最近の車らしい車は簡単に200km/hぐらいは出ます。 しかし0→100km/hを4秒以下にするのは大変だそうです。 280km/h超えの空気抵抗との戦いも大変だそうです。 質問です。 どのように大

Question

変なのかを教えてください。空洞試験とかも教えてください。

Answer 1

空気抵抗はクルマのスピードの2乗に比例しますので、スピードが2倍になったら空気抵抗は4倍、スピードが10倍（時速10kmが時速100km）になったら空気抵抗は100倍、スピードが30倍（時速10kmが時速300km）になったら空気抵抗は900倍にもなります。

空気抵抗を減らす方法は、前面投影面積（前から見た面積）を減らします。
実際、車両の前面投影面積の小さいバイクは、170馬力くらいでも300km以上出ます。車重も軽いですが。
次に空気の流れ方を整えます。空気にぶつかるのではなく、空気を切り裂く感じにします。
ここで風洞実験で、模型でコンピューターのシュミレーションや設計の通りに風が流れるか実験します。
もちろん、計算通りに行かないので、模型を盛ったり削ったりしながら実験を繰り返します。
デザインや保安部品（ミラーなど）がありますので、最高速の出る車の空気抵抗問題は大変です。

0→100km/hが4秒以下は、この数値だけを出すなら難しくありません。
ケータハムのエアロセブンというコンセプトカーがありますが、240馬で0→100km/hが4秒以下です。
車重も600kg以下で快適装備もありません。
バイクですがGSX-R750が2.20秒
F1は
0～100km1.9秒
0～200km3.9秒
0～300km8.4秒
BMWのM5は、0→100km/hが4.2秒ですが、560馬力で車重1980kgです。
快適さと加速性能の両立が難しいのです。

快適さを求めると、車重が重くなります。
車重が重くなると、パワーが必要です。
快適性を損なわずに0→100km加速を上げるのが大変です。

質問者からのお礼コメント

素晴らしい回答です。誰も張り合わなかった回答です。有難うございました。