アバルト 595 （ハッチバック） 「古き良き時代をもう一度」のユーザーレビュー

古き良き時代をもう一度

2023.4.19

総評

老後、足腰が弱くなる前の終の棲家として最後の車だったならといつも妄想しておりました。出た答えが、バイクならホンダのカブ50。車ならフィアットのツインエアーでした。

昨今の電子制御てんこ盛り装備や、電気自動車化は安全性能に全振りしており、本来の自動車を運転する楽しさとは引き換えの諸刃の剣だと思います。

フィアットはまだもう少し先になりそうですが、まだ足腰が丈夫な今こそアバルトだと思った次第であります。

満足している点

●軽自動車並のコンパクトボディに2,000ccの動力性能を持つ、正にじゃじゃ馬。
●イタリアンなデザインは、何十年経っても飽きさせない為、国産車のような頻繁なモデルチェンジをしないのです。
●レコードモンツァ製のエキゾーストノイズが最上のドライブミュージックとなります。
●普段は私のチョイスを褒めることがない妻に、「この車…好きかも♡」と言わしめました。笑
●マツダの言葉を借りれば、人馬一体となれる今の時代希少性の高いマニュアル・トランスミッション。

不満な点

●右ハンドル仕様でも左ハンのように足元が広かったらなぁ…
●メーターは昔ながらのアナログ式が良かったなぁ…
●機械式LSDが良かったなぁ…

デザイン

5

イタリアンな色使いや内装のデザイン。
外装は何十年も前から変わらないまま。
何も足さない、何も引かない…ですです。

走行性能

5

バイクで峠を走っている感覚の車版という感じです。若い頃は速さが正義でしたが、今では運転する喜びこそ正義なのです。

乗り心地

5

運転する楽しさと、快適さは反比例します。超扁平のタイヤに、コニーの硬めのセッティング、サベルトシートの固さが横Gに有効なのは説明不要なのです。

積載性

4

このコンパクトさで、このトランク容量ならば合格です。後部座席の形をしたトランクと思えば何だって積めちゃいます。

燃費

5

過給器付きとはいえ、たかだか1,400ccの排気量で重量も1.1㌧です。燃費は以前乗っていた1.7㌧の2,000ccのBMWと比べればスーパーエコロジックシステムなのです。

価格

2

乗り換えたBMWの査定で、外国車は高年式車でもリセールバリューは悲しいものがあります。しかし、それを気にするのならば国産一択でしょう。売るために買うのではありません。下取りでお金を払わないで済めばラッキーと考えております。

故障経験