ホンダのスーパースポーツモデル「NSX」が2016年12月10日、車両の優れたカラーデザインを顕彰するオートカラーアワード2016において特別賞を受賞した。
オートカラーアワードは、一般社団法人日本流行色協会、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団が主催するもの。車両のカラーデザインの企画力や、形との調和を含む、内外装すべてのカラーデザインの美しさを評価する、顕彰制度だ。1998年より毎年実施され、今回で19年目を迎えている。
オートカラーアワード2016特別賞の受賞対象となったNSXのカラーデザインは2種類。バレンシアレッド・パールのエクステリアとレッドのインテリア、およびヌーベルブルー・パールのエクステリアとオーキッドのインテリアという組み合わせだ。
受賞理由は以下のとおり。思わず足を止めて見てしまうような存在感のある色で、色の力を感じるカラーデザインであること。陰影へのこだわりが日本的であり、日本人デザイナーの感性が生きていること。またヌーベルブルー・パールが、手の届かない空の青を間近で見るような美しさを実現していることが挙げられた。
スーパースポーツカーの価値は、その性能の高さもさることながら、視覚的な美しさも欠かすことのできない重要な要素となっている。NSXの色彩設定が高く評価されたのは、造形とともに入念に計算された色の吟味が、芸術的な領域に達していることの証明といえるだろう。
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