問題無いはず。ナビも覚悟していたほどおばかではなく、意外とやるじゃん、って感じ。まあ、この辺はあらを探せばきりがないってところか。
　マイナートラブルが無いわけではないが、ディーラーで誠実に対応してもらえるので特に問題無し。
　最後に。
　これだけ高いお金を出しても、この性能ならばと納得できてしまうところがすごい。最近の日本車にはフーガやレジェンドといったかなり良いセダンも出てきたが（実際、購入の検討対照でもあった）、やはり埋められない大きな何かを感じた。自分的にはちと無理をして買ったので長く乗るつもりで大事にしていきたい。

満足している点

・エンジン
静かでトルクフルな中低速、5000回転を超えてからの心を揺さぶられるシルキー６の咆哮。アクセルにミリ単位で応えるレスポンスと官能的な吹け上がり。アドレナリンが脳内に噴出する。自分はこのエンジンを買うためにこの車を選んだのだと改めて感じる。
・内装
ベージュのレザーシートの質感と手触り。香りフェチの私にとって大好きなBMW独特のにおい。夜、ダウンライトとパネルによってオレンジに光る怪しい車内。
・音
官能的なエンジン音はもちろんのこと、ドアを閉めた時の「ボォーゥム」という音、ボタンを押す音、窓が開閉する音、パワーシートが動く音、オーディオの音響等。音博士と言われるトーマ氏の音のチューニングによって、常に音で心をくすぐられる。きしみ音？私の車には別にありませんよ。
・アクティブステアリング
レーシングカー並みのクイックなステアリング。慣れれば最高。街乗りでもあまり180°以上ステアリングをまわすことはない。峠道では拳ひとつ分程度で次々にコーナーをクリアしていく快感が得られる。
・高速ドライブ
日頃は優雅なうちのBM嬢はぬえわｋｍ/ｈを超えたあたりから様相が豹変し、咆哮と共に獰猛な面を見せ始める。とにかく安定して矢のように走る。よほど自制心をしっかり持たなければ、車が要求してくるに従ってアクセルを踏み続けることになる。高速ドライブを支えるシャーシ、ブレーキ、足回りが秀逸。

不満な点

・後部座席の乗り心地
ベージュ内装の高級セダンの後部座席という見た目からは、想像できない足回りの突き上げ感（ランフラットタイヤのせいか？）。後部座席に長く座ると結構疲れる。私の車のようにノーマルサスでこうならば、スポーツサスはさぞやと思う。今後スポーツパッケージ購入予定の方は、奥さんを後部座席に座らせて長めの試乗をお勧めする。個人的には、あまり家族に苦痛を強いるのはどうかと。しかし、この車は運転者のために作られた車なんだなあと、その割り切りにある意味感心する。
・疲れる
上記の足回りにも関係するが、体調の悪い日などはどっと疲れる。アドレナリンを出させることを狙って作ったような車なので、運転に興奮して車を降りた後、意外と疲れている自分に気付いたりする。MBを選ぶ人はBMWのこういったところがいやなのだろうと、所有してみて初めて分かった。所有するにはいろんな意味で若さが必要かも。（欧米の調査でBMWに乗る人が年間のS○X回数が最も多いというデータを思い出し、一人うなずいた）
・DVDビデオが観れない
次に買う車の中では渋滞中にDVDの映画を観て過ごそうと考えていたので、これは結構凹んだ。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験