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25年で何が変わった? 7年ぶりの新型登場に沸くプリウスの歴代モデルを写真と共に振り返る――

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25年で何が変わった? 7年ぶりの新型登場に沸くプリウスの歴代モデルを写真と共に振り返る――

トヨタ・プリウス25年の歴史を振り返る

本日、2022年11月16日に発表となった新型トヨタ・プリウス。7年ぶりのフルモデルチェンジで5代目となったプリウスのデザインをすでにご覧になった方も多いだろう。

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世界初の量産ハイブリッドカーとして、地球環境にやさしい低燃費走行を可能とするクルマとしてこの世に生を受けたプリウスは、初代の登場からなんと25年の歳月が流れている。当記事ではそんな日本の、いや世界のハイブリッドカー事情を牽引し続けた歴代プリウスの変遷を振り返るとしよう。

【写真19枚】圧倒的高燃費で世界のハイブリッドカー事情を牽引! トヨタ・プリウスの歴史をギャラリーで見る

1995年:プロトタイプ

プリウスの開発が始まったのはなんと1993年。「21世紀のクルマ」として燃費性能を飛躍的に向上させるプロジェクトとしてスタート。

開発当初はエンジン効率の向上がメインで、ハイブリッドシステムは考慮に入っていなかったが、従来エンジンの2倍という高い燃費目標のために、世界初となるエンジンとモーターの協調運転によるハイブリッドシステム「TOYOTA EMS(Energy Management System)」を開発。30km/Lという高い数値を叩き出し、1995年秋の東京モーターショーにコンセプトカーとして出展された。

1997年:初代

プリウスコンセプトの登場から2年、初代プリウスが発売開始となった。発売時のキャッチコピー「21世紀に間に合いました」は有名だ。エンジンには新開発の1.5Lハイブリッド専用エンジン「1NZ-FXE」を採用。10・15モード走行燃費で28km/Lという低燃費を実現した。

エクステリアデザインにはコンピュータ解析による空力デザインの最適化が行われ、Cd値は0.30を実現。インテリアにも以後4代目までの伝統となるセンターメーターを採用するなど、新時代のクルマを予感させる装備が与えられていた。

ちなみに車名のプリウスはラテン語で「~に先駆けて、~に先立って」という意味。まさに今の自動車業界における潮流の先駆けといえる存在に相応しいだ。

2003年:2代目

プリウス初のフルモデルチェンジが行われたのは2003年。ボディはそれまでのセダンスタイルから5ドアハッチバックへと変更。ホイールベースも拡大され居住性が大きく向上した。

そしてパワーユニットのハイブリッドシステムは「THS II」に進化。エンジン回転数の向上やモーター出力を高めたことで、燃費は当時の4人乗りハイブリッドカーでは世界最高値となる35.5km/L(10・15モード)を実現した。

その他にも駐車時のハンドル操作を自動化できる「インテリジェントパーキングアシスト」や、横滑り防止機構と電動パワーステアリングを統合制御する「S-VSC」など世界初となる技術を数々搭載し、先進性をアピール。またプリウス独特の電動シフト「エレクトロシフトマチック」もこの2代目から採用された。

2009年:3代目

2009年5月に3代目にフルモデルチェンジ。先代からの5ドアハッチバックデザインを継承。空力性能も向上し、Cd値は0.25をマークした。

ハイブリッドシステムには新開発となる「リダクション機構付THS-II」を採用。排気量を1.8Lに拡大し、モーターも3JM型に強化され、高速走行時の燃費を向上。さらにトヨタ初となる電動式冷却水ポンプ、排気熱再循環式ヒーターシステムを採用してエンジン効率を最大限に引き上げ、10・15モード燃費は38.0km/Lに到達した。

また2009年12月からはプラグインハイブリッドカーである「プリウスPHV」も登場。当初は官公庁や自治体向けだったが、2012年より一般ユーザー向けにも販売が開始された。

なお歴代プリウスの中で最も売れたのがこの3代目プリウスで、累計227万台を記録。最盛期には現在のように注文しても納車に半年~1年待ちが発生することもあるほどのスマッシュヒットぶりだった。

2015年:4代目

2015年には4代目にバトンタッチ。新プラットフォームである「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」を初採用し、乗り心地や走行性能が大幅に向上。車高も先代より20mm下げられ、よりスポーティになった。

エンジンは先代同様に2ZR-FXE型が採用されるが、吸気ポート変更によるタンブル比の向上と、クールドEGR(排出ガス再循環)の流入量アップによる燃焼改善で、40.8km/L(JC08モード)の高燃費を実現した。

2022年:5代目

そして先ほど発表となった5代目プリウス。「Hybrid Reborn」をコンセプトにプリウスらしさを残しているものの、よりスポーティなボディスタイルへ進化していることが分かる。それは最高出力223PS、0→100km/h加速6.7秒(2.0L PHEVモデル)というこれまでのプリウスでは考えられなかった、高い走行性能をウリにしていることからも明らかだ。

100年に1度の変革期と言われる自動車業界だが、その変革期に先鞭をつけてきたプリウスにも、大きな変革の時が訪れているのかもしれない。なににせよ、これまで世界累計約500万台以上を売り上げたハイブリッドカーの雄たるプリウスだ、メーカーとしての気合の入り方も相当のものだろうから、コンセプトにある通りの圧倒的な「虜にさせる走り」が待っているに違いない。実際にその走りを体験できる日が、1日も早く来ることを期待したい。

トヨタ公式サイト

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みんなのコメント

14件
  • 先代デザイン大失敗したから今回はかなり練り込んで決めたデザインやろなぁ。クラウンにも通じるデザインであり、トヨタは今後他の車種にもこのハンマーヘッドデザイン展開するやろなぁ。
  • こうしてる間に欧州は石炭や天然ガスを蓄え始めたぞ、騙されるな日本。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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