アウディクーペSUV第3弾となるQ5スポーツバックが登場! ディーゼルMHVを主力に

　アウディのミドルサイズSUV「Q5」に、クーペSUVとなる「Q5スポーツバック」が設定された。スタイリッシュなデザインを採用しながらも、ベースとなるQ5とほぼ同等の実用性を備えているのも大きな魅力だ。

　アウディのモデルラインのなかでも販売が好調で、車種拡大が進められるクーペSUVの最新作となる同車の仕様と特徴についてお伝えしよう!

文／大音 安弘　　写真／アウディ・ジャパン

【画像ギャラリー】アウディクーペSUV第３弾となるQ5スポーツバックの特徴

■新たなクーペSUVはミッドサイズのQ5に

　アウディジャパンは、2021年8月17日より、新型ミドルサイズクーペSUV「アウディQ5スポーツバック」を発売した。価格は729万円～967万円となる。

　5ドアハッチバックと4ドアクーペで構成され、充実のラインアップを誇る「スポーツバック」シリーズを持つアウディだが、SUVに関しては、2020年に導入されたEV「e-tronスポーツバック」が第一弾となる。その後、コンパクトSUV「Q3スポーツバック」を投入し、今回のQ5スポーツバックが第3弾となる。

ミドルサイズSUVのアウディQ5をクーペに仕立てたQ5スポーツバックが新導入された

■流麗なスタイルながら、実用性はQ5同等を維持

　Q5スポーツバックは、クーペライクなスタイリングが売り。まさにQ5のスペシャルティカーともいえる存在だ。

　ボディサイズは、全長4695mm×全幅1900mm×全高1665mmだが、Q5と比較し、全長+15mm、全高-5ｍｍ、全幅とホイールベースは同等。このため、取り回しや使い勝手も変わらないように仕上げられている。

　懸念されるリアの居住性もほぼ同等で、さらにラゲッジスペースもQ5に対して標準時で-10Ｌの510Ｌを確保。後席を畳んだ最大時でも-40Ｌの1480Ｌと、クーペルックでありながら、高い積載性を誇る。

つまりデザインで選んでもオーナーに実用性の不満がでない作り込みがされているのだ。

ミドルクラスSUVだけあって、後席スペースやラゲッジスペースの容量もしっかりと確保されている

■主力エンジンをディーゼルMHVに

　標準車用のエンジンは、なんとクリーンディーゼルに一本化。標準の「40TDI」は、2.0L直列４気筒直噴ターボディーゼルエンジンに、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と12Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッド車（MHV）とした。

　EV走行はできないが、モーターアシスト、エネルギー回生、アイドリングストップからのエンジン再始動などを担うことで燃費を向上。もちろん、クリーンディーゼルエンジンだけに基本性能も高く、最高出力204ps、最大トルク400Nmとパワフルだ。

　標準搭載となるアウディクワトロAWDシステムは、AWDクラッチ付きの最新式のもの。システムがAWD走行が不要と判断すると、AWDクラッチがプロペラシャフトと、リアデファレンシャル内のデカップリングクラッチがリアドライブを切り離すことで前輪だけを駆動することで、燃費向上を図っている。

　もちろん、必要な状況では瞬時にAWDとなるので、ユーザーはフルタイムAWD感覚で扱うことができる優れものだ。

標準車「40TDI」に搭載される2.0TDIエンジンは、マイルドハイブリッド仕様となる

■ガソリン車は高性能な「SQ5スポーツバック」のみに

　スポーツモデル好きに向けた高性能モデル「SQ5スポーツバック」も用意される。こちらはガソリン仕様の3.0LV6直噴ターボエンジンに8速ATを組み合わせたもの。

　4WDシステムも標準車とは異なり、フルタイムの機械式センターデファレンシャル付きクワトロシステムとなる。エンジンスペックは、最高出力354ps、最大トルク500Nmと強烈。

　さらにサスペンションはダイナミックコントロール機能付きのSスポーツサスペンションに変更され、足元には大径の20インチホイールが奢られる。アウディらしい高性能SUVの走りが楽しめる。また標準車と異なり、左ハンドル車も選択できるのも魅力だ。

スポーツ性を高めたSQ５スポーツバックも用意。3.0LのV6ガソリンターボによる刺激的な走りが味わえる

　アウディのSUVスポーツバックシリーズは好調で、EVのe-tronの主力であり、Q3の販売比率でも、全体の約６割をスポーツバックが占めるという。そのために、クーペSUVの拡大は、アウディの販売増の大きな力として期待される。

　今後の展開としては、EVのコンパクトSUV「Q4 e-tron」のスポーツバックが最大の目玉といえよう。2022年の導入が予告されているが、現時点での日本仕様の価格や仕様は明かされていない。

【画像ギャラリー】アウディクーペSUV第３弾となるQ5スポーツバックの特徴

Comments

乗用車のディーゼルは別途税金をとらない

バンパー下の加飾がクドイけど、総じてケツは好きだな。
けど、フロントはいい加減飽きたぞ？
もう何世代前からの使いまわしデザイン？