2013年6月24日、現在のスバル・クロストレックの前身・2代目XVにハイブリッドモデルが加わった。スバル初のハイブリッドモデル、その公道試乗一番乗りの様子をプレイバック!(本稿は「ベストカー」2013年7月10日号に掲載した記事の再録版となります)
文:編集部
スバルのハイブリッド実力チェック! 2代目XVハイブリッド 公道試乗一番乗り【10年前の再録記事プレイバック】
【画像ギャラリー】ハイブリッド専用色もイイ! スバル 2代目XVハイブリッド試乗の様子をギャラリーでチェック!(4枚)
■JC08モード20.0km/Lの実力やいかに!?
全長4450mm、全幅1780mm、全高1550mmでホイールベース2640mmというのはベースになったXVとまったく同じ
まずはザックリとおさらい。
・エンジンはノーマルXVと同じ水平対向4気筒、1995ccのFB20型で150ps/20.0kgmのスペックも同じ
・駆動用モーターは13.6ps/6.6kgmとコンパクト
・駆動力はエンジン→トルコン→CVT→モーター→AWDトランスファー。エンジンとモーターの間にはクラッチが介在するのでモーター走行も可能
・JC08モード燃費はノーマルの15.8km/Lに対し20.0km/Lを達成
・車重は+120kg
・ニッケル水素バッテリーはコントロールユニットなどといっしょにリア荷室下部に配置
・価格は249万9000~278万2500円でノーマルXVに対し31万円程度高価
走らせて「モーターアシスト感」をハッキリと体感することはないのだが、エンジントルクが低回転からグイグイ立ち上がっていく感覚。
モーター出力は13.6ps/6.6kgmと小さいため、あまり存在感を主張することはないところにもってきて、CVTにより中和されているのだろう。
でも力強く感じるのはモーターの力。アクセルをゆっくり操作すると40km/hあたりまではモーターのみでの走行も可能であった。
車重は120kg重たくなっているものの、重量物のほとんどが低い位置に搭載されていることもあり重心の高さを感じることはない。
また、「重たさ感」を感じることもなく自然なハンドリングフィールを実現しているあたり、シンメトリカルAWDにこだわるスバルらしさだ。
車重は1500~1510kgでノーマルに対し120kg重たくなっているのはニッケル水素バッテリーとモーターの重量によるものだ。走っていて重量感を感じるようなことは特になかった。プラズマグリーン・パールはハイブリッド専用色だ
なお発売2週間での受注台数は5580台と月販目標の約10倍。アイサイト装着率が91.4%と極めて多い。
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■XVハイブリッド編集部員のひと言チェック
アクセルペダルをじわりと踏めば、40km/hあたりまでエンジンは停止したままモーターのみでの走行が可能である
●編集部員Aの感想…トヨタにもホンダにも、そして日産にもないハイブリッドというのがスバルの狙いだったハズだ。スバルが選んだのはメカニカルな4WDハイブリッドで、同様のシステムはレクサスLS600h以外、日本にはなかった。いざ乗ってみると、ちょっと荒削りなところはあるけれど、これこそがXVの魅力である。
●編集部員Bの感想…まず、エンジンスターターボタンを押した始動時からハイブリッド車の印象が薄いクルマだと感じた。実際の走行時にもほとんどエンジンが停止せず、駆動用モーターの存在感が感じられなかったのが特徴といえば特徴か。
●編集部員Cの感想…直前にアコードハイブリッドに乗ったこともあるが、走り出してすぐに感じた“重い走り”はいただけない。エンジン音やいっこうにいい数字を示さない燃費計を目にすると、「あれ、これってハイブリッド?」と感じた。
150ps/20.0kgmの水平対向4気筒2Lエンジンに13.6ps/6.6kgmのモーターを組み合わせたシステム。JC08モード燃費はノーマルの15.8km/Lから20.0km/Lに向上する。ちなみに都内一般道を走っての実燃費は11.6km/L
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■スバルXV XVハイブリッド2.0i-L 主要諸元
・JC08モード燃費:20.0km/L(15.8km/L)
・エコカー減税:100%(50%)
・全長:4450mm
・全幅:1780mm
・全高:1550mm
・ホイールベース:2640mm
・車重:1510kg(1390kg)
・エンジン:水平対向4気筒DOHC、1995cc
・最高出力:150ps/6000rpm
・最大トルク:20.0kgm/4200rpm
・モーター出力:13.6ps(——)
・モータートルク:6.6kgm(——)
・トランスミッション:CVT
・価格:267万7500円(236万2500円)
※()内はXV2.0i-Lの数値
(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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