シトロエンë-C3は、電気自動車への移行を手頃なものにした。シトロエンC3が第4ラウンドに突入。このコンパクトなフランス車に初めて電気自動車が登場した。
電動モビリティはより手頃な価格になる。少なくとも各メーカーはそう説いており、早くても2025年以降にならないと市販車として期待できないようなワイルドなコンセプトを見せている。シトロエンはいち早く、同じく電気自動車である新型「C3」を来年初頭に発表する。「C3」はディーラーで23,300ユーロ(約370万円)からという低価格が売りだが、その価値はあるのだろうか?
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ダック(2CV)のようなツートンカラー
ビジュアル的には、このコンパクトな電気自動車は未来的な「オーリー」スタディモデルにやや似ているが、特にインテリアはよりクラシックなデザインになっている。しかし、エッジやコーナーが多い。論理的なのは、スタディで採用された縦型ウィンドスクリーンは量産には至らなかったことだ。ヘッドライトは、3つの要素からなるブロックのような光のグラフィックが特徴で、C字型に配置され、LEDを使用している。
初代ダック(2CV)を彷彿とさせる"モンテカルロブルー"の2トーン塗装。
ラジエーターグリルは、典型的なe-carスタイルで、インレイのロゴを模している。このディテールはデザイン全体を貫き、ホイールアーチ、フロントとリアのエアインテーク下部にも見られる。要望に応じて、2トーン塗装仕上げも可能となっている。装備ラインは「You」と「Max」の2種類。
【サイズ一覧】• 全長: 4.01m• 全幅: 1.76m• 全高(ルーフレール含まず): 1.57m• ラゲッジコンパートメント容量: 310~948リットル
未来的でありながら快適
室内を見ても、先代やダック(2CV)を思い起こさせるものは何もない。すべてが非常に未来的で、直線的に配置され、家庭的な雰囲気を醸し出すファブリック張りの部分もある。着座位置が高くなったことも、フランス人が誇る非常に座り心地の良いシートと同様、一部の顧客を喜ばせそうだ。ウィンドスクリーンの下には、前回のスタディとは異なり、ヘッドアップディスプレイを格納するダークカラーのバーがある。
「ë-C3」にはもはやクラシックなコックピットディスプレイはない。硬質プラスチックの多さだけがインテリアの欠点として残っている。特にインフォテインメントでは、装備のバリエーションが際立つ。
小さなシトロエンは接続が良い
標準装備される"My Citroën Play with Smartphone Station"と呼ばれるスマートフォン用デバイスは、NFCを介して車両に接続され、車両のコントロールユニットとして機能する。10.25インチのインフォテインメントスクリーンと、Apple CarPlayおよびAndroid Autoによるスマートフォン接続は、基本装備のオプションである。ただし、ワイヤレス接続を希望する場合は、より高い装備レベルを選択する必要がある。
トップトリムでは、ナビゲーションやラジオなどの重要なアプリへの拡張機能やショートカットも用意されている。インフォテインメントに加え、緊急ブレーキや車線逸脱警報、パーキングセンサー、リバースカメラなど、さまざまな安全装備がドライバーを待っている。
最大320kmの航続距離
ボンネットの下には、前輪を駆動する113馬力の電動モーターが搭載されている。フランス人によれば、0-100km/h加速タイムは約11秒と決して爽快ではない。効率性を考慮し、最高時速は135kmに制御されている。
シトロエンは「ë-C3」に合計44kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は320kmとなる。100kWの急速充電技術により、バッテリーは20%から80%まで26分で充電できる。
シトロエンë-C3の価格
ベース価格23,300ユーロ(約370万円)。後日、シトロエンは内燃機関バージョンも提供する予定だが、それに関する情報はまだない。しかし確実なのは、2025年にはさらに安価なエントリーモデルの「ë-C3」が登場するということだ。航続距離は約200kmで、価格は19,990ユーロ(約320万円)。電動モビリティがついに手の届く価格になってきたようだ。
結論: 新型「ë-C3」は、比較的安い価格で多くのクルマを販売するのが狙いだ。そしてシトロエンは、この新型「ë-C3」により大型のE-Carでも低価格で販売することが可能であることを証明している。
Text: Sebastian Friemel Photo: Stellantis
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