BMW 5シリーズ セダン 「大人4人で移動するセダンの入れ替えを検討していたが、第一候補であるNEW3シリーズの外見は、前部を低くしたデザインがどうしても馴染めず、18インチホイ」のユーザーレビュー

Penelope's Penelope'sさん

BMW 5シリーズ セダン

グレード:523d ブルーパフォーマンス セダン_RHD(AT_2.0) 2012年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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大人4人で移動するセダンの入れ替えを検討していたが、第一候補であるNEW3シリーズの外見は、前部を低くしたデザインがどうしても馴染めず、18インチホイ

2013.9.1

総評
大人4人で移動するセダンの入れ替えを検討していたが、第一候補であるNEW3シリーズの外見は、前部を低くしたデザインがどうしても馴染めず、18インチホイールのプラ板が付く外見にガッカリしていた。逆にそのサイズが故、取り回しは若干神経を使うが、外見がとても気に入っていたF10の523dを初めて試乗すると、低速からの強大なトルク+8速ATが重量級の車体に対し余裕を感じ、7シリーズ譲りの頑丈なボディがもたらす重厚な乗り味は、NEW3シリーズ以上に素晴らしい印象であった。
商談する目の前にはノンオプションのF11が展示されていたが、その優美で上品な佇まいを横目に、新しい3シリーズが最初に候補外となる。ワゴン嫌いの自分が、F10 M SportかF11 Hi-Lineかで迷ったが、BMW○台目を考慮した破格の価格提示とオプションを頂き、Hi-Line、ガラス・サンルーフ、アロイ・ホイール351M などを入れたF10 523dが納車された。

この4ドアに速さは求めていない。久しぶりのAT、しかもディーゼルエンジンはレスポンスが良く意外と滑らかで、エンジン音は車内にいる限りガソリン車と変わらない。ゼロ発進は、強大なトルクが1.8tの車体を力強く加速させ、ストレスは皆無でSPORTモードの出番がほとんど無い。都内ではECO PROモードを選択し、2000rpmシフトで周りに合わせた運転を行うと、外気温が40℃以上でエアコンが全開の悪条件でも、状況に応じてアイドリングストップを行いながら、車重が半分程度の国産コンパクトカーに迫る驚愕の実燃費を叩き出す。
直列6気筒から新たな領域に足を踏み入れた「エンジン屋BMW」。省燃費型でも直6NAがカタログ落ちしたことは本当に残念だが、燃費と走破性を両立させた同じBMWが本気で手掛けたこのクリーンディーゼルが相手では、もはや1.8tの車体にして低回転域の細いトルクでは、大幅な燃費向上は望めないと判断したのだろう。
直6NAと言えば、E46 330Ciの足裏に伝わる絹のように滑らかな回転フィール、M3 MTのダイレクトなパワーと甲高いサウンドは確かに素晴らしかった。しかし炎天下の都内では、特に330CiはATのためか、523dの1/3程度まで落ち込む極悪の燃費では、今のご時世ハナシにならない。
エンジンもさることながら、頑丈なボディと高精度のハンドリングがもたらす中・高速コーナーの安定性も、相変わらず素晴らしい。週末はよく首都高を利用するが、この4ドアは明らかに「速いクルマ」であり、ATでも「もう少し運転していたいな」と思わせる数少ないクルマだ。だからバング&オルフセンの音響でクラッシックでも聞きながら、夜の空いているC1あたりを流せれば尚更最高であっただろう。

BMWを所有すると、スポーツモデルは何時までも「MT」で運転したいと考える。現行Z4にMTがあれば、F10 ATとZ4 MTの2台を所有する構想が芽生えるのも、価格を抑えたドイツ本国名520dを販売してくれたおかげだ。
セダンであろうが、F30でMTを販売するBMWは称賛に値するが、オープン2シーターのZ4にMTの設定が無いのは非常に惜しい。アルピン・ホワイトⅢでウォールナット×カンザスレザーのHi-Lineは、都会的で品のあるBMWのセンスを非常に良く表現している素晴らしいクルマだ。メルセデス・ベンツSLKと同様、早急にMTの追加を行ってほしいが、現実は再度E46 M3のMTを買い、ある程度の内装ドンガラ軽量仕様で泥臭く楽しむしかないのかなー。
満足している点
外装
今のところ、世界一カッコイイセダンの1台。ロングノーズ、アルピン・ホワイトⅢで、斜め後ろから見た側面の造形、真横から見たCピラーの無駄に傾斜したライン、真後ろ、それにヘッドライトの形とグリルに続く前面のデザインなど挙げればきりがない。各々写真に収めて画像を見ると、このスタイルを買ったことに改めて気づかされる。所有感が大きく洗車も楽しい。
内装
アンソラジットのルーフ・ライニングとウッド・トリム、ブラックレザーが簡素ながらも高級感があり、いつ運転しても飽きない。シートはフカッと身体を包みながらしっかり支え、適度な硬さで疲れが少なくとても気に入っている。シフト周りやドア内側のデザイン、天井やAピラーもイイ感じだ。もう3シリーズには戻れないかもしれない。
燃費
70ℓの燃料タンクと相まって、満タンで1000km前後走れるかもしれない航続距離。震災直後に1時間以上待たされる給油は、極力回数を減らしたい。また、燃費を意識して走ることが意外と楽しくなってきた。
不満な点
特になし。購入を止める理由にならないが、あえて重箱の隅をつつけば・・・

(1) M Sportのサスと19インチ・ランフラットタイヤのサイドウォールが柔らかい。E46系(330Ci M Sport、M3、Z4)のように、ある程度のガチガチ、ゴツゴツを期待してオプションを選んだが、5シリーズなので納得するようにした。
(2) F30は狭い先入観で後席に座ると広く感じ、逆にF10は全長から広い先入観で後席に座ると、前後方向に余裕が無い。だがそこは5シリーズ、全幅が広大で大人4人が長時間ユッタリと乗車できる。
(3) 身長178cmだが、このクルマも例外ではなくアイポイントが微妙に高いので、Z4のシート高調整幅を採用してほしい。また、左足の空間や内外装の寸法(全長と全幅を除く)など、「あと2~3cm○○ならば」と我がままになる。
(4) グローブボックスの蓋が僅かにガタつく。またエアコンやオーディオを操作する小さいスイッチの並びが不揃いで隙間が大きく、バネが入っていますと言わんばかりの感触。130万円のスイフトの方が、遥かに丁寧な作り込みでシッカリしている(笑)。
(5) BMWの足回りに4WSはいらない。速度に応じて操舵量も変化させなくていい。車庫入れなどは慣れるにしても、「やっぱり作るのをヤメた」とか「ぶっ壊れたら走れません」では目も当てられない。耐久性の実験台にもなりたくないので、もっとデカくて重たいSUV系でやっててほしい。
(6) 純正ランフラット・タイヤ・・・、数年間所有するならば、充実した装備の故障も含めた諸々のランニングコスト。浮いた燃料代を、結局修理代が食ってしまいそうだ。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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