I4Co6_さん
アウディ A4 (セダン)
グレード:A4 45 TFSI クワトロ スポーツ_4WD_RHD(AT_2.0)
2018年式
乗車形式:マイカー
高速・長距離に本領を置きつつ、街乗りでも取り回しやすい
2022.9.13
- 総評
- やはりアウトバーンを抱えるドイツの車ということで、高速道路で本領を発揮してくれます。
DCT特有のエンジン回転の変動が大きい低速ギアでのギクシャク感はありますが、高速域では非常に滑らかになります。タイヤハウスに敷き詰められたインシュレーターの恩恵でロードノイズも少なく、高速を利用した長距離の旅は非常に快適です。反面車が安定していてそれでいて速く走ってくれるいわばゲーム感覚のようなフィーリングなので、運転を楽しみたい、車との一体感が欲しいという方はBMWやアルファロメオをお勧めします。
余談ですが車中泊をする場合はスポーツシートだと寝返りが打てず寝苦しいと思いますので、後席を倒しそこに寝袋や敷布団を敷いて寝るのが良いかと思います。
- 満足している点
- 縦置きFFベースの四輪駆動+四輪全て5リンクサスというパッケージングからくるクラス最高レベルの走行安定性に加え、シートの優れたホールド性や視線移動が少なくて済む人間工学に基づいたシステム周りの作りなどを総括して、「いかに長距離を疲れずに行くか」に主眼が置かれている車です。この車で福岡〜茨城を往復しましたが、身体の疲れや強張りがほとんどなく驚きました。
そういう車であることは知識として知っていましたが百聞は一見にしかずという感じで恐れ入りました。
街乗りに関しても前方・横方向の見切りが良く車幅感覚も掴みやすい為運転しやすいです。
- 不満な点
- 重箱の隅のような話ですが、不満らしい不満といえば電動テールゲートの感度が良くないことくらいでした(足の動かし方が悪いのかもしれませんが)
また、高速を長時間走っていると、たまにヘッドライトのエッジ部分に虫が溜まってたりします…洗うのが大変(笑)
- デザイン
-
5
- シンプルでありながらクールでスタイリッシュに纏められており、それでいて全てが機能性に優れています。
内装に関して、センターコンソールの物理ボタンはそれぞれが全て違う動作をするため自分が行っている操作を見ずに把握出来、またバーチャルコクピットに基本的な情報は全て表示され、これらはドライバーが運転以外の部分に割くリソースを低減できる為、安全と疲労軽減に寄与します。
外装については、高級車ブランドらしい押しの強いデザインでありながらも0.23という驚異的なCd値を実現しており、これは走行安定性に寄与し、また先行車に一目でそれと判るデザインは安全面でも効果を発揮します。
内外装共に、機能性とデザイン性を高い次元で両立させており、一言で表すならば機能美に溢れたデザインとなっています。
- 走行性能
-
5
- 直進安定性が物凄く高く、それでいてリアデフとセンターデフの性能も非常に高いので、安定しつつ気持ち悪いくらいに曲がってくれます。
サスペンションも非常に優秀で、しなやかに動きつつしっかり路面を掴みに行ってくれるので、乗り心地と走りを両立した素晴らしい足です。ウィッシュボーン式を基にした5リンク式なので横方向の支持剛性も非常に高く、高いボディ剛性とあいまって車が全くブレません。
- 乗り心地
-
4
- タイヤハウスにインシュレーターが敷き詰められており、これによってロードノイズを吸収してくれるのでレクサスのハイブリッド程ではありませんが静粛性も高いです(が、基本的に静かなので細かなノイズが逆に気になる方もいらっしゃるかもしれません)。
足はしなやかに動きつつ路面を掴んでくれ、程よいフィードバックもあるのでスポーティでありながらエレガントでもあります。
DCTは構造がマニュアルに近いので、ストップアンドゴーを繰り返すような街乗りではクラッチの繋がりやギアの減速比の関係上どうしてもギクシャク感が出てしまいます。ただしこれは高速域においては程良いダイレクト感を演出してくれるものでもあるのでトレードオフと割り切るべきかもしれません(後期型はMHVがある分多少緩和されてるかも?)。
- 積載性
-
4
- 後部座席を倒すとトランクまでフラットになるので、車中泊も敷布団や寝袋さえ用意できれば快適です。
- 燃費
-
4
- 街乗り燃費は仕方ないと諦めています(信号に引っかからなければ11くらいは出ます)
高速域では16を超えるのでやはり高速が得意な車です。
- 価格
-
5
- 故障経験