BMW M4 クーペ のみんなの質問

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軽自動車の安全性について、徳大寺有恒氏の発言について。

「日本の軽自動車の技術は凄いものです。軽自動車の技術を使えば、普通車も大いなる発展が考えられるでしょう。その技術力ですが、

車の衝突安全にも大いに関係があると思っています。確かに軽自動車に限らず、小型車は壊れ方が大きいのですが、上手に壊れ、室内の空間を守る事で、ドライバーをはじめ、乗員を守ってくれていることにもなるのです。
安全というものはそういう考え方で成り立つものです。壊れるからいけないというものではありません。もちろん、大型トラックが猛スピードで当たってくればどうにもなりませんが、軽自動車だから危ないということはありません。逆に軽自動車を選びゆっくり走る事で、安全につながるかもしれません。」

これって、普通自動車のように「つぶれしろ」があるからこそ成り立つ話じゃないですか?軽自動車は、つぶれしろが少ないから、衝突時にいくら上手に潰れても、結局乗員は車体に挟まれ、重大な怪我につながるから、安全とは言えないんじゃないですか?

「軽自動車を選ぶことによりゆっくり走る」云々の話は、結局、運転者の性格に依存する話であって、軽自動車は安全、とは殆ど関係ない話では無いと思うのですが、回答者の皆さんはどう思いますか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

半分は本当で,半分は間違っています

●本当の部分
自動車の衝突安全性は,つぶれる部分(クラッシャブルゾーン)としっかり乗員をまもる部分をわけることで,成立しています。

●間違っている部分
軽自動車の技術を使えば,普通車も良くなる

================

●軽自動車の安全性は?
最初に添付グラフをご覧ください。縦軸は運転者 1000人あたりの死者数です。

・青色 … 車両単独事故での死亡率
・緑色 … 車両相互事故での死亡率

これから次のことがわかります。

・軽自動車は単独では死亡率が低い。これは車両速度が比較的低いためです
・他車との衝突では,車両強度が不足するために死亡率は,一般のクルマの約2倍

→ 軽自動車の安全性が向上し,普通車と同じというのは誤解です

●どうして相互事故で死亡率が高いのか?
運動量保存則から,軽い自動車へ与えられる運動量は,重いクルマから来ます。このため軽いクルマほど,衝突安全性は厳しくなります。さらに車室内をギリギリまで大きくしているため,十分なインパクトゾーンを確保できません。

ここでは、簡単のため、いわゆる完全衝突(エネルギ保存)で大きなクルマと小さなクルマの正面衝突を考えてみましょう。

・大きなクルマ 車重=1500kg
・小さなクルマ 車重=750kg

●ケース1 正面衝突した場合
車速=60km/h(両方)
・衝突後の速度 大きなクルマ=20km/h 小さなクルマ=100km/h (速度方向は、衝突前の逆)
・衝突前後の速度変化 大きなクルマ=80km/h 小さなクルマ=160km/h

→ 小さなクルマでは、大きな速度変化が起きていることがわかります

●ケース2 大きなクルマが停止し、小さなクルマが走行して大きなクルマに衝突
車速=60km/h(小さなクルマのみ)
・衝突後の速度 大きなクルマ=40km/h 小さなクルマ=20km/h
・衝突前後の速度変化 大きなクルマ=40km/h 小さなクルマ=80km/h

→ やはり小さなクルマの方が、速度変化が大きい

●ケース3 小さなクルマが停止し、大きなクルマが走行して小さなクルマに衝突
車速=60km/h(大きなクルマのみ)
・衝突後の速度 大きなクルマ=20km/h 小さなクルマ=80km/h
・衝突前後の速度変化 大きなクルマ=40km/h 小さなクルマ=80km/h

→ 小さなクルマの速度変化が大きい

これらから衝突の影響は、小さなクルマ(厳密には、軽いクルマ)の方が大きいことが、おわかりいただけるでしょう。

●軽自動車の安全技術が普通車に使えるか?
使えません。厳密に言えば,軽自動車は設計自由度が低く,いろいろな衝突に対して十分な対策ができません。たとえばある軽自動車では,歩行者保護が成立していませんが,販売しています。一方,普通車は,いろいろなことができますので,より高い安全性を確保できます。なお安全技術開発のための車両衝突シミュレーション,乗員の損傷シミュレーションなどは,普通車にはいろいろ適用できますが,軽自動車では,十分成立解が見いだせない場合があります。

●どうして軽自動車は厳しいのか?
じつは軽自動車の規格(特にサイズ)は,最初期から見れば,かなり拡大しています。

1949年 全長2.8m×全幅1.3m×全高2m 4サイクル=300cc以下 2サイクル=200cc以下
1951年 全長3m×全幅1.3m×全高2m 4サイクル=360cc以下 2サイクル=240cc以下
1954年 2サイクルの排気量を360cc以下にし、4サイクルとの区分をやめた
1976年 全長3.2m×全幅1.4m×全高2m 550cc以下 … 排ガス規制で低出力になったため排気量アップ
1990年 全長3.3m×全幅1.4m×全高2m 660cc以下 … 排ガス規制対応
1998年 全長3.4m×全幅1.48m×全高2m 660cc以下 … 衝突安全性アップ

しかしサイズ拡大により,安全性向上を狙ったにもかかわらず,拡大したサイズは,主として車室内スペースの拡大につかっています。このためクラッシャブルゾーン拡大による安全性向上を計画した国の狙いははずれてしまいました。

●超小型車は?
ある超小型車メーカに伺ったところ

・最高車速 = 60km/h
・衝突安全性 <= 30km/h ~ 最高車速では,とても満足できない。よって実験もしない
・側面衝突 : まったく満足できないので,実験もしない

このような規格車両を世の中に出して,死者比率が高くなった場合,誰が責任を取るのでしょうか?

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

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質問者からのお礼コメント

2013.7.15 15:03

非常にわかりやすい回答、ありがとうございました。

その他の回答 (6件)

  • 下の資料を見ればわかることですが、日本の交通事故の死亡率(人口10万人当たりの死亡者数)は、国際的に見ても低い方です。
    安全性の問題でよく引き合いに出されるドイツですが、死亡率で見れば、日本:4.53人 ドイツ5.06人で、実は日本の方がドイツよりも低く、結果から見る限り、日本の交通の安全性は国際的に見て総体的に高い方だと言えるでしょう。

    日本の交通死亡事故の特徴は、歩行中の死亡者が多く、乗車中の死者の割合が低いことです。つまり、軽自動車の構造が交通死亡事故に繋がっていると言う仮説は、統計を見る限りあまり正しくないということになります。

    (資料)内閣府・欧米諸国の交通事故発生状況2009年
    http://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h23kou_haku/pdf/honpen/gs_2.pdf

    歩行中の死亡者が多い理由は、市街地で歩行者と車が混在しているため、はねられてしまうことが多いからです。
    そういう意味では、軽自動車のような軽量でパワーも控えめな車の方が、歩行者に対するダメージは明らかに少ないので、事故防止の観点からはむしろ望ましい面もあるということです。
    死亡事故を減らしたければ、車両を重く頑丈にすることよりも、むしろ軽よりもさらに小型のコミューター的な車両を普及させた方が効果は高いかも知れません。

    交通渋滞が激しいアジアの都市でも、同じような問題を抱えていますが、日本の軽自動車はこういった新興国の交通問題や環境問題に対する有力な解となる可能性を秘めていると思います。
    徳大寺氏の言いたかったことは、そういうことだと思いますが、あながち的外れな意見だとは思いません。

  • 軽自動車はサイズとコストに制限があるので、潰れ代や潰し方に普通車以上の工夫をしています。
    というかせざるおえないわけです。

    なんの工夫も無くただ大きさに頼って潰して安全…という普通車と今の軽自動車なら安全性に(もちろん事故りかたにもよるけど)大差ないという話です。


    速度の話は「ゆっくり走れば安全」という話ではなくて「ゆっくり走る軽自動車が増えれば社会全体の走行速度が下がって安全性が増す」という話です。

  • 「軽自動車を選んでゆっくり走れば大丈夫」≒「ゆっくり走らないと軽自動車だから事故ったら危険だよ」の論法のすり替えが成立しますよね。

    詰まるところ、いくら昔よりだいぶ安全になったとは言え事故ったら軽自動車では危険だと言える訳。ゆっくり走れば軽自動車なら安全というなら普通乗用車ならより安全。結局のところ運転手のスキルやドライビングスタイル、そして性格という問題を均一化出来ない限り、スペース効率やらクラッシャブルゾーンに制約がある軽自動車ではどう足掻いても普通乗用車には安全性では勝てない。もちろん軽自動車を否定している訳ではありません。しかし説得力がない論調とは思いますね。そもそも説明になってはいない、と。何度か読んでもなかなか言ってること理解出来ませんもん。何を言いたいの?って。

    単に「自動車自体がもの凄く進歩しましたが、結局安全の第一歩は安全運転からです。軽自動車でも普通乗用車でもね」と言われる方がピンと来ますがね。

  • 車が危険かどうかより、ドライバーが安全運転するかですよ
    トンネル崩落などは別にして

    軽自動車に乗ってますけど、危険を感じるより、常にぶつからない事を考えてますね
    ぶつけたら、廃車の危険は高いです

    危険を感じるのは、軽トラ
    隙間から急に現れます
    ライトついてないし

    あっ、軽の利点もありますよ
    幅が狭い
    左側を走らないで済むので、横からの出っ張りは見やすいですから(笑)

  • 昔に比べれば格段に進歩していますが
    誰が何と言おうと
    軽は限られたコスト、車体サイズ等の制約の中でつくられているので
    安全性に関してもどうがんばっても普通車よりも劣ります。
    いまだにABSすらオプションとかそういう車種だってあるんですよ。
    (普通車だとあって当然。うたい文句にすらなりません。)

  • そのとおりですね。

    「軽自動車は安全」、とは関係ない話です。

    「軽自動車を選びゆっくり走る事で、安全につながるかもしれません。」
    ということは、軽自動車で「普通に走る場合は危険」という意味になります。

    また、「普通車でゆっくり走れば更に安全」、であり、相対的に「軽は危険」です。


    小さくて軽い車ほど、ぶつかった時は不利で、ダメージが大きいです。
    (軽と大型車がぶつかるシーンをイメージするだけで誰にでも理解できます)

    これは物理的なモノなので、誰にもどうすることが出来ません。

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