■これは使える! 冬に役立つスバル車の装備・機能
3月になって暖かい日が増えていますが、地域によってはまだ雪が降る季節ですし、ウインタースポーツを楽しむ人にしてみればもう少し寒い雪のシーズンが続いて欲しいと思うでしょう。
なぜスバル車は雪国で支持される? 得意の「AWD」だけじゃない!? スバルが冬に強い理由とは
降雪地域でシェアが高いといわれるスバル車には、雪上を走行するための装備や、ウインタースポーツをする人に便利な機能が備わっています。
一体どのようなものがあるのでしょうか。冬に役立つスバル車の小ネタを紹介します。
●全車寒冷地仕様
雪が降るような地域向けに「寒冷地仕様」という装備を用意していることがありますが、スバル車は基本的に全車が寒冷地仕様となっています。
他メーカーの寒冷地仕様は、バッテリーが大きい、発電するためのオルターネーターが大きい、ヒーターの出力が大きい、リアフォグランプを装備しているなどの点が標準仕様と異なります。
一方のスバル車はもともと寒冷地仕様となっているため、このような違いがないばかりか、リアシートに座る人にも暖かい風を送るように、前席の下に後席に温風を送るダクトがあるなど、一歩進んだ寒冷地仕様となっています。
●暗証コード式キーレスエントリーキーによる解除
取扱説明書通りに「暗証コード式キーレスエントリーキーによる解除」という難しい感じがしますが、つまり、キーレスエントリーが無い場合でも暗証コードを使うことでドアを開けることができる機能です。
通常はキーレスエントリーでドアを開閉しますが、暗証コードを設定しておくと鍵が無くてもドアを開けられます。
たとえば、ウインタースポーツへ行って、クルマに忘れ物をしたけれど鍵を持っている人と別行動をしていたというときや、クルマに乗ろうと思って駐車場まで行ったのに鍵を忘れたことに気がついたときなど、暗証コードを知っていればドアの開閉が可能なのです。
5代目「レガシィツーリングワゴン」ではドアノブとリクエストスイッチを使って暗証番号の設定と解錠が可能で、5桁の暗証番号を登録できます。
ちなみに、以前のレガシィなどは4桁の時代もありましたが、時代に合わせて桁数に増やして防犯機能をアップさせています。
また、この装備が付いていない車両もあるので、詳しくは取扱説明書を確認してください。
■ヘッドランプを洗浄できる機能がある!?
●ヘッドランプウォッシャー
春ごろになると雪道がベシャベシャのシャーベット状になり、前走車が跳ね上げた泥水などでフロントガラスは汚くなり、ウインドウォッシャーで綺麗にすることも多いと思います。
汚れるのはガラスだけでなく、フロント周りが全体的に汚れてしまい、夜になってヘッドランプを点けてもなんだか暗いと思うことがあります。
その原因は、フロントガラスと同様にヘッドランプも汚れているからですが、そこで活躍するのがヘッドランプウォッシャーです。
その名の通り、ヘッドランプを洗浄する機能なのですが、これを使えば明るさも復活して夜の走行も安全です。
ヘッドランプウォッシャーは、エンジンがかかっていて、ヘッドランプが点灯しているときに、フロントウォッシャーのスイッチを手前に引くと作動。1秒ほどヘッドランプにウォッシャー液が噴射されて洗ってくれます。
なお、雪道や寒冷地に行くようならば、気温が低くても凍りにくいウインドウォッシャー液に入れ替えておくのも良いかもしれません。
●ワイパーデアイサー
雪が降りしきるなかで走行を続けると、フロントガラスのAピラーの横と下部に雪が溜まってしまうこともあります。
Aピラーの横は視界を妨げることにもなり、風や手で払い落とすこともできますが、フロントガラスの下部は雪が溜まっていく一方。しかも取り除きにくい場所に溜まります。
しかし、フロントワイパーデアイサーがあると、熱線によりフロントガラス下部をメインに温めて雪を溶かしてくれます。
車種や年式、装備によっては、ワイパーデアイサー専用のスイッチがある場合もありますが、今回も5代目レガシィを例にします。
フロントワイパーデアイサーは、リアウインドウデフォッガーと共通になっています。
リアウインドウデフォッガーは、リアウインドウのオレンジ色の熱線が入っており、そこに電気を通すことで温めてリアウインドウの曇りなどを取る機能です。
この熱線がフロントガラス下部にも設置されていて雪を溶かしてくれます。
5代目レガシィツーリングワゴンではこのリアウインドウデフォッガーとフロントワイパーデアイサー、さらにヒーテッドドアミラーが同時にスイッチオンになり、約15分で機能は停止されてバッテリー上りを防いでくれます。
フロントガラスだけでなくリアウインドウ、ミラーまで雪や雨粒を乾かしてくれる便利機能です。
さらに、雪道や寒冷地に行くようならば、雪用ワイパーに交換しておくと、気温が極端に低くてもウインドウを綺麗に拭きあげてくれます。
●ハンズフリーオープンパワーリヤゲート
ウインタースポーツで使う道具は大きいものが多く、グローブをしながらウェアにしまった鍵を探すのも大変です。雪や雨が降ったりしていればなおのこと、さっとリアゲートを開けて荷物を積載したいものです。
そんな、荷物をたくさん持っているときにリアゲートを開けるには、ハンズフリーオープンパワーリヤゲートが便利です。
これは、新型「レヴォーグ」や新型「レガシィ アウトバック」に装備された新機能で、鍵を携帯してリアゲートのスバルエンブレム(六連星)に体の一部を近づければ開けてくれるというものです。
「フォレスター」に備わるパワーリヤゲートはバンパー下にあるセンサーに向かって足を入れることでリアゲートを開けることができましたが、雪が降ってセンサーが反応しなかったり、スキーやスノーボードのブーツで片足立ちは不安定になって危険も伴います。
しかし新しいハンズフリーオープンパワーリヤゲートではグローブを外して鍵を探すという手間が省けて、ひとまずラゲッジにグローブなどを放り込んでから、鍵をゆっくり出すこともできます。
※ ※ ※
これらの装備などは、年式・装備・グレードなどにより備わっていないこともあり、また、設定方法などが違う場合があります。
詳しくは乗っている車両の取扱説明書をよく読んでから使用してください。
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みんなのコメント
寒冷地仕様ならではの機能を紹介しろ
そういうところがちょろいアピールなんだよw