e-POWER専用になってボディやハイブリッドも刷新
日産独自の電動パワートレイン「e-POWER」の象徴的モデルであるコンパクトカー「ノート」がフルモデルチェンジを果たしました。3代目となったノートの特徴は、e-POWER専用車になったこと。またクルマの基礎となるプラットフォームも新世代に生まれ変わったといいますから、走りのフィーリングアップも期待できそうです。
e-POWERはエンジンで発電、モーターで駆動するハイブリッドシステム。新型ノートの場合は従来通り1.2Lエンジンと発電機・バッテリー・駆動モーターなどを組み合わせていますが、モーターとインバーターを刷新することで、トルクを10%、出力を6%向上させています。
ベースグレードの場合、200万円を超えるノートはやや割高
コンパクトクラスでハイブリッドパワートレインを積んでいるガチのライバルは「トヨタヤリス」「ホンダ フィット」です。このクラスのハイブリッドカーで気になるのはコスパと燃費。というわけで、それぞれの価格帯と燃費性能を整理すると次のようになります。
日産ノート(FF)
WLTCモード燃費 28.4~29.5km/L
価格帯 205万4800円~218万6800円
ホンダ・フィットe:HEV(FF)
WLTCモード燃費 27.2~29.4km/L
価格帯 199万7600円~232万7600円
トヨタ・ヤリスハイブリッド(FF)
WLTCモード燃費 35.4~36.0km/L
価格帯 199万8000円~229万5000円
エントリーグレードで200万円を超えているノートはライバルより高価な印象を受けますが、上級グレードの価格を抑えていることもあって価格帯として見ると手の届きやすい印象を受けます。
注目の新世代プロパイロットは最上級モデルのみにOP設定
WLTCモード燃費でみると、ノートの燃費性能はフィットよりは少し良く、ヤリスには差をつけられているというスペック。今回、パフォーマンス方向に進化したe-POWERということで燃費性能には、それほどプライオリティを置いていないといえそうです。
さらに、新型ノートでは日産が国内仕様として初採用したというナビリンク機能付きプロパイロット(先進運転支援システム)は、制限速度に合わせた設定速度の切り替えや、カーブの大きさに応じた速度超過をシステムが支援するというもので、コンパクトカーながら新しい価値を提案しているといえます。
ただし、プロパイロットについては最上級グレードのみにメーカーオプションで装着可能となっています。その点において、全グレードに渋滞対応ACCや車線中央維持機能などからなるホンダセンシングを標準装備しているフィットやブレーキ制御付きACCや先行車を追従したステアリングアシスト機能を標準装備するヤリスと比べると見劣りを感じます。ADAS機能を加味すると価格競争力の面で、もうひと頑張りほしいと感じるのも事実です。
なお、いまや欠かせない機能とまで言われているオートホールド機能付きEPB(電動パーキングブレーキ)については新型ノート全グレードに標準装備。ライバルの状況をみると、フィットも全グレード標準装備で、ヤリスはハンドタイプのサイドブレーキとなっています。
ハイパワーモーターで後輪を駆動する4WDにも期待
また、現時点ではFFのみ設定するノートですが、本年中にはリアにハイパワーモーターを積んだ4WDも設定するということです。今回ピックアップしたライバルでいうと、フィットはビスカスカップリングとプロペラシャフトを用いた4WDシステム、ヤリスはリアに3.9kWの小型モーターを配した電気4WDとなっています。
ノートの4WDについては、スペックが判明していないので比較は難しいですが、ハイブリッド4WDとしてパフォーマンスを求めるユーザーは、ノートに4WDが登場するのを待つという判断もアリかもしれません。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※画像1~3枚目:日産 ノート
画像4~6枚目:ホンダ フィット
画像7~9枚目:トヨタ ヤリス
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みんなのコメント
安く見せるために色々付けなくて、これは・・・高い・・・
上級グレードが安いとか書いてるけどデイズ以下の装備でほとんどオプションだよね