ラスベガスでの新車発表で、ファエンツァを本拠地とするチームはビザ・キャッシュアップRBとして、新たな歴史の1ページを刻んだ。
チームの体制は一新されており、チーム代表にはフェラーリから移籍したローレン・メキーズが務める。FIAのテクニカルディレクターだったティム・ゴス、アルピーヌでスポーティングディレクターを務めていたアラン・パルメインといったエンジニアもチームに加わっている。
■角田裕毅、新体制ビザ・キャッシュアップRBとして挑むF1での4年目に向けて「期待は沢山!」チームへの貢献誓う
チームに加わって4年目のシーズンを迎える角田裕毅は、こうした大きな変化は初めてだと語り、チームの進歩に役立つはずだと考えている。
角田はF1ウェブサイトのインタビューで「僕としては、こうした大きな変化は初めての経験です。多くのことが変わり、新たにチームにやってきた人々もいます」と語った。
ルノーで2度タイトル獲得を経験したパルメインのような人材が、チームに新しい血と考え方をもたらすことで、どれだけ助けになるかを角田は強調した。
「新しい環境への適応は必要ですが、今のところ大きなサプライズはありません。しかし同時に、アラン・パルメインのようにチームに入ってくる人々は多くの経験を持っています」
「こうした新戦力は僕たちの進歩を助けてくれるだろうし、僕がより良いドライバーになる助けにもなります。パルメインは過去にタイトルを獲得しており、勝利のメンタリティ、チームが必要としているメンタリティをもたらしてくれます。目標としては、トップ10に入るだけでなく、将来的にはレッドブルとも戦えるようになりたいです」
「この2年間で達成できたことに完全に満足しているわけではありません。昨年はシーズン後半に成長することができましたが、前半はとても苦戦しました。もっと良いパフォーマンスを期待していましたし、進歩をしてもっと良い結果を出したかったです」
「僕たちにはこのプロセスが必要なんです。2021年を振り返ってみると、とても競争力のあるクルマがあり、特にピエール(ガスリー)がレースで非常に良い結果を残してくれました。今回の(レッドブルとの)コラボレーションで、それを達成できると思います」
今年から、姉妹チームであるレッドブルとの連携がさらに強化される予定であり、新車であるVCARB 01のフロントサスペンションがプルロッド式になったのは、明らかにレッドブルに由来するものだ。
このレイアウトの利点は、フロントタイヤが生み出す乱気流をよりクリーンに処理することができるだけでなく、スプリングやロッカーアームなど、王者レッドブルが使用しているものと同じコンポーネントを使用することができることだ。
メキーズ代表は、こうした共有プロセスは自然なことであり、レギュレーションで認められている最大限の範囲で、レッドブルのエレメントを可能な限り活用すると強調した。一方で、実用性と必要性の両方から、ファエンツァで生産されるパーツも多い。
角田は、レッドブルとのシナジー強化は、重要なメリットを保証するものだという。
「レッドブル・レーシングとより近いところで仕事ができるのはいいことだと思います。ここ数年彼らは圧倒的な強さを見せています。でももちろん、どこまで一緒にやれるかというレギュレーションはあるし、それは他のチームにも当てはまります」
「どこまで接近して仕事ができるかはこれから見ていくことになりますが、同時に優勝したマシンを持つあのチームから知識を得るのはいいことだと思います。彼らの経験と知識が僕たちにコンマ数秒のプラスアルファを与えてくれて、ベスト8のマシンと戦えるようになるといいですね」
チームメイトのダニエル・リカルドが野心と熱意を隠すことなく、コンスタントに5位以内に入ること、そしておそらく表彰台争いに加わることを目指していることを強調しているのに比べ、角田は控えめで、より手の届く範囲での結果を目指している。
目標は着実にポイント圏内に到達し、2023年後半の結果を踏まえてベスト8に入り、そしてレッドブルやフェラーリ、メルセデス、マクラーレン、そしてアストンマーティンと戦うことだ。
「ビッグネームや多くの人材が加入し、多くの変化があったため、より大きな期待が寄せられています。同時に適応するのがより難しく、すべての人をひとつのチームに統合するのは難しくなります。ひとつのチームに多くの人がいるのはいいことですが、彼らがベストの状態で自分を表現できるようなコンディションでなければならないし、それには時間がかかると思います。初戦からスーパーシーズンになるとは思っていません」
「ローレンはもっと現実的なことを言おうとしています。最初のレースは、みんなにチームに適応する機会を与え、今後のための強力なベースを作ることに専念します。そうすれば、マシンのパフォーマンスも上がると思います」
「最もシンプルな(個人的な)目標は、昨シーズンよりも多くのポイントを獲得することです。2022年から2023年にかけて大きなステップを踏むことができたと思うから。それが(個人レベルで)最も重要な目標です」
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