現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 全長3.7mで「7人乗り」って最高! トヨタ「シエンタ」よりも小さい「超極小ミニバン」が凄い! “取り回し最強”のミニマム「国産3列モデル」とは

ここから本文です

全長3.7mで「7人乗り」って最高! トヨタ「シエンタ」よりも小さい「超極小ミニバン」が凄い! “取り回し最強”のミニマム「国産3列モデル」とは

掲載 43
全長3.7mで「7人乗り」って最高! トヨタ「シエンタ」よりも小さい「超極小ミニバン」が凄い! “取り回し最強”のミニマム「国産3列モデル」とは

■使い勝手サイコーの「極小」7人乗りミニバン

 過去に一大ブームとなった車種タイプ「ミニバン」は、多人数乗車が可能という利便性が支持され、現在では完全に人気ジャンルの一角として根付きました。
 
 一方で、広い室内スペースゆえボディサイズの大きなモデルが多く、街中を運転した際には“取り回し”に苦労したという声も少なくありません。
 
 そんな、運転に心配という人にオススメなのが、7人乗りでありながら取り回しも容易な「極小サイズ」のミニバンです。

【画像】「えっ…!」 これが3列シートの「超極小ミニバン」です(16枚)

 ダイハツは、現在も広い収納スペースが魅力の軽ワンボックスカー「アトレー」を展開していますが、実は過去にはアトレーの派生モデルとして、7人乗車が可能な小型ミニバンをラインナップしていました。

 そのクルマが、2000年7月に発売した「アトレー7」です。

 同車は当時ラインナップしていたアトレーワゴン(4代目)をベースに、リアのオーバーハング部分を延長。

 さらにサイドモールも拡大されたことで、ボディサイズは全長3765mm×全幅1515mm×全高1895mmと、ベースのアトレーワゴンより370mm長く、40mm幅広になりました。

 そもそも、ベースのアトレーワゴンが自体が広いスペースを持つワンボックスカーですので、ボディを拡長したアトレー7はさらに広大な車内スペースを獲得。

 これにより3列目シートを取り付ける空間を確保し、まだまだコンパクトな車体のモデルでありながら、1列目2人/2列目3人/3列目2人の合計7人の乗車を実現したのです。

 そんなアトレー7はボディを拡大したうえ、1.3リッターのエンジンを搭載しているので軽自動車枠を超えており、普通車に分類。

 このエンジンは当時新開発されたもので、さらに新開発の電子制御2モード4速ATを組み合わせることで、大人7人がフル乗車した状態であっても力強い加速と走行を可能としました。

 またインテリアも、単純にシートを追加しただけではなくユーティリティもしっかり追求されており、2列目シートと3列目シートを個別に床下へと格納できる「ハイダウェイシート機構」を採用するなど、乗車人数が少ないシーンでは荷室を広々と利用できる工夫が凝らされています。

 さらにアトレー7はOEM車としてトヨタでも販売され、そちらは「スパーキー」という車名を名乗りました。

 アトレー7の2カ月遅れとなる2000年9月に登場したスパーキーは、それぞれの差別化を目的にフロントグリルやバンパーなどのスタイリングを変更。

 内装も一部デザインを変えるなど手の込んだ作りとなっていたほか、アトレー7ではオプションとして用意されていたABSが、スパーキーでには標準装備になっている点も大きな違いです。

 このようにサイズ感や実用性、経済性といった様々な面において魅力たっぷりのアトレー7とスパーキーでしたが、ダイハツとトヨタの2社から販売されたにも関わらず、トヨタ側では販売が苦戦。

 結果、スパーキーは2003年8月と早々に販売を終了してしまいます。

 一方、アトレー7は、発売初期は好調な売れ行きを見せましたが、徐々に販売数が低下して2004年には生産を終了。

 スパーキーは3年、アトレー7は4年と、2台とも短い販売期間で姿を消してしまいました。

※ ※ ※

「超コンパクトミニバン」として大きな期待を背負い登場した、アトレー7。

 当時は“大きなミニバン”に人気が集中していたため、販売台数においては成功とは言い難い結果となりましたが、2024年現在の自動車販売ランキングでは、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」といったコンパクトミニバンが人気ジャンルの一角として、高い支持を集めています。

 極めてコンパクトなボディと使い勝手を両立するというアトレー7のコンセプトに時代が追いついた今、もし新型車として改めて登場すれば、当時以上の人気を獲得するかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

基本メンテナンスで100年間! HEツーリッター・スポーツ(2) 1924年を感じさせない製造品質
基本メンテナンスで100年間! HEツーリッター・スポーツ(2) 1924年を感じさせない製造品質
AUTOCAR JAPAN
ブガッティとベントレーの愛のない結婚? HEツーリッター・スポーツ(1) 100年前に5年保証!
ブガッティとベントレーの愛のない結婚? HEツーリッター・スポーツ(1) 100年前に5年保証!
AUTOCAR JAPAN
美と走りの頂点へ! 一部改良で進化したレクサス「LC」がラグジュアリーの新たな幕を開ける
美と走りの頂点へ! 一部改良で進化したレクサス「LC」がラグジュアリーの新たな幕を開ける
VAGUE
ほぼ新車な「“クラシック”ディフェンダー」がスゴイ! V8搭載&超豪華内装化も可能!? TWISTED JAPANの「ハイパフォーマンスモデル」とは
ほぼ新車な「“クラシック”ディフェンダー」がスゴイ! V8搭載&超豪華内装化も可能!? TWISTED JAPANの「ハイパフォーマンスモデル」とは
くるまのニュース
冬のツーリングこそ楽しい! バイク界の“高級サルーン” 快適装備満載の人気「バガー」3選
冬のツーリングこそ楽しい! バイク界の“高級サルーン” 快適装備満載の人気「バガー」3選
VAGUE
名機・A型エンジン搭載の歴代『サニー』が集結…オールサニーズ・ミーティング
名機・A型エンジン搭載の歴代『サニー』が集結…オールサニーズ・ミーティング
レスポンス
2024年問題で高速の景色が変わった! トラックドライバーの労働時間を縛る愚策がもたらした結果
2024年問題で高速の景色が変わった! トラックドライバーの労働時間を縛る愚策がもたらした結果
WEB CARTOP
[15秒でニュース]ラムが初のBEVトラックの発売を延期…PHEVを優先展開
[15秒でニュース]ラムが初のBEVトラックの発売を延期…PHEVを優先展開
レスポンス
「ここ有料道路だったの!?」がやけに多い“千葉県”なぜ? 今やフツーに使ってる“実は神ルート”な道たち
「ここ有料道路だったの!?」がやけに多い“千葉県”なぜ? 今やフツーに使ってる“実は神ルート”な道たち
乗りものニュース
スバル「BRZ」の限定車「STIスポーツパープルエディション」実車初公開へ! 東京オートサロン2025では“さらなるサプライズ発表”も!?
スバル「BRZ」の限定車「STIスポーツパープルエディション」実車初公開へ! 東京オートサロン2025では“さらなるサプライズ発表”も!?
VAGUE
約213万円! 旧車デザインの「バモス“カスタム”」実車展示! 角目の“アメ車“顔が超カッコイイ「ホンダ製“軽バン”」登場
約213万円! 旧車デザインの「バモス“カスタム”」実車展示! 角目の“アメ車“顔が超カッコイイ「ホンダ製“軽バン”」登場
くるまのニュース
アプリリアよ、シーズン中の新旧バイク変更はもう勘弁な! フェルナンデス心の叫び
アプリリアよ、シーズン中の新旧バイク変更はもう勘弁な! フェルナンデス心の叫び
motorsport.com 日本版
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ ハイエース(山野幸夫さん)by アークライド 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ ハイエース(山野幸夫さん)by アークライド 後編
レスポンス
4度のGT500王者はこれだけやってる! 長年の蜜月ミシュランが知るロニー・クインタレッリの超ストイックエピソード
4度のGT500王者はこれだけやってる! 長年の蜜月ミシュランが知るロニー・クインタレッリの超ストイックエピソード
motorsport.com 日本版
スズキ「ワゴンR“スマイル”」改良モデルが公開! 両側スライドドア&丸目ライトがイイ! 3年ぶり顔面刷新の「新モデル」何が変わったのか
スズキ「ワゴンR“スマイル”」改良モデルが公開! 両側スライドドア&丸目ライトがイイ! 3年ぶり顔面刷新の「新モデル」何が変わったのか
くるまのニュース
周冠宇、F1復帰を諦めず「中国GPの開催契約が延長されたのは素晴らしい。シート獲得のモチベーションになった」
周冠宇、F1復帰を諦めず「中国GPの開催契約が延長されたのは素晴らしい。シート獲得のモチベーションになった」
motorsport.com 日本版
カー・オブ・ザ・イヤーのリベンジ!? マツダ「CX-80」が「オートカラーアウォード2024」を受賞…メルティングカッパーメタリックが生まれた過程とは
カー・オブ・ザ・イヤーのリベンジ!? マツダ「CX-80」が「オートカラーアウォード2024」を受賞…メルティングカッパーメタリックが生まれた過程とは
Auto Messe Web
「かわいい」と「カッコいい」が刺激的に競演。スズキ 東京オートサロン2025への出品を発表
「かわいい」と「カッコいい」が刺激的に競演。スズキ 東京オートサロン2025への出品を発表
Webモーターマガジン

みんなのコメント

43件
  • tma********
    私は当時アトレーワゴンカスタムに乗っていました。
    軽1BOXは商用車というイメージが強かったが、アトレーワゴンカスタムはメッキパーツを多用して軽1BOXの5ナンバー乗用車路線を確立してスマッシュヒットを飛ばしていた。
    アトレー7は外観から商用車のシートに7人乗れるだけのイメージになるから売れなかったのだろうね。外観をカスタム仕様にすればもう少し売れたのではないかな。
  • hachiware7
    最高じゃなかったから淘汰されたんだろう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

122.1185.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

26.072.2万円

中古車を検索
アトレー7の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

122.1185.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

26.072.2万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村