2019年8月
■2019年8月
アウディジャパンは、フラッグシップスポーツの「R8クーペ」の一部仕様、装備を2019年8月24日に変更し、同日より受注を開始した。納車は同年12月以降を予定している。
今回の変更点は自然吸気V10の5.2リッターエンジンを過去最高の620psとし、7速Sトロニックトランスミッションと組み合わせている。電子制御油圧多板クラッチ式のクワトロフルタイム4輪駆動システムは走行状況に応じて駆動トルクを自動で配分、極限の状況では前輪または後輪のいずれかに100%トルクを伝達することも可能。低負荷時には片バンクを休止させるシリンダーオンデマンドも採用され、アクセルオフでエンジンを駆動系から切り離すコースティングモードも備えている。
エクステリアは前後にLEDライトを標準装備。さらにレーザーハイビーム、前後にダイナミックターンインディケーターを搭載した。ロー&ワイドなシングルフレームグリルとかつての「スポーツクワトロ」をイメージさせる細いスリットを採用。縦に分割されたエアインレットなどにより、より精悍な印象となった。
リヤまわりについてもボディ幅いっぱいにエアアウトレットが広がり、リヤディフューザーには楕円形の大型エキゾーストパイプをインストールするデザインとした。また、サイドウインドウ部とボディサイドにサイドブレードを2分割することでミッドシップスポーツらしさを強調させている。
従来モデルでは2グレードだったラインアップはベースグレードを整理し、ハイパフォーマンスグレードのみとした。
同日、R8のV10エンジン搭載モデル、デビュー10周年を記念した特別仕様車「R8 デセニウム」の受注を10台限定で開始した。
アウディ ジャパンは、「アウディTTRSクーペ」を2020年10月7日に一部改良、2021年10月23日より販売を開始した。
今回の改良では、エクステリアデザインをリニューアル。「アウディR8」のエッセンスを盛り込み、よりダイナミックなスタイルに仕立てられた。搭載されるオールアルミ製の2.5リッター5気筒TFSIガソリン直噴ターボ(400ps/480Nm)はさらに洗練を極めたという。インテリアではセンターアームレストが標準装備となった。
同時に、RSモデルの誕生25周年を記念した限定車「TTRSクーペ25 years」が登場した。1994年に登場した「RS2アバント」へのオマージュとして、「ノガロブルー・パールエフェクト」のボディカラーを採用。ブラックのアウディリング/ドアミラー/リヤスポイラーマウント/リヤスポイラーサイドブレード、さらにカラードブレーキキャリパーレッド、デコラティブパネルカーボン、カーボンエンジンカバー、マトリクスLEDリヤライト、20インチアルミホイール、専用ロゴ付きアルカンターラ/レザーシート(ブルーステッチ)、Bang&Olufsenサウンドシステムなどを装備する。
日本への割り当ては35台。2020年12月以降の発売を予定している。
2021年10月1日には価格改定を実施した。
2022年4月1日には価格改定を実施した。
同年8月23日には価格改定を実施して、同年10月に発売を予定している。
■2023年12月
アウディジャパンは2023年12月14日、フラッグシップスポーツクーペ「R8」の最終モデルとなる日本専用限定車「ジャパンファイナルエディション」を発売した。限定台数は8台。
「R8」は、アウディのレーシングモデルやRSモデルの開発、製造、販売を担うアウディスポーツが手掛けるミッドシップのスーパースポーツだ。これまで17年間にわたり製造が続けられてきたが、日本では本モデルをもって販売が終了となる。
今回のモデルは「R8クーペ V10 パフォーマンス 5.2FSI クアトロ Sトロニック」をベースに、日本のユーザーのために企画された限定車だ。エクステリアは「ブラックアウディリングスパッケージ」のほか、随所にカーボンパーツを取り入れ、テーマカラーのひとつである金に見立てたマットブロンズポリッシュトのアウディスポーツ製20インチ5エヴォスポークデザインのアルミホイールを装備するなど、スポーティな仕上がりになっている。ボディカラーは「アイビスホワイトマット」で、セラミックブレーキのキャリパーはグロスレッドという仕上げとなる。こうして白、赤、金という日本古来の伝統文化に通じる3色でコーディネートすることで、日本市場専用の特別なエクステリアに仕上げられている。
インテリアはダイヤモンドステッチングをアクセントに用いながら、ブラックを基調にアラバスターホワイトの2トーンカラーで統一。スポーツシートにはファインナッパレザー、ヘッドライニングとラゲッジコンパートメントライニングにはアルカンターラを採用した上質な仕上げとなっている。ステアリングホイールは、標準装備の3つのコントロールボタンに加えて、エンジンサウンドをコントロールするボタンが追加され、4コントロールサテライトのマルチファンクションステアリングとなっている。また、ドアシルトリムは8台限定を表す数字と「JAPAN FINAL EDITION」のレタリングが施される。
パワートレインはベースモデルと同様に自然吸気高回転型5.2リッターV型10気筒エンジンを搭載し、最高出力620PS、最大トルク580Nmを発生する。7速Sトロニックトランスミッションと「クアトロ」四輪駆動システムを組み合わせ、0-100km/h加速は3.1秒をマークする。サスペンションには、走行状況に合わせてダンパーの減衰力を最適制御する「アウディマグネティックライド」を搭載している。