アウディ A4 （セダン） 「走りと高級感のバランスが最高」のユーザーレビュー

走りと高級感のバランスが最高

2021.9.23

総評

大人のスポーティセダン。上品さとスポーティさが高次元で両立されています。
普通に走り、ときどき少し飛ばす程度であれば、QuattroでなくてもFFで十分だと思います。

満足している点

重厚さを感じる操作系。十二分だが持て余すほどではない力強いパワーと、まずまずスポーティなハンドリング。安心感のあるブレーキ。
ギヤ比がクロスした7速DCTも走りの楽しさを演出します。トルコンAT対比ぎくしゃくしていると言われますが、MT運転経験者であれば、まったく違和感なく運転ができると思います。
制限速度＋α程度の常識的な速度域であれば、ワインディングでも十二分に楽しめるスポーツセダンです。
セダンの王道を行く上品なエクステリアデザインと、エッジの立ったキャラクターラインの造形の美しさ。

セダンでは十分に広く、高級感のある静かな室内空間。約180㎝の私のシートポジションのタンデムスタイルでも、後席には十分な広さが確保されています。全幅184㎝の大きさを感じさせない、見切りの良いデザイン。狭い道も割と気を使いません。

不満な点

ハンドリングのアジリティ（初期応答性）が乏しい。
足が柔らかいためか、反応がややワンテンポ遅れる感がある。しかし、これが嫌だとして足を固めたりスポーティすぎるタイヤに不用意に交換すると、純正状態の高次元のバランスが崩れると思います。
トルクがありすぎて、1速だとすぐにホイールスピンしてしまうところ。300Nmを超えるトルクは、FFには少しオーバーかもしれません。

デザイン

5

外装は上品の一言。内装は華美ではなく質実剛健ながら上質な印象。
インパネが直線基調のためか、左側の車幅感覚を非常につかみやすく、狭い道がストレスにならない

走行性能

5

パワーは日本の道路には十分。べた踏みしても持て余さない丁度良いパワーです。高速道路の追い越し加速も楽々で、十分余裕があります。これ以上のパワーは、ほとんど自己満足あるいは趣味の世界のように思います。

乗り心地

5

非常に良いです。四輪が独立懸架のため、荒れた路面のギャップの追従性は、トーションビームだった前車と比べると、段違いに上回ります。

積載性

4

セダンなので、トランクの高さ方向は限界がありますが、まったく問題はありません。十分な広さです。
しかし、ゴルフバッグが横に積載できないのは、なにげに不便。デザインを工夫すればスペースは確保できそうに見えますが、欧州車なのでゴルフバッグに関してはこんなものでしょう。

燃費

5

自宅周辺がストップアンドゴーが激しいエリアにも関わらず、前車のマツダ3を上回る燃費には大満足。
東京でもそこそこ流れてくれていれば12㎞/Lを超え、郊外に行けば自然体で15㎞/L程度に届く燃費には、満足です。ハイオクですがｗ

価格

5

3年落ち17000㎞の修復歴なしの個体でしたが、300万円を下回る価格は安いと思います。仮に10年乗り、消耗品を除外した純粋な故障修理代が150万円かかったとしても、1年あたり45万円。車の内容を考えたら、やはり安いと思います。

故障経験

納車後1か月たっていないので当然ありません。