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「ランドローバー ディスカバリーD350」350馬力ディーゼルエンジンとともにディスカバリーの35年周年特別仕様車が登場!

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「ランドローバー ディスカバリーD350」350馬力ディーゼルエンジンとともにディスカバリーの35年周年特別仕様車が登場!

ランドローバー ディスカバリー(Land Rover Discovery):350馬力のディーゼルエンジン。ランドローバー ディスカバリーは35年間我々とともにあった。その誕生日に、350馬力の新型ディーゼルエンジンを搭載する特別仕様車が登場した。

まず、最初に言っておくが、「ランドローバー ディスカバリー」をSUVと呼ぶ人は、わかっていない!これは本物のオフロード車だ。たとえ現代的な滑らかな表面で覆われていなくても。いくつか例を挙げてみよう。技術的に密接に関連する「ディフェンダー」と同様に、90cmの深さの水の中を走行しても、まったく損害を受けない。エアサスペンションを注文すれば、地上28.5cmの高さまでポンプアップできる。あるいは、地上高1.90mの地下駐車場に収まるように低くすることも可能だ。

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オフロード用減速ギアとリアアクスルロック(2,305ユーロ=約36万円のパッケージ価格)を注文すれば、「ラングラー」、「ディフェンダー」、「Gクラス」のメルセデスといったオフロードクラシックでなければ踏み込めないような地形にも対応できるようになっている。これは、標準的なファミリーSUVでは通過できない地形だ。最大7人まで乗車でき(3列目シートは追加料金1,488ユーロ=約23万円から)、最大689kgまでの重量物も積載可能だ。

ディスカバリーのような頑丈なオフロード車の滑らかで丸みを帯びたリアエンドは、少々意外な感じがする。テールゲートに伸びるスプリットライトも同様だ。なんと700Nmものトルクで軽々と発進するシリーズ誕生35周年のタイミングで登場した新型エンジンは、「D350」と呼ばれている。この直列6気筒ターボディーゼルエンジンは、従来のディーゼルエンジン「D300」をベースに、ウォルバーハンプトンにある自社エンジン工場で製造されており、その名の通り、50馬力アップを実現し、さらに初めて48ボルトのスタータージェネレーターによるマイルドハイブリッド化も実現している。よりパワフルな駆動システムは、2.4トンのオフロード車をそれほどワクワクするようなものにこそしないものの、かなり強調された自信に満ちた速度の向上をもたらす。

これは、スムーズなギアチェンジに関しては依然としてベンチマークとなっている、ZF製のスムーズなシフトチェンジが可能な8速オートマチックコンバーターと完璧に調和しているからだ。メーカーの仕様によると、「D350」は0から100km/hまで6.3秒で加速する(D300は6.9秒)。これは700Nmのトルクを考慮すると、納得できる数値だ。「VWトゥアレグ5.0 V10 TDI」を覚えている人はいるだろうか?20年前には、それは非常にパワフルな車と考えられていたが、トルクはわずか50Nmしか向上していなかった。マイルドハイブリッド化の副次的な効果として、ターボディーゼル車に典型的な発進時の遅れが目立たなくなった。

ディスカバリーは急勾配の坂道も楽々と下る。ブレーキから足を離し、クルーズコントロールのノブを使って下り坂の速度を微調整するだけだ。ディスカバリーはオフロードでも優れた走破性を発揮2017年に発売された「ディスカバリー5」の主な進歩は、「レンジローバー」から採用されたアルミニウム製シャシーのおかげで、約300kgの軽量化を実現したことだ。砂利道、泥道、砂地での走行プログラムに加え、ロッククライミングモードも備えている。これだけでも、この車がどれほど本格的なオフロード車であるかが分かる。オフロードを走る際、この車のサイズだけが唯一の障害となる。全長は約5m、ミラーを含まない車幅は2m以上、最小回転半径は12.8mだ。

オールテレインプログレスコントロール(ATPC)は、ひとつの体験だ。ブレーキを踏み、センターコンソールにある下り坂ボタンを押し続けると、大型オフロード車は、各種カメラと地面認識ソフトウェアの助けを借りて、半自動的に地形を走破する。ドライバーはステアリング操作とクルーズコントロールボタンで速度を少し調整するだけだ。これは多くの演算能力を必要とし、手動設定よりもやや遅いが、オフロードでは運転経験の浅いドライバーでも活躍できる。

フル積載:後部座席の2列を倒すと、ほぼ2,500リットルの積載容量が利用可能。その強み:広々とした空間と高い可変性2004年の第3シリーズ以降、「ディスカバリー」の特徴となっているのは、その極めて高い汎用性だ。3列目のシートは、小人専用というわけではなく、電動で調整でき、希望すればシートヒーターも利用できる。また、曲芸師でなくても利用できるというわけでもないが、2列目のシートはフラットに折りたたむことができ、16cm前方に移動させることも可能だ。すべてをフラットにすれば、ディスカバリーは豪華なフェスティバルベッドに早変わりする。もし娘さんがボーイフレンドと旅行するなら、携帯電話のアプリを使って遠隔操作で座席を上げることもできる。しかし、この本格的なオフロード車にオフロード走行を試みる人は少数派だろう。この車は主にファミリーカーとして、または馬やウォータースポーツ愛好家の牽引車として購入されている。この車は3.5トンの牽引能力を備えている。

シフトノブは、2021年のフェイスリフト版ディスカバリーで、ロータリーセレクターの代わりに移動し、11.4インチの中央スクリーンも搭載された。この豪華な特別仕様の価格は6桁だ残念ながら、2017年の「ディスカバリー5」の初期の頃は、約6万ユーロ(約940万円)で、当時はまだ4気筒ディーゼルエンジンを搭載していた。現在、価格表は77,800ユーロ(約1,220万円=D250、249馬力、同じ3.0リッターディーゼルエンジン搭載、3.5トンの牽引も可能)からとなっている。しかし、価格を別の視点から見ると、同額の価格で「レンジローバー」が手に入る(!)ということになる。シャシーはほぼ同じで、8気筒エンジンと最後の贅沢さだけが欠けているからだ。

しかし、それこそが「ディスコ」の35周年記念モデルがやっていることなのだ。価格は10万7400ユーロ(約1,690万円)で、22インチのブラックホイール、ブラック塗装のブレンボ製ブレーキキャリパー、2つのガラスセクションを持つ電動パノラマサンルーフ、ヘッドアップディスプレイ、冷却コンパートメント付きセンターコンソール、4ゾーンクライメートコントロール、パーフォレイテッドウィンザーレザー、そして前述の電動調整式および電熱式サードシートが装備されている。これがあれば、「レンジローバー」なんて必要ないのでは?(笑)

結論:改良された「ランドローバー ディスカバリーD350」は、すでに優れた「ディスカバリーD300」よりもさらにリラックスした車だ。オフロード性能と長距離走行性能は抜群で、牽引能力、積載量、3列目シートの快適性も優れている。多くのことをこなす車だが、残念ながらそれ相応の価格だ。

Text: Rolf KleinPhoto: Jaguar Land-Rover Ltd.

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