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【国内試乗】最上級のレンジローバーにPHEV、アリ? オートバイオグラフィーP400eに試乗

掲載 更新 1
【国内試乗】最上級のレンジローバーにPHEV、アリ? オートバイオグラフィーP400eに試乗

意外性を含んだPHEVレンジが登場

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)最近レンジローバーのことをチェックしていなかった、という人が現行のラインナップを見てみると、興味深いに違いない。

【画像】歴史あるレンジローバー 最新型/初代のディテール【比べる】 全68枚

VOGUE(ヴォーグ)やオートバイオグラフィー、そしてSV系といったグレード分けや2種類のホイールベースなどはこれまでと同じだが、MY2020のレンジはパワートレインに変化があった。

ガソリンのV6スーパーチャージドが終了したので、5L V8スーパーチャージドと3L V6ディーゼル・ターボ、そしてエントリーグレードである2L直4ターボ+モーターのハイブリッドの3本立てとなっているのだ。

ちなみにジャガーランドローバーの最新ユニットとして注目を浴びているインジニウム直6マイルドハイブリッドはMY2020のレンジローバー・スポーツには搭載されているが、レンジローバーはまだという状況だ。

今回の主役は、意外性を含んだ2L直4のPHEVである。試乗車はレンジローバー・オートバイオグラフィーなので、「エントリー~」という表現は失礼(?)。

ともあれ最も気になるレンジであることは間違いないだろう。

正式にはレンジローバー・オートバイオグラフィーPHEV P400e。末尾の数字が404psというハイブリッドのシステム最高出力か、400Nm(40.8kg-m)のエンジン最大トルクに由来していることは容易に想像がつくだろう。

ではさっそくレンジローバー史上初のガソリン4気筒モデル(ディーゼル4発は初代にあった)のレンジローバーをドライブしてみよう。

レンジローバーの肝、エンジンに非ず?

以前、ジャガーの旗艦であるXJにインジニウム4気筒が搭載されたモデルがあった。肩透かしを食らうほどハナ先が軽く、新鮮なドライバビリティを示してくれた。

とはいえわりと早くライン落ちしたので、市場の評価は芳しくなかったのだろう。XJの4気筒ノンハイブリッドはV8モデルと比べ90kgほど軽くなっていた。

だが今回は直4ハイブリッドなのでV8搭載のレンジより70kg重くなっているというところが興味深い。

ハイブリッドとはいえ威厳たっぷりのボディと重厚な内装は「エンジンを問わず」である。スタートボタンを押すとXJの時は少しチープな音が響いたが、ハイブリッドの始動、発進にはそれがない。

スゥーっと静かに力強く滑りだす感触は、史上最も上品なレンジローバーともいえる。そこから4気筒ターボが加担する様子も実にシームレスで好印象。

とはいえプリウスが世に出てもう20年以上経つのだからシームレスは当たり前か。

一般道を走っていて感じるのは、ちょっとした鼻先の軽さだが、それはこちらが「4気筒こそ今回の試乗のキモ」と強く意識しているからに違いない。

何の説明も受けずに乗ったら、これまでのガソリンV6スーパーチャージドが少ししっとりした? くらいにしか感じないかもしれない。

スポーツカーやエンジンを売りにしているブランドならいざ知らず、レンジはエンジンが何であれレンジなのだと思い知らされた。これはアリだ。

デメリットはなし ではメリットは?

システム総計404ps、最大トルクはディーゼルやV8ス-パーチャージドを凌ぐ65.3kg-m。

それでもフル加速させるとさすがに車重が足を引っ張る感じがした。

だが、例えばわたしがこのクルマのオーナーだとしたら、燃費に響くのでフル加速なんて全くしないはずだ。

そうそう、燃費が知りたくてカタログを見てみると、ディーゼルとV8はJC08、ハイブリッドはWLTCという直接比較不可!状態だった。

とはいえP400eのWLTC数値は8.8km/Lなので、レンジローバーの重厚感を考えればこれは上々と言えるだろう。

ちなみに今回試乗した2Lハイブリッド搭載オートバイオグラフィーの価格はオプション抜きで1831万円。これはディーゼルより41万円高く、V8モデルより152万円安い。

つまりこのクラスのクルマを買う人にとっては大した差がないのである。

とはいえ恐らく、下取り価格では1位ディーゼル、僅差の2位がハイブリッド……のような気がする。いやいや、レンジローバーを買うようなオーナーが下取りなんてそんなセコいことは考えない?

ともあれ個人的にはデメリットはほぼなく、燃費や静粛性というメリットがあるハイブリッドがベスト・レンジローバーだと感じた。

来年デビューする新型に飛びつくよりも、熟成なったシャシーに賢い4気筒ハイブリッドを組み合わせたP400eのほうが、分別をわきまえた英国紳士的な薫りも漂う(?)。

今レンジを買うならP400eがダントツお薦めである。

レンジローバー・オートバイオグラフィーP400eのスペック

価格:1831万円
全長:5005mm
全幅:1985mm
全高:1865mm
最高速度:220km/h
0-100km/h加速:6.8秒
燃費:8.8km/L
CO2排出量:-
車両重量:2640kg
パワートレイン:直列4気筒1995ccターボ+モーター
使用燃料:ガソリン
合計出力:404ps
合計トルク:65.3kg-m
最高出力(エンジン):300ps/5500-5900rpm
最大トルク(エンジン):40.8kg-m/2000-4500rpm
最高出力(モーター):142ps
最大トルク(モーター):28.1kg-m
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック

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みんなのコメント

1件
  • 何だか色々と間違っているよ。
    このパワートレーンはエントリーグレードの位置付けではない。マイナーチェンジしたばかりなので、来年のフルモデルチェンジはない。オートマはデュアルクラッチでは無いし。これで自動車評論家か。デタラメなもんだ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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