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もしドライバーが意識を失ったら…高速でも一般道でも安全に停止するマツダの新技術の凄さとは?

掲載 更新 22
もしドライバーが意識を失ったら…高速でも一般道でも安全に停止するマツダの新技術の凄さとは?

自動運転ではなく人間の運転で事故ゼロを目指せるのか?

交通事故の9割以上は、無茶な運転や、ドライバーの体調不良による意識喪失など様々なヒューマンエラーに原因があるといわれています。つまり、自動運転が普及してドライバーが運転しなくなれば交通事故は9割減らせることになり、それにつれてドライビングを楽しむ行為も過去のものになっていくと考えられます。

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そこに「待った」をかけるのが、全ラインナップでドライビングの楽しさを追求しているマツダ。交通事故のないクルマ社会と、より多くの人にクルマを走らせる歓びを感じてもらうことの両立を目標に、新たな技術パッケージを生み出しました。それが「MAZDA CO-PILOT(マツダ・コ・パイロット・コンセプト)」です。

現時点ではコンセプト段階の試作車があるだけですが、2022年に発売予定の直列6気筒エンジンを積んだ新型車の「CX-60」から搭載される、市販目前の技術です。どのような技術で、どうやって交通事故を減らすのでしょうか。

ドライバーが意識を失ったときクルマを安全に停止

周囲の車両や歩行者・自転車などをセンサーで検知して、衝突の危機があるときに自動でブレーキをかける「衝突被害軽減ブレーキ」は、2021年11月(今月)以降に登場する新型車ではもはや義務化される機能となりました。

マツダも衝突被害軽減ブレーキ(AEB)を含むi-ACTIVESENSE(アイアクティブセンス)という先進運転支援システムのパッケージを採用していますが、今回発表されたマツダ・コ・パイロットは、その検知領域をドライバーにまで広げているのが特徴といえます。

ドライバーを監視するシステムは赤外線カメラとステアリングセンサーで構成。ドライバーの姿勢や頭部の動きと、ステアリングのイレギュラーな操作などを検知して、総合的に「ドライバーが意識を失っているかどうか」を判断。居眠りであれば警告音で起こして事故を防ぎ、体調不良などで意識を失っている場合はクルマを安全に停止させることが可能です。

一般道でも意識を失うと緊急停止できる

ちなみに、ドライバーが意識を失った際にクルマを安全に停止させる機能は、トヨタ アドバンスト ドライブ(レクサス LSやミライで採用)、スバル アイサイトXといった先進運転支援システムでも採用済みなので、緊急停止すること自体に目新しさはありません。

マツダ・コ・パイロットが新しいのは、高速道路や自動車専用道路限定ではなく、一般道でもドライバーが意識を失うと緊急停止できる点にあります。
++++++
・高速道路では減速停止/車線維持/路肩退避(車線は維持しつつ路肩に寄る)
・一般道では減速停止/車線維持
++++++
急な体調変化による事故の約96%は60km/h以下で起きているので(交通事故総合分析センター調べ)、しばしばニュースでも話題になる「ドライバーが意識を失ってクルマが暴走する事故」に極めて有効といえます。

クルマを安全に停めることは自動運転レベル3相当の技術

意識喪失したドライバーからシームレスに運転を受け継ぐのは簡単なことではありません。システム上ではコ・パイロットがいつでも運転を代われるように、常に待機している必要があります。

そのため、ドライバーが問題なく運転している間も、コ・パイロットは常に仮想運転をしています。しかも、いざ運転を引き継いだときは、操作不能になったドライバーに代わり、ドライバーが監視しない状態でクルマを安全に停めるわけで、その部分を切り取ると、「自動運転レベル3」の機能をもったシステムということもできます。

最初に搭載されるの国内モデルは来年発売予定のCX-60

ここまでの技術がありながら、マツダは自動運転には向かいません。あくまでも運転の主体は人間であり、機械(自動運転)は人のサポートに徹するというのが「マツダ・コ・パイロット」の基本理念です。

こうした独自の哲学が市場からどのように評価されるのかは未知数ですが、もともとマツダはマニアックなユーザーに評価されればいいというスタンスで、走りへのこだわりでブランド価値を高めてきました。自動運転技術をこのような形で活用するのは、いかにもマツダらしいのかもしれません。

ところで、ここまで「マツダ・コ・パイロット」と紹介してきましたが、これは最終決定された名称ではなく、あくまでコンセプトとしての呼び名。最初に搭載する日本向けの商品は、2列シートの「CX-60」と3列シートの「CX-80」という2つのSUVが用意されるとアナウンスされていますが、最終的にシステムがどんな名称になるのでしょうか?

個人的には、マツダ・コ・パイロットという名称は技術の方向性がわかりやすく表現されているとので、このままでも構わないような気もするのですが…。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

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みんなのコメント

22件
  • 現時点で投稿されてるコメントって、全部「トヨタ不正車検ガー」の犯罪者のやつじゃねーか
    もうこのページも荒らされちまってる

    執拗な荒らし投稿を続ける犯罪者は実名晒して永久出禁にするべきだと思うぞ
    管理者がID解析して然るべき処置をすれば速攻解決するはずなんだがな
    なぜそれをしない?
    単なる怠慢じゃなくて、犯罪幇助じゃないのか?
  • この角度特にかっこ悪いなー
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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