アウディ A4 (セダン) 「高速向けグランドツアラー」のユーザーレビュー

SS-Kei SS-Keiさん

アウディ A4 (セダン)

グレード:2.0 TFSI スポーツ_RHD(AT_2.0) 2016年式

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
4
乗り心地
5
燃費
5
デザイン
4
積載性
5
価格
4

高速向けグランドツアラー

2022.11.10

総評
ドイツ御三家の基幹車種であり、完成度は全方位的に高く、致命的な欠点や不満点は見当たりません。
多くの人が乗りやすく、いいクルマだと評価するでしょう。

一方、水漏れしやすいEA888エンジンや万が一の故障時には高額修理となるSトロニックは、長く維持する上では懸念要素です。中古であれば、W205型Cクラスよりも相場価格が安い分、延長保証に加入されることをおすすめします。
満足している点
室内空間が広く、長距離の運転が全く苦になりません。
積極的に旅に出たくなるクルマです。

アウディも顔がイカつくなってきたとは言え、メルセデス・ベンツやBMWに比べると、世間的にはまだ控えめに映るようで目立ちすぎたくない人にも適しています。
不満な点
バッテリーやECU類をトランク側に配するなど、FFとしては重量配分に気を遣っている方ですが、それでもコーナー入口では応答性に遅れを感じます。

内装は「初見での」華やかさにおいて、メルセデスやラテンのブランドには及びません。
スイッチのクリック感やパネルの継ぎ目、建て付けなどの動的質感は御三家随一ですが、マーケ的には訴求しづらく、ディーラーの試乗時間くらいでは伝わらないでしょう。

VWグループで広く展開されているEA888エンジンは、水回りに劣化しやすい樹脂素材を昔から多用してウィークポイントとみなされています。
この個体も例に漏れず3度水漏れを起こしました。
デザイン

4

外装は、端正でクリーン、真面目さすら感じます。
メルセデスやBMWよりも居住性を重視したパッケージなのがサイドビューを見るとよく分かります。
アウディらしくパネルのチリ合わせは極めて精緻で几帳面な日本人を満足させるもの。
また、マトリクスLEDヘッドライトや前後のシーケンシャルウィンカーは遠くからでも存在感を発揮します。

内装は、華やかさでW205型Cクラスに及ばず、流行りのステッチ入りダッシュボードはA6以上でないと採用されません。
一方、スイッチのクリック感やインパネの建て付けなどの動的質感では他のブランドの追随を許しません。
また、アウディご自慢のバーチャルコックピットの視認性や使い勝手は、旧来のアナログメーター派をも満足させるようにバランスよく仕上がっています。
走行性能

4

直進安定性と静粛性がこのクルマの大きな売りで、W205型Cクラス、F30型3シリーズよりも明確に差をつけていると感じます。
この個体には装備されていませんが、OPのサイドアコースティックガラスがあると更に快適なはずです。

ステアリングがとても軽い一方、30~60km/h付近では回頭時の初期応答性に遅れが見られ、A4の本質はFFであることを意識させられます。
私は床下のセンターブレースをcpmの社外品に置き換えることで、横方向にねじれるような遅れ方は少し改善されました。

エンジンはゴルフGTIやアウディS3のデチューン版ですが、吸気周りの調音は特に意識していない分、これらの車種にあるような野太さや高揚感はありません。190ps, 320Nmの出力とトルクは日本で乗る分には必要十二分で、高速道路の追越しでもまだ余裕を感じます。

高速道路では、トラフィックジャムアシストとレーンキープアシスト付のACCが積極的に運転を補助してくれます。ジャンクションの150R位のコーナーでも操舵し続けることに驚きました。
乗り心地

5

225/50R17と最近では高扁平タイヤを履いているおかげで、スポーツサスペンション付の割には一般道から高速まで快適なフラットライドを楽しめます。
ただし、10~30km/hの低速域ではショックアブソーバーの動きが鈍いのか、路面補修跡や段差でドンという衝撃を感じることはあります。
もう少しリアの縮み側の減衰力を弱くしたいところですが、これ以上乗り心地が気になるならOPのマグネティックライドを検討すべきでしょう。
積載性

5

トランクの開口部が四角く直線的に取られているおかげで、Cクラスや3シリーズよりも積み下ろしは容易です。
トランク内部の左右に窪みはあるものの、キャディバッグは斜め向きでの積載となります。
燃費

5

30km/h制限の路地や50km/h制限の大通りを走行して、平均10.1km/h
ACCを使用して100km/h巡行すると、平均19km/h

車重を考えると、高速燃費はかなり健闘していると言えるのではないでしょうか。
価格

4

中古購入でしたが、同一装備のライバル車よりは15万円ほど割安と感じました。
信頼性やブランド力もあるかもしれませんが、販売台数や人気が主要因でしょう。
故障経験
・MMIや車内照明などのコンフォートシステムを司るECUの故障
・サーモスタットハウジングからの水漏れ
・クーラントリザーバタンクからの水漏れ

鬼門の湿式Sトロニックは、今後のことを考えて5年4万km時点でオイル交換しており、その後も問題はありません。

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