BMW M5 「560馬力　V8のM5です V8、560馬力を擁する新しいM5です。 私の、今までのMに対する印象はと言うと 「乗り心地が硬い」「変速ショックが大きい」のユーザーレビュー

560馬力　V8のM5です V8、560馬力を擁する新しいM5です。 私の、今までのMに対する印象はと言うと 「乗り心地が硬い」「変速ショックが大きい

2012.6.6

総評

560馬力　V8のM5です
V8、560馬力を擁する新しいM5です。
私の、今までのMに対する印象はと言うと
「乗り心地が硬い」「変速ショックが大きい」
「トルクが細く、回転数でパワーを稼ぐ」
「レーシングカー的で、街乗りには不向き」と、
正直、あまり良い印象は持っていなかった。
しかし、今回のM5は良い意味で予想を見事に裏切ってくれた。
それはまず、乗り込んでシートに座ったときに
早速、それを予感させた。
何とも座り心地が良いのである。
こればかりは言葉ではうまく形容しがたいが、
やさしく包み込むような心地良さなのである。
これは今までのMでは考えられなかった。
ミッションも先代M5と比べて大きく進化した。
デュアルクラッチは
（Mダブル・クラッチ・トランスミッションと呼ばれるそれは）
変速ショックが皆無である。
シングルクラッチ搭載車で
「１速→２速」に変速する際に見られる
「シフトショックの大きさ」「トルクの途切れ感」が
全く見られない。
表示される数字を見ないと、いつ変速したか
体感できないくらいシームレスに変速は完了する。
それはシフトダウン時も同じだ。
シングルクラッチ搭載車では、
「５速→３速」などでは
「ガクン！」とエンジンブレーキが利き、
車が前のめりになるが、そのような姿勢の乱れも一切起こさない。
加速はどうか？
トルクは６９ｋｇほどで、取り立てて凄い、という
ほどではないが、このボディを引っ張るには十分速いと言える。
エンジンの回転と共に、心地よいV8ビートを伴い
パワーが乗っていく様は、このままずっとアクセルを
踏んでいたい、と思わせる。
コーナリングはどうか？
これもほとんどロールを感じることなく
オンザレール、ニュートラルステアで
気持ちよくクリアすることができるのだ。
それは、まるで自分の腕が上がったかのごとく
錯覚するほどである。
ブレーキは、フルに踏んだことはないが、
M5専用のものが奢られており、
効きに関しても大きな不満はないものと思われる。
乗り心地は、M2モード（硬いモード）にしても
不快ではない。道路の継ぎ目で跳ねるようなことも
ないので、運転者はもちろん同乗者にも許容範囲だと思われる。

満足している点

乗り心地が良い。
変速ショックが皆無で気持ちいい。
高速道路のコーナーで
全くロールを感じず、スッと鼻先が入り
実に気持ちよくコーナリングできる。
この車の最大の長所。
無茶苦茶速いわけではないが、
相当速い部類に入る。
セダンでは十分だろう。
ボディが軽く、かつ大柄ではないので
人馬一体感がある。

不満な点

欲を言えば、もう少しトルクがあれば。
将来、760LiV12ツインターボをベースとする
M7が発売されるかもしれない。
760Liのエンジンは、
現存するセダンで最高のエンジンであると思うので、
（ベントレーのW12、ミュルザンヌ、S65、B7ビターボ、
ゴーストより優秀だと思う）
760LiをベースにM7が出て、
乗り心地、コーナリング性能もM5並みなら
フルサイズセダンで最強の称号を得ると思われる。
余談になってしまったが、M5は今までのMのイメージを
一新するクルマであることは間違いない。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験