アウディ A4 (セダン) 「実用&スポーツ性両面で,強力な中古車候補...」のユーザーレビュー

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アウディ A4 (セダン)

グレード:2.4 クワトロ_RHD_4WD(AT_2.4) 2000年式

乗車形式:その他

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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実用&スポーツ性両面で,強力な中古車候補...

2004.6.1

総評
実用&スポーツ性両面で,強力な中古車候補となり得るモデルである。操安&走行性能,内・外装スタイリング,安全性能等々,あらゆる面で極めて高い水準にあり,本物を志向する購入検討者(=技術を伴わない子供じみた走り屋系を除くの意味)にとっては,これ以上バランスのとれた製品はない。現BMW318iや320iと並べて,中古検討の価値あり(ちなみに,A4-2.4q最終型は絶妙のスポーツサスであったが,現A4のS-lineや3のM-Sportは,それぞれのクルマが本来有する美点をほとんど損ない,スタイリング・イメジだけの偽スポーツに過ぎない。購入比較の際に,外見最重要の方以外は,要注意)。
 最も残念な点は,実は現A4になって,年次改良の進んだ現在でも,中身(特に操舵感や駆動系の精密感)が,B5に比較してかなり低下している点にある。もはやAudi自身においてさえ,実用や操安性能および高質感について,B5のレベルで高度にバランスのとれた製品は2度と成し得ないのだと思われる。その証拠に,現在の Audiにあって,DSGを除くすべての優れた技術は,このB5において達成されたといえる(FSIはトルクがなお薄くなる一方でダメ)。それ以後(B6など)は,コストカットなどの影響も大きい。
 ただし,電子制御によって「曲がる」を演出している,国産某AWDなどとは,なお一線を画していることは間違いない。国産のそれを「最良のシステム」などと評価する記者などが一部にいると聞くが,たとえ日本の自動車ジャーナリズム(=欧州に比較し低水準)とはいえ,そろそろそうした基本的で根本的な誤りには,気づかなければならない。一般人を惑わずだけの偽専門家(自動車工学の“いろは”も知らない)には十分に注意すべきと,痛感するものである。
 いずれにしても,こうした真の意味の自動車で,運転技術を十分に磨いた後にこそ,あるいはその過程そのものこそが,真に楽しい自動車生活の享受につながることは間違いない。日本の自動車ジャーナリズムもまた,いいかげんにそうした視点からこそ,自身の記述内容を再構成し直すべき時期にあることは,言うまでもない。B5-A4は,そのお手本になり得るクルマである。
満足している点
一世代前のA4(コードB5)最終型を当時新車で購入し,3年(車検)経過。FRかと思うほど優れた旋回性能は,極めて高度な前後のグリップバランスと,スパッと切れるスポーティな回頭性とも併せて,B5-A4最大の美点のひとつである。これは,ピックアップが鋭いだけの国産スポーツとは本質的に別物である(ピックアップとリスポンス=応答性とは異なる)。
 加えて,4輪それぞれの駆動状況が手に取るようにヒシヒシと体に伝わる,「独立懸架クアトロ4輪駆動システム」は,現A4と比較しても換えがたい,世界屈指の精度感・精密感を運転者に与える。このように,運転者が運転状況を実感する高さ(これを運転実感という)は他に類をみない。
 この運転実感の高さは,結果として運転者自らが事故衝突を「回避する」確率を増大させ,真の安全性に直結寄与する(衝突後に補助バッグが膨らむなどの対策は,130km/hどうしの正面事故では無意味。「衝突を回避するための運転実感を高めること」が何よりも重要なことは論を待たないが,他方でそれがおろそかになっている国産自動車は,枚挙に暇がない)。
 こうした自動車本来の本質の部分(常に不可欠な点)が極めて高い水準にある製品は,他にもBMW-E46やE39等々がある。しかしさらに,内・外装を含む「スタイリング」や,サイズ・乗り心地などを含む「実用性」など,すべてにおいて高度にバランスのとれた製品となると,かなり限定される(例えばE46は,リアシートが全然ダメ)。したがってB5-A4は,(個人の趣向性を除けば)そうした厳しい条件の下で選択する際の,最も強力な候補車のひとつである。
不満な点
市販当時のナビデータ(メディア)はCD-ROMであり,その他国産一般のナビ市販品(見せかけだけの機能性が極めて多い)を別(後)付けにせざるを得なかったことは,唯一残念。現在のアウディ車のナビ・システムは,アイシン製でありながらもトヨタ車載の製品よりも数段優れた仕様であることを思えば,一層残念ではある(ちなみに,E46などのBMW純正ナビもまた,車内情報システムとして,一般市販ナビよりはるかに優れたインタフェースを持ち,積極的に勧められる製品である)。
 B5-A4の走行性が極めて滑らかであることは,もはや言うまでもないが,V6-2.4Lエンジンもまた,非常にスムーズである(ストロークよりもボア径の方が大)。しかし,2-3速(~2,000rpm)あたりでパワーパッケジの振動を感じる個体がある。その場合には,(エンジンオイルや)特にATFの交換を勧める(これによってかなり改善する場合が多い)。
 低回転領域やアクセルのピックアップにおいて,(踏み方の割には)トルクがやや薄いと感じるのは,アウディ車共通のチューニング傾向であり,「ゆっくり自在に走れる」ことを重視していると考えられる(電子制御スロットルを意識的にそう作っている。しかし,過渡域ではもう少し開けてもよいとは思う)。
デザイン

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走行性能

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積載性

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燃費

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