初代ロードスターに装着したヨコハマタイヤの「ADVAN FLEVA(アドバン・フレバ)」。自慢のウエット性能を試す機会がなかなか訪れなかったが、やってきました「春の嵐」! 雨予報に喜ぶなんて、新しい傘を買った時のような高揚感を味わいつつ、さっそく雨のドライブに行ってきました。
カッコいいトレッドパターンなのに、高いウエット性能とハンドリングを実現
ロードスターBROSに登場している「4040号(よれよれごう:NA8C)」は、サーキットを走らなくなってとても久しい。なのにこれまでスポーツタイヤを装着してきた。現在は古くなった車体をリフレッシュしながらゆっくりと走っている。そこで選んだタイヤが、ADVANブランドの「FLEVA(フレバ) V701」。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
ADVANといえば、A052やNEOVA(ネオバ)がサーキットユーザーに人気のブランド。以前、ネオバを装着していたことがあり、グリップ力の高さとトレッドパターンのカッコよさで気に入っていた。そして今回装着したフレバも高いスポーツ性能を誇る。しかし、スポーツタイヤはドライグリップが最高でも、雨の日はちょっと怖い・・・なんて印象がこれまでの経験値から植えつけられている。
雨に強いタイヤを展開する横浜ゴムでは、ウエット性能レベルを「a~d」で表記している。「a」ランクのフレバは、自動車タイヤ協会が定義する低燃費タイヤに対し、ウエットグリップ性能の等級が最高ランクを獲得していることを意味する。
エコでありながら、ハンドリング、ウエット性能を重視。さらに見た目のカッコよさ(ここが大切!)にもこだわった、まさに「良いとこ取り」のフレバでさっそく土砂降りの雨の中を走ってみた。
大雨でもハイテンション!? これもフレバの安心感のおかげ!
ホームコースの相模湖あたりまで走ろうかと初代ロードスターのエンジン始動。雨は強くなったり、ときおり晴れ間が見えたりするなど、不安定な天気だ。路面はもちろんウエットだが、水たまりができるほどでもないので快適に走り続ける。
昼過ぎから、だんだん雨脚が強くなり、ついに水しぶきが上がるほど激しく降ってきた。最初の水たまりを通過した時に感じたのは、「ハンドルを取られる強さ」がこれまで装着していたタイヤと違うこと。覚悟していたほどの反動がこなかったことにビックリした。
高速道路の水たまりでは、スピードが高くなるほどハンドルは取られやすくなるが、想像よりも少ない抵抗でさほど怖くない。走行中に感じる怖さは、1回目で脳にインプットされて、2回目からはそれに備えて身構えるようになる。その身構えっぷりが、これまでと違って安心感を伴っているため、運転に余裕が生まれた。
フレバのおかげで雨のドライブがまったく苦痛でなかったので、ついつい足を伸ばして清里まで行ってしまった。2020年はコロナ禍の影響でキャンセルになってしまったロードスターミーティングだが、2021年は開催される予定なので、再度来訪できることを願いながら土砂降りのドライブを満喫してきました。
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