フォルクスワーゲンやセアトをはじめ、アウディやベントレー、ランボルギーニ、ブガッティやポルシェと、フォルクスワーゲン・グループのあらゆるブランドがひしめくホールの奥に、初出展のコンストラクターによる、EVスポーツカーのコンセプトがあらわれた。
それだけならスーパーカーだらけのジュネーブショーで決して珍しくないが、どうしてそれがザワつく話かといえば、そのメーカーが「PIËCH(ピエヒ)」を名のっているからだ!
2億8000万円の「スピードテイル」は超独創的なデザインだった!──ジュネーブ国際自動車ショー2019リポート【第12弾:マクラーレン】
ピエヒ家が自動車業界で知られるのは20世紀初頭、ポルシェの祖にしてフォルクスワーゲン・タイプ1の発明者、フェルディナント・ポルシェ博士の娘であるルイーズと結婚した財務担当者アントン・ピエヒ氏からだ。
彼の息子で祖父とおなじファーストネームをもつフェルディナント・ピエヒ氏はポルシェ「917」やアウディ「クワトロ」をエンジニアとして設計したあと、フォルクワーゲン・グループ会長として、今日の巨大コングロマリットを作り上げた。しかし、最後はお家騒動に巻き込まれ会長の座を追われた。
今回登場したピエヒはフェルディナント・ピエヒ氏の息子が興したメーカー。曽祖父と同じ名をもつアントン・ピエヒ氏が率いる新興のEVメーカーである。
スイス・チューリッヒに拠点を置く小さなブランドであるものの、会場では大きな注目を集めていた。今回、展示されたコンセプトカー「マーク・ゼロ」は、高性能をうたう。ライトまわりのデザインが、ポルシェを思わせるマーク・ゼロは、いわゆるFRプロポーションのGTカーだ。
説明によれば、革新的なバッテリーを搭載し、WLTPモードでの自律走行レンジは500kmに達するうえ、満充電量の80%を4分40秒の速さで急速充電出来るという。
ピエヒは、少量生産の高性能EVを市販する以外に、バッテリー&モーターを含むプラットフォームを、ほかの自動車メーカーへ供給する意図を明らかにしている。ただし供給先がどこのメーカーか、現場で回答は得られなかった。ちなみにバッテリーの供給は、香港に拠点を置くメーカーから受けるという。
名門ピエヒ家がどういうビジネスを展開するか、現時点ではイマイチ想像出来なかったものの、少なくともEVに特化するのは間違いなさそうだ。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
GWに送られてくる「自動車税」13年超の税金が高すぎる! まるで「旧車いじめ」!? 最高税額は一体いくら?
高速の陸橋越えたら「え、終わり!?」32年ぶり解消!埼玉の“不思議な道路”なぜいま全線開通? やっぱり不思議な風景
ホンダが“赤い”新型「プレリュード」初公開! 2025年にも登場期待の「3ドアクーペ」なぜ鮮烈レッドに!? 待望の「新モデル」米に登場
約230万円! トヨタ新型「スポーツコンパクトカー」発表! 6速MTのみの「“ガチガチ”モデル」に販売店でも反響アリ
トヨタ「新型ミニランクル」まもなく登場!? カクカク斬新デザイン採用? 噂の「ランドクルーザーFJ」 期待されるコトとは
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?