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日産「“次期型”GT-R」は2028年以降登場!? 日産「”R35”GT-R」終了へ! 新「和製スーパーカー」は1000馬力超えの“ハイパーマシン”なるか

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日産「“次期型”GT-R」は2028年以降登場!? 日産「”R35”GT-R」終了へ! 新「和製スーパーカー」は1000馬力超えの“ハイパーマシン”なるか

■日産新型「GT-R」発売! 次期型モデル、どうなる?

 日産は2024年3月14日、日産「GT-R」のファイナルモデルを発表しました。日産の広報によれば、“R35型”の GT-Rとしては2025年モデルが最終となり、生産終了は2025年8月の予定だといいます。
 
 生産終了の理由としては、部品の供給の見通しが立たなくなってきていることがあります。これで17年の歴史に幕を下ろすことになります。
 
 なお次期型については、日産広報部によると「日産を代表するモデルでもあるので開発の検討はしています。今後はGT-Rに求められるパフォーマンスと世の中に求められる環境性能の両立が出来るように研究開発を行っていきます」とのことで、次期型モデルが検討されていることがわかりました。

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 それでは、いったい次期型のGT-Rは、いったいどのようなモデルになるのかを推測したいと思います。

 推測する上で、重要な問題となるのがパワートレインです。これまでのGT-Rと同様に内燃機関(ICE)のクルマになるのか、それともハイブリッド(HEV)か、はたまた電気自動車(BEV)なのでしょうか。

 2050年のカーボンニュートラル実現を目標に、電動化を推進する長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」を掲げる日産としては、次期型GT-Rに、今さら内燃機関を搭載することはありえないでしょう。

 GT-Rは、日産ブランドを象徴するような特別な存在です。それが、日産の大方針と違う方向を向くことは考えられません。

 そういう意味で、次期型GT-Rは、電動化の旗手たる存在として、電気自動車になるのではないでしょうか。昨年に開催された「ジャパンモビリティショー2023」で日産が次世代のスーパースポーツカーとして出品した「ニッサン ハイパースポーツ」は、純然たる電気自動車でした。

 その「ニッサン ハイパースポーツ」の内容は、全固体電池を搭載した、「e-4ORCE」技術搭載の電動4WDであり、搭載されるモーターの最高出力は最大1000kW(1360馬力)を叩き出すと説明されました。

 ちなみに現行のR35型の最高出力は419kW(570馬力)で、NISMO版でも441kW(600馬力)ですから、「ニッサン ハイパースポーツ」の出力は、現行モデルの2倍以上となります。これくらいのパワーがあれば、文字通り「スーパーカー」を名乗れますし、次期型GT-Rの性能としても納得できるでしょう。

 しかし、ここでポイントとなるのは全固体電池を搭載しているという点です。全固体電池は、電気自動車用の高性能な次世代のバッテリーと目されており、現在、日産をはじめトヨタなど、各社が熱心に開発を進めています。

 日産いわく、現在のリチウムイオンバッテリーの約2倍ものエネルギー密度があり、充電時間も大幅に短縮されるとか。エネルギー密度が高いため、よりバッテリーを小さく軽くすることが可能です。

 ここで重要になるのが、バッテリーの軽さです。

 実のところ、現在のリチウムイオンバッテリーの性能では、高性能なスポーツカーを生み出すのは非常に困難です。

 なぜなら、スポーツカーに必要な高出力を実現するためには、大容量のバッテリーが必要であり、そして大容量のバッテリーは、非常に重いという現実があります。パワフルな電気自動車は重くなってしまうのです。

 ちなみに現行型のGT-Rの車両重量は1720kg。それに対して、日産の電気自動車であるアリアで91kWhの高出力電池を積む上位グレード(4WD)は2180~2210kg。

 アリアは160kW(218馬力)のモーターを前後に2つ搭載していますが、最高出力ではGT-Rにかないません。それでいて、重量で400kg以上も重いのです。スポーツカーとして「走る/曲がる/止まる」を考えるなら、400kgもの重量増は許されるものではありません。

 つまり、現在のバッテリーでGT-Rを作ると、ありえないほどの重いクルマになってしまうはずです。その解決策となるのが、軽い電池。つまり、次世代の全固体電池となります。

 だからこそ、「ニッサン ハイパースポーツ」は、全固体電池を搭載するとうたうのです。

 ただし、全固体電池の実用化は2028年と日産は説明します。つまり、4年後です。それを考えれば、もしも電気自動車となる次期型GT-Rが登場するのであれば、2028年以降となるのではないでしょうか。

 ちなみに、個人的に次期型GT-Rでは、もうひとつのGT-R伝統の復活を期待します。それが「レースに向けた車両」という伝統です。

 そもそも初代のGT-Rは、高性能セダンであるスカイラインをレース用に仕立てたというクルマでした。1989年に生まれたR32型も「レース」に勝つことを目標に生まれています。

 レースというフィールドで輝いたからこそ、GT-Rは人気を集めたわけです。ですから、次のGT-Rもレースを意識したクルマになってほしいなと願うわけです。

 ただし、現在は電気自動車の量産車を使ったレースがありません。しかし、今後、電気自動車が普及してゆけば、当然、電気自動車が戦うレースが生まれてくることでしょう。

 現在は、電気自動車のレースも、そして軽量で高性能な次世代電池もありません。それらのアイテムが揃ったときこそ、次期型GT-Rが生まれるタイミングなのではないでしょうか。

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みんなのコメント

18件
  • Lore in
    yni********
    2024/3/21 11:37
    1000馬力越えなんてやる気になれば簡単でしょう。
    R32でも改造すれば出ていたくらいだから。

    ーーーーー
    一時的に出すのと吊るしの保証付で新車販売から出せるのとは全然違うぞ。
    まして最近のは厳しい安全基準や排ガス規制をクリアしてるからな。
    昔のやわボディに無理やりドーピングするのとはわけが違うんだけど、無知という自覚がないからコメントしちまうんだろうな。

    恥ずかしい存在よw
  • alf********
    部品供給の見込みがないということは、買っても維持できない可能性が高いということ。アフターパーツメーカーが対応してくれればいいが、高価な部品となることは必須。いずれにしても庶民には買えない代物
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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