■賛否の分かれたe-powerオンリー構成こそ、今後の武器に
2021年2月18日に、ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」の新型モデルが世界初公開されます。
すでに先行特設サイトが公開されているほか、TwitterやInstagramで新型ヴェゼル公式アカウントが作成され、3000人から4000人のファンがフォローしています。
【画像】新型ヴェゼルの先行公開画像と日産「キックス」を比べてみる(37枚)
2021年時点でコンパクトSUVとして日本市場で販売されているのは、ホンダの現行ヴェゼルを始め、トヨタ「ライズ」「ヤリスクロス」「C-HR」、日産「キックス」、マツダ「CX-3」「CX-30」「MX-30」、スバルは「XV」、三菱「RVR」、ダイハツ「ロッキー」、スズキ「ジムニーシエラ」「エスクード」など激戦区ともいえるジャンルです。
今回は、そのなかでも2020年6月に日産が10年ぶりのブランニューモデルとして日本市場に投入したキックスへの影響を見ていきます。
現行ヴェゼルは、2013年12月に発売されました。日本自動車販売協会連合会が発表する登録車売台数ランキングでは、2014年、2015年、2016年、2019年でSUVジャンルにて首位に輝きました。
一方のキックスという車名は、かつて2008年に三菱の軽自動車「パジェロミニ」のOEM車として「キックス(KIX)」として発売されていましたが、新たに登場したキックス(KICKS)とは異なるモデルです。
現行キックスは、2016年にブラジル市場を皮切りに北米や中国、東南アジア市場でガソリン車を販売。また、インドでは独自のガソリン仕様車で展開されるなど、国や地域によって異なり、日本に導入されたキックスはタイで生産されているモデルです。
日本のキックスは、日産のハイブリッドシステムである「e-POWER」かつ2WDというラインナップとなります。
2020年6月の発売から同年12月では1万8326台を販売。タイからの輸入ということもあり初動は大きく稼げなかったものの、年末にかけて台数を伸ばしていきました。
キックスの販売動向について、首都圏の日産販売店スタッフは次のように話します。
「現在、キックスの納車目安は、グレードやオプションによって1か月から3か月となっていますが、コンスタントに売れているという印象です。
キックスを購入されるお客さまは、SUVならではの使い勝手はもちろん、e-POWERによる燃費性能、デザインという2点で選ばれることが多い印象です。
とくに、2トーンカラー車は人気で、代表的なオレンジとブラックの組み合わせだけでなく、すべてのタイプで売れ行きが好調です。
なお、市場全体でもSUVはブームとなっているため、最近のお客さまは、『小さなSUV』を検討される傾向が増えています。
発売当初はキックスという名前が聞きなれないという人も多かったですが、最近では知名度も上がっていますので、これからますます販売を伸ばしていければと考えています」
※ ※ ※
全4種の2トーンカラーも人気とのことで、前出とは別の販売店スタッフも「多い時期では5割近くが2トーン」という割合で売れているようです。
ちなみに、キックスは直近の2021年1月の新車販売台数ランキングでは15位(4667台)となっています。
コンパクトSUV市場の盛り上がりによって、着々と順位を上げているのも事実のようです。
■新型ヴェゼル登場でキックスにどのような影響がある?
徐々に調子を上げてきたキックスですが、新型ヴェゼルの登場によってどんな影響を及ぼすと考えられるのでしょうか。前出の日産販売店スタッフは次のように話します。
「ヴェゼルは、現行モデルでもすでにキックスと比較されることの多いクルマです。新型モデルの登場となれば、ある程度の影響があるのは仕方ありません。
しかし、キックスの唯一無二な点はe-POWERにあります。先日も実際に、『試乗をした感触が1番良かった』からと、キックスを購入されたお客さまがいらっしゃいました。
その人はほかの国産車だけでなく輸入車と比較したうえでキックスを選ばれたとのことなので、e-POWERは世界のSUV市場で見てもとても大きな武器といえます。
需要が高まっている市場でオンリーワンの武器があることは大きな強みだと思いますので、e-POWERを前面に、どんどん試乗を勧めて販売に繋げていければと思います」
一方の新型ヴェゼルには、他メーカーへの流出を防ぐある販売作戦があるようです。ホンダの販売店スタッフは次のように話します。
「これまで、新型モデルが発表されると簡単なチラシが配られるのが一般的でしたが、最近の車種は、チラシが作られないこともあります。
そして今回のヴェゼルも、事前情報はすべて販売店員のタブレット上に配信されます。
そのため、検討する際は、必然的に店舗へ足を運んでいただくことになります。
まだまだ比較段階で資料を集めているだけのお客さまに対し、直接アプローチできるのは大きな強みです」
※ ※ ※
デジタルを駆使した「囲い込み作戦」は、ヴェゼルの販売にどれほどリンクし、他メーカーはどのような反撃を企てていくのでしょうか。
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みんなのコメント
『軽自動車からの成り上がり』
とでも言いたいのだろうかと、逆に勘繰ってしまいます。。。
“ヴェゼル”
と云々言うのは論外ではないでしょうか?
持ち上げるネタはたいていアイツの記事。
名前を伏せてもバレバレw