万人に親しまれる大衆車を作り出す反面、この手があったか!という独自のクルマも生み出してきたホンダ。他と被らない「らしさ」全開のホンダ車を振り返ってみよう。
※本稿は2023年3月のものです
文/大音安弘、写真/HONDA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年4月26日号
ホンダ車はアソビ心満載!! ほかと被らないクルマを作り続けられる原動力とは?
■ホンダの根底に流れる「M・M思想」
1963年8月にホンダ初の四輪車として登場したホンダ T360。この翌年、1964年からF1への参戦を開始している
独自の視点にもとづく、ホンダイズムにあふれるクルマたちの原点のひとつにあるのが、「人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に」というM・M思想だ。意外だが、これはスポーツカーにも共通するという。そのことを頭に置くとすべての形や機能が人の存在を意識し、作られていることがわかる。
ただすべてが順風満帆の時代に生まれたとは限らない。クリエイティブ・ムーバーシリーズは、手元の材料で、これまでにないRVを作り上げ、ホンダの復活にも繋がった。
また市販車でありながら、レーシングカー並みの性能を備えたタイプRの市販化も採算だけがすべてじゃないホンダならではの取り組みといえよう。
5気筒縦置きエンジンや2代目ホンダZのように高度な技術の結晶。また、時代を先読みした感の(!?)S-MXのような日陰の存在もあるが、そのチャレンジ精神は、現代でもS660のような夢を実現できる原動力となっているのだと思う。
変化球なくして、ホンダなし。ヒット作はもちろん、驚きに満ちたモデルたちが印象に残っている。
■個性的なマイナー車が醸し出すホンダらしさ
他社の追従を嫌い、本物志向の強いホンダらしさはマイナー車にこそ強く反映される。それがクロスオーバー四駆「エレメント」や3人×2列の変わりダネ「エディックス」といった個性派モデルを生んだ。また初代インサイトやCR-Zのようなスポーツ要素のあるエコカーの提案も、他社にはない独自の視点。
N-BOXスラッシュも、ワゴンのメリットである背を縮めてしまったことには驚かされた。しかし、どれも触れてみると面白みにあふれており、一部とはいえ、ファンにはしっかりと愛されている。
失敗あっても駄作なし。それがホンダの魅力なのだ。
■若者たちに愛された僕らのトールボーイ
ホンダ シティ(1981年)
若者をターゲットとし、平均年齢27歳の若手チームが開発。扱いやすいサイズながら、ノッポスタイルによる広い室内が持ち味。荷室に収まる原付バイク「モトコンポ」も話題となった。
■驚異のVTECエンジンが載ってグラ!
ホンダ インテグラ(2代目/1989年)
NAエンジンでリッター100psを実現した世界初の高出力エンジンをホンダ車として初搭載。マイケル・J・フォックスをCMに起用するなど、洒落たアダルトのクルマというキャラも受け、4ドアHTともにヒット。
■米国生まれの個性派アクティブギア
ホンダ エレメント(2003年)
SUVとミニバンのいいとこ取りを狙ったクロスオーバー四駆。センターピラーレスの観音開きのサイドドアによる大開口と防水加工の内装を持つ優れたギア。アソビ心も全開だ。
【番外コラム01】ショーのコンセプトカーもインパクトあり!
2&4パワードby RC213V(2015年)
東京モーターショー出品車も斬新なホンダ。不夜城(1999年)やハイブリッド4WDスポーツのデュアルノート(2001年)など印象深い。そして写真は2&4パワードby RC213V(2015年)。2輪と4輪の融合とかなり斬新!
【番外コラム02】もちろん、現行モデルにも「ホンダらしさ」はにじみ出てます!
Honda e
創造力豊かなホンダ歴代モデルを取り上げてきたが、「らしさ」は現行車にも!
例えばN-VAN。ユニークなコンセプトの商用車で街中でよく見るヒットモデル。6MTもあるんです。「ちょい乗りでいいじゃないか」というEVのHonda e。RRという部分も実にユニーク! さらにはシビックe:HEV。ハイブリッドなのに多段ATのような走り味。この制御が印象深いんです。
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