Dセグメントの規格革命となるのか?
やっと噂のNEW A4 に試乗してきました。Dセグメントで最も大きくなったサイズはむしろ1クラス上の上級車に近付い
2008.4.13
- 総評
- Dセグメントの規格革命となるのか?
やっと噂のNEW A4 に試乗してきました。Dセグメントで最も大きくなったサイズはむしろ1クラス上の上級車に近付いた印象です。何かのインプレッションでホイールベースの166mmの延長が室内の広さに生かされていないというコメントを見た事がありますが試乗した印象では十分広くなっています。ご安心を。
アウディーはエンジンごとに乗り味、ハンドルの重さ、ブレーキのタッチ等全く違った印象になりますがNEW A4 はこの1.8T でさえも(と言ったら甚だ失礼ですが)間違いなくよりスポーティーにより高級になって登場しました。3代目のB7型よりも車の造り自体全く違う次元になっています。
- 満足している点
- ニューエンジンの1.8T エンジンは正直の所ほんのちょっと期待していた位でしたが素晴らしいエンジンで、さすがに新世代過給機エンジンだと思わされました。B7型では2.0T がありやや上級でA4にはクワトロ仕様がありましたが今のところ2.0T はありませんが先代2.0T よりも明らかに良いエンジンフィールを持ち滑らかでした。1.8T は2.0T の単なる縮小版ではなく完全新設計エンジンという事が確かに分かる程の出来栄えでした。(ただ2.0T はかなりスポーティーなエンジンとはいえますが。)良くも悪くもターボを感じさせないエンジンです。
またDモードで乗るとCVT特有の引っ張り音が微かに聞こえ、極僅かの振動がありますがマニュアルモードでは8速の利を生かしこれが1.8T とは信じられない位のスポーティーなドライバビリティーを示し、高速でも必要十分と言えるレベルの走りが可能です。
内装はA6 並のクラスを超えた上質感を手に入れました。後席に座っても十分くつろげる程に広くなり、シートの後面への張り出しを上手く抑えた形状により膝元もゆったりし、且つ前席のシート下に足が入り込めるため本当にゆったりとでき長時間ドライブも問題なさそうです。
内装がSEパッケージのためか明るい革と内装色でより広く清潔な印象でちょっとした高級感も感じる程でした。ただ良い木目パネルなのでアルミの枠が少し付いているのは何か余計な感じもします。ただここの感じ方は個人差があるでしょう。
静粛性も十分となりこれで500万以内のプライスは良いものを買ったなーと思わせてくれる事でしょう(ただいくら良くできているとはいえ1.8L で500万と思う方もいるとは思います)。
乗り心地も十分しなやかでしっかりしておりブレーキも3.2L 程は鋭く効きませんが十分安心して止まれる機能を持っています。
幅が56mmも広くなりもちろん衝突安全にも寄与していますが明らかに広くなり全席の高級感と後席の余裕につながっています。
メーターも垂直メーターで280PS 表示で外車を買った所有満足度を高めてくれ、インパネ全体でも1.8L とはとても信じられない品質を示しています。
またドアノブもグリップタイプとなり安全性をより意識した結果との事です。
全体の造りこみの良さはベンツCクラス恐るべしと強く思わされたCクラスショックも跳ね返す程の出来栄えです。立派です。
- 不満な点
- マニュアルモードは速さレスポンスとも驚く程ですが、ドライブモードでは良くできたCVTの範疇を超える事はできず、1.8Lの小排気量という事を抜きにすればこの高級感漂うA4にミスマッチな所です。
フロントはスポーティーで格好よく端正で、サイドはまるでFRの様に流麗で且オーバーハングが短いスタイルを手に入れて申し分ありませんが、リアはややおとなし過ぎる感じでともすると間の抜けた印象を与えかねないかなと危惧します(余計なお世話ですが)。ただ全体の所謂格好良さは他社の脅威となる事でしょう。
言はずもがな1.8L はFFです。雪道や滑りやすい状況を除けばアウディーのFFは高速で飛ばしても驚く程の安定性とスポーティーさを示してくれますが、やはり何といってもアウディーならクワトロが欲しくなります。
マニュアルモードで高速をハイパワー車の様に走れますが、当然の代償として燃費はかなり悪くなります。ややハイピッチの高速燃費はひょっとすると3.2L と変わらないかもしれません。
全体としては非常に上出来の高級乗用車といえます。これだけの品質性能なら1.8T のロゴが邪魔と思える位の出来栄えです。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験