BMW M4 クーペ のみんなの質問

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nmuras様へ。M4シャーマンの榴弾について。

ご無沙汰しております(^^)。前回は機関銃曳光弾についてご教示頂き、
誠に有難うございました。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13138328588

で、今回教えていただきたいのはM4シャーマンの75mm砲(短砲身)と76mm砲(長砲身)の
榴弾威力の違いについてです。

ただいま上映中の映画『フューリー』の下調べとして購入した
『シャーマン中戦車 1942-1945』(スティーブ・サロガ著 大日本絵画 オスプレイ・ミリタリー・シリーズ 世界の戦車イラストレイテッド5)6ページによると、

75mm砲の榴弾は重量6.6kg(炸薬0.66kg)、
76mm砲の榴弾は重量5.6kg(炸薬0.38kg)、

と重量、特に炸薬量で大きな差があります。

75mm砲シャーマンのほうが、榴弾威力が高いという事で76mm長砲身シャーマンと
並行して生産・運用されていたという事は以前から知ってましたが、
ここまでの差があるとは知りもしませんでした。

また同書同ページによると「砲外弾道特性は汎用中戦車兵器としては、75mm砲のそれに比べて
概して満足なものとは言い難い。」とのことです。

常識的に言えば、1mm差とは言え76mm砲の方が口径は大きいので、
榴弾重量・炸薬量が大きく、また長砲身故に弾道特性の良い榴弾が造れそうなものですが・・・。

なぜ、こんな中途半端な榴弾しか、75mmより後から装備され始めた76mm長砲身砲に
用意できなかったのか不思議でなりません。何か特別な榴弾の用途や事情があったのでしょうか?

例えば、同じ88mm砲でも56口径のものより71口径の砲が「高初速故に榴弾の殺傷効果が低い」
とかそんな傾向があるのでしょうか?それ故、榴弾というより徹甲榴弾的な効果を期待したとか?

よろしくご教示をお願いします<m(__)m>。


追伸
『フューリー』拝見しました(^^)。ティーガーが敵に向かって前進しながら発砲するシーンは一見勇壮に
見えましたが、遠距離戦向きのティーガーの戦法としては如何なものかと・・・(^^;)。
でもティーガーが正攻法を取っていたら、主人公のM4を含めた米軍戦車小隊は壊滅して物語はそこで終わってしまっていたでしょうね(^^;)。ま、ティーガーを観れただけでも良しとしますか(^^)。

jerryfish501

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ベストアンサーに選ばれた回答

M4用榴弾の炸薬量の差は、実は私自身も調査中で、結論は出ていません。
以下は、その前提で読んでください。

今考えているのは、弾丸の速度差の問題です。
M1戦車砲(76mm)は高初速砲なので、砲身内の加速も、弾着時の減速も大きいです。
重要なのは、M1用にも使用されたと思われるM42A1榴弾には、遅延信管があることです。
と言うことは、弾丸は目標に命中した衝撃に、短時間とはいえ耐えないといけないわけです。
信管の発火前に弾丸が壊れてしまってはダメですから。

しかしM1の砲弾速度は非常に速いわけで、弾着時の衝撃も大きいです。
この衝撃に耐えるために、M1戦車砲(および他の3インチ高初速砲)用の榴弾は弾殻が厚めになっている可能性はあります。
そうすると、それだけ炸薬量が減るのは納得できます。
かと言って、遅延信管全く無しだと、トーチカ類への打撃力がなくなってしまいますし。

一般論として言うと、たしかに高初速砲の砲弾は炸薬量が少ない傾向にはあります。
その理由の一つに、弾殻強度の問題はあります。
しかし、それだけで全てが説明できるわけでもありませんけど。
M1戦車砲用に炸薬量の多い榴弾を作ることは物理的には可能だったが、生産上の理由で拒否された可能性もありますから。(当初の榴弾は半徹甲弾的な砲弾として設計されていた可能性)

質問者からのお礼コメント

2014.12.17 04:24

お二方の深いご考察や、専門知識には甲乙つけがたいです。どちらにBAを選ぶか迷いました。最初に回答をくれた点や遅延信管装備ゆえに弾穀を厚くせざるを得なかったという指摘を頂いたnmuras様に上げたいと思います。有難うございました。でもtonakaidekosuke様から頂いた知識にも感謝しております。
裏付けするよう勉強を重ねたいと思ってます(仰る事を疑ってるとは勘違いしないで下さいね(^^;))。

その他の回答 (1件)

  • 元々、M10GMCの3インチ砲は海防用。

    つまり、軍艦を攻撃する砲で、大きな薬莢で小さな砲弾を撃ち出す高初速砲。

    これが高射砲に改良され、さらに戦車駆逐車の主砲に転用された。

    さらに新型中戦車に使うことにして、その新型中戦車の砲塔をシャーマンに流用した。

    しかし、戦車に積むには重すぎることや、40年ほど昔の技術で設計された古臭い砲だったことから、戦車砲としては薬莢をストレート(もとはボトルネック)で短い物にした。

    これで砲としての性能は大差ないとのことなので、40年分の成果かな。

    しかし、開発はスムーズではなく、修正射が不可能なほどの酷い発砲煙に悩まされた。

    しかも、まだまだ当時の戦車戦の研究が不足していたために、戦車長は車外から修正射の指示をすれば良いなどと言って暫く対策しなかったことも配備を遅らせた。

    結局、雷管を改良して煙は抑えられたが、古い砲の改良にも関わらず、意外にドタバタと開発したことになる。

    元々、対地砲撃用では無いので榴弾の弾頭は短い。
    これの改良に手がつかないのは、実は戦車砲として砲そのものが使い物になるかならないか?と言った状況だった訳です。

    対して、75mm砲は、これも高射砲の転用だが、高射砲としては使い物にならなかった低初速砲。

    元々はフランスのシュナイダー社の野砲で、正に対地砲撃用で弾頭が長くて重い。

    ここで驚くのは、当時のアメリカの物持ちの良さで。
    イギリスに渡したM3グラントの榴弾は年代物で信管が劣化して激発しなかったし、徹甲弾も古すぎて砲の火力が活かせない代物だった。

    イギリスは信管の交換とドイツから入手した四号戦車の徹甲弾頭を薬莢に差し込んで凌いだ。

    (ちなみにM1ガーランドがあんな強装薬なのも古い弾丸のストックを使うことにしたからで、また、朝鮮戦争でバズーカがT-34に全く無力だったのも弾頭が古すぎた可能性が高い。→着発せず滑ったと言う証言がある。)

    つまり、アメリカ陸軍は割と古臭い砲弾や銃弾をため込み、大戦中、意外にこつこつ使っていた訳です。

    76mmの榴弾も改良どころかストックを消化していた可能性があります。


    あと、アメリカは実はイギリスの17ポンド砲に期待しており、さらに新型の砲を作るより、イギリスに頼んでファイアフライを作ってもらおうとしたんですが。
    立ち消えになりました。

    この辺も砲弾の改良にこだわらなかった一因かと。

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